燃ゆる紅葉を観に、焼岳に日帰り登山してきました!

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例年になく雨が降り続いた2018年9月。丁度休みと晴天の予報が重なったので、北アルプスの前座的存在である焼岳へ、紅葉狩りも兼ねて日帰り登山してきました。

前座的存在だなんて失礼なほどに、吹きあがる噴煙に地球の鼓動を感じさせられる、焼岳は偉大な山でした。

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焼岳について

焼岳は飛騨山脈の主稜線上にあり、標高は2455m。アカンダナ山と割谷山と共に焼岳火山群を形成しており、今の尚活動を続けている活火山です。その為常時観測対象とされています。

山行記録

普段通り大阪から上高地までの夜行バス「さわやか信州号」へ乗車。この時期は乗る乗らないにかかわらずとりあえず予約する勢がいるため、曜日に関わらず予約が取りづらいです。ご注意ください。

今回は新中の湯ルートを登山口とし、上高地へ下山するルートを辿りました。

新中の湯ルートで焼岳山頂まで

5:03 中の湯

普段は素通りする中の湯にて下車。9月下旬ということもあり、日の出は後30分程度先。暗い中をヘッドライトで照らしながら、まずは中の湯温泉を目指します。

中の湯の小屋に貼られている、手作り感にじみ出るルートマップ概要。

焼岳までの主要ルートであった中の湯ルートは2013年以降通行できなくなっているようで、今回は新中の湯ルートを利用します。

5:46 中の湯温泉

平日でしたが、北アルプス界隈は紅葉シーズン真っただ中。ここ中の湯温泉には割と車が多かったです。やはり侮れない、紅葉需要。

新中の湯ルートはこの建物の右側の小道を入ります。

 

振り返れば、穂高連峰のモルゲンロートになりつつある垣間見えました。久々の快晴に恵まれたこともあり、きっと多くの登山者を迎えていたのだろうと思います。

5:59 新中の湯登山口

何者かに踏み倒された(お車)

もしくはなぎ倒されたであろう(お車)

標識に若干の哀愁を感じつつ、やっとこさ焼岳の登山口である新中の湯ルートへ。自家用車であればここまで車で来ることができます。

序盤は歩きやすい樹林帯が続きます。

ギャグ漫画で見た覚えのあるぺちゃんこ具合。中にいた人はどうなったのでしょうか・・。雑草の具合や塗装のハゲ具合からするとかなり昔の車に見えます。

そして本格的なモルゲンロートが、焼岳から続くアカンダナ山や安房山を染め始めました。

焼岳までの道中、随所に秋の気配を感じるキノコが。これはきっと毒キノコ。

登山道は急登から徐々に平坦な道に変わります。日陰に位置していることが多く水はけは決して良くありません。降雨直後などはゲイターの装着が推奨されます。

新中の湯ルートで焼岳を目指す場合道中開ける場所があり、そこからが紅葉の見どころ。

ナナカマドをはじめ、北アルプスである焼岳では既に様々な木々が紅葉真っ盛り。

アルプス界隈での紅葉を見るのは、累計で2回目。夏山とは違いカラフルな山もまた良いものです。

広場から焼岳山頂まではここからは登りが延々と続きます。傾斜はそこまできつくありませんが、日陰がありません。標高が高いので多少風の恩恵はあるでしょうが、夏場はきつそう。

そして現在は立ち入りが禁止されている南峰と北峰の中間へやってきました。正面には焼岳の火口湖である正賀池が見えます。

先程の分岐点から北峰山頂までは20分程度。1か所岩をよじ登る箇所があり、ここが最難関かと思います。焼岳山頂からの景色です。焼岳山頂からは西穂高をはじめ明神岳、槍ヶ岳の大展望。いずれ西穂高岳も日帰りで登ってみたい。

槍ヶ岳から双六岳方面へと続く西鎌尾根。ちらっと鷲羽岳が顔をのぞかせているのが分かります。

余談ですが、個人的に鷲羽岳から三俣山荘への下山がとてもつらかった・・。

こちらは白山方面。天気に恵まれても薄曇りなどで見えることは稀だとか。

焼岳山頂から上高地へ下山

忘れちゃならない上高地方面。今回はあそこまで下山しなければなりません。こうしてみると果てしない距離に見えます。

まずは中尾峠を経て焼岳小屋のある新中尾峠を目指します。

時間さえあればいつまでも見ていられそうな穂高連峰

焼岳北峰から中尾峠まではコースタイムで40分程度。割と歩きにくいガレ場・ザレ場が続きます。いつだって気を遣うのは下山です。

9:41 焼岳小屋

そんなこんなで焼岳小屋へ到着。ここでは焼岳のピンバッジを購入しました。平日といえど、紅葉を目当てに割と多くの人で賑わっていました。

ここからは笹に囲まれた登山道をひたすら下っていき、峠沢へたどり着きます。道中は過去の噴火の影響で大量に流出したとみられる土砂の痕跡がみられます。

スケールが大きすぎて相変わらず人間がちっぽけに感じられる登山あるあるを感じつつ、黙々と下ります。崖と崖に掛けられているロープのようなものは恐らく人為的なものかと思いますが、使用目的は一体何なのでしょうか。地質調査?

それと焼岳小屋から田代橋までの道中、日本人よりも海外の方が多くみられました。焼岳だから?それとも紅葉だから?活火山だからでしょうか・・。真相は藪の中である。

 

上高地から田代橋を経て焼岳を目指すときに注意すべきするポイントである梯子。割と高度間と傾斜があります。そして焼岳小屋の営業期間終了に合わせてこの梯子は撤去されるので、自ずと上高地側からのアプローチは閉ざされます。

梯子を経てからは、木の根だったり階段だったり。ありふれた登山道となります。

11:04 焼岳登山口

焼岳小屋から1時間30分程度。上高地側への下山となりました。

下山後のお出迎えは、おさるのお尻。威風堂々としたその佇まいは、ボス猿ではないかと思われました。(笑)

道中西穂高岳への登山口も。ここから登れば、ロープウェイ駅を利用するよりも早く西穂高を目指すことができます。今シーズン行けるでしょうか・・。

右手を仰げば、圧巻の六百山。

11:41 河童橋

いつだって変わらない風景。上高地の河童橋へ到着しました。河童橋周辺も、いくらか秋めいてきましたねぇ。韓国語だったり中国語だったり、英語だったり。

うーん。グローバル。

焼岳山頂での静寂がどこか懐かしいなぁと思いつつ。今回の焼岳日帰り登山はお開きです。

上高地からみるとめちゃくちゃ遠いように見えますね。(笑)

最後に

兼ねてから行きたい行きたいと思っていた焼岳に、やっと登ることができました。(笑)

北アルプス入門の山として取り上げられることが多い山のような気がしますが、確かに登りやすく、アクセスも容易であることもアルプス入門に推奨される所以かなぁと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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