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雲と紅葉と時々雪と。白馬三山縦走の山旅へ。

山行記録
この記事は約12分で読めます。

悉く憎き台風に週末がつぶされた2018年の秋山。SNSでは皆さま台風の進路予報に一喜一憂していたように思います。勿論僕もその一人。天気予報を見ない日は無かったと言えましょう。

そうこうしている内に、標高の高いところから山肌を染め始めた紅葉も終盤に差し掛かりつつある。という情報を得て少々焦った僕は、かねてより休み希望を出していた日程と天気とが丁度ぴったんこカンカンだったので、今年の目標にしていた白馬三山縦走へ挑むことにしました。

紅葉と暴風。時々エビの尻尾・・。

北ア初心者にオススメされる白馬岳

白馬岳と言えば、北アルプスを代表する初心者の山として紹介されることが多い山。日本三大雪渓やお花畑。そして何より、素晴らしい景観と稜線歩きが楽しめる山として知られています。

今回辿ったルートについて

今回は白馬三山縦走ということで、選択肢としては

  • 大雪渓から白馬岳
  • 栂池から白馬大池をへて白馬岳

の2通りを考慮。しかし八方‐猿倉間のバスが曜日運行になっていたので、栂池からのルートを選択しました。天狗原から白馬大池、そこから白馬岳と続く稜線歩きは最高の一言に尽きます。


今回からヤマレコの利用を始めてみましたが、慣れるまでは時間を要しそうです。

山行記録

今回もいつも通り、さわやか信州号を利用させて頂きました。毎シーズン本当にお世話になります。

曇天と晴天の栂池から白馬大池まで

さわやか信州号を利用し、栂池高原に到着したのは7時頃でした。

ここからまずはゴンドラ(栂池パノラマウェイ)を乗り継ぎ、栂池自然園を目指します。栂池パノラマウェイは期間ごとに運行時間が変更されます。

僕が行った10月は丁度8時からの運行だったのでしばし厚い雲の中にある白馬岳を眺めたり、パッキングを見直していました。地元のマダムの方と話が弾みましたが、やはり近場にアルプスがあるのが非常に羨ましい。(笑)

6:58 栂池高原

この時間から雲がかかっていることを考慮すると、今日は展望は期待できないかもなぁと不安げでしたが、結論としては予想通りでした。悲しみ。そして昨晩はどうも北アルプス界隈は初降雪があったとのことで、一足早い冬の到来が嬉しかったり。

8:43 栂池自然園

ゴンドラを乗り継ぎ、つきましては栂池自然園。平日でしたが、悉く週末を台風につぶされた影響もあってかこの日はゴンドラも賑わっていました。

時折垣間見える晴れ間に不安と期待が入り交じった変な気分に。

8:45 登山開始

白馬岳への所要時間からして、ここから白馬岳へ一日で行く登山初心者は少ないんだろうと確信しました。恐らく白馬大池で1泊するのがベターですね。

栂池自然園から、まずは天狗原・乗鞍岳を経て白馬大池を目指します。登山道は比較的優しい登り。冒頭は整備されかけた岩があるので歩きやすいですし、天狗原直前からは木道が整備されています。

天気は徐々に回復の兆しを見せ、晴れ間が期待できそうな空模様でした。前回の北ア縦走からおおよそ1か月登山からは離れていたので序盤はスローペースを心掛けました。にしたって秋の北アルプスは朝から冷え込む!

曇天の天狗原。丁度木道の整備がされていた兼ね合いで木道の無い箇所を歩く事になりましたが、木道のありがたみが改めて分かりました。(笑)

この天狗原を終えて、乗鞍岳への登りが始まったあたりから周囲の雲が去ったようで、念願のお天道様が。登山をしていると太陽の偉大さが身に沁みます。

ロープウェイを利用したこともあり、標高がどんどん上がっているのが振り返るたびに分かります。天狗原あたりの紅葉はもう少し後。

天狗原から先は岩場が続きます。足場にさえ気を付けていれば大丈夫。空気は冷たいのに、太陽が暖かいという個人的に一番好みのコンディションで自ずとハイペースに。

おしーえておじいさん。この巨岩たちはどこから来たの。降ってきたのか生えてきたのか、転がってきたのか。はたして。

等とぼやきながら岩場を終えてからはだだっ広い尾根歩きです。ここから乗鞍岳まではすぐ。

10:18 乗鞍岳山頂

ケルンの先に見える、これから歩く稜線が楽しみで仕方ない。(笑)
ここから白馬大池までは少々歩きづらい岩場歩きが続きます。微妙に下っているのが余計に気を遣う。足が短いと下りが苦手になりやすいそうです・・。

程なくして見えてくる白馬大池。標高は約2300mで、北アルプスにある湖では近くにある風吹大池に次いで2番目の大きさを誇ります。どうやら火山活動によってできた湖なのだとか。岩場の多さも納得できましたよ、おじーさん。
それにしても風が強かったです。

白馬大池は白馬大池火山の噴出物により堰き止められてできた火山性の湖である。通年の流入河川は無いが、池周辺に降る雪や雨と、夏場でも残る大きな雪田から融け出す水が池の水を湛えている。(出典:wiki)

10:41 白馬大池山荘

白馬大池山荘ではテント泊や小屋泊の人が出発の準備を進めていました。出発するには少々遅いのではなかろうかと思いましたが、毎回早出の自分には分からない楽しみがあるのでしょう。白馬大池山荘ですが、携帯キャリア各種の電波は入らないようなのでご注意くださいな。

毎回家族や彼女に山行中は随時連絡を取るようにしているのですが、前もって電波状況を確認しておく必要があるなぁと毎回痛感します。僕はauですが、白馬岳の電波状況は決して良くはありません。

白馬大池から白馬岳頂上を経て。シーズン初のエビの尻尾

白馬大池から小蓮華岳を目指す。右手に見える鉢ヶ岳の山肌が色とりどりに染まっていました。新緑の季節の山は心躍りますが、紅葉の山々は眺めていると何となくセンチメンタルな気持ちになります。

白馬大池からは容赦のない登りが延々と続きます。雲さえなければもっと良い展望なんだろうなぁと思いながら黙々と。登山中って案外何も考えてなかったりします。

11:30 船越ノ頭

きっと誰もが思い浮かべた、日本サスペンスの帝王。色々とご苦労様でした。山肌は似せなくてもいいんやで。

船越ノ頭からは一気に展望が広がります。どこまでも続く稜線が本当にステキ。

12:09 小蓮華山

正午過ぎには小蓮華山へ到着しました。ここらでちょっとした休憩と思ったのですが、吹き荒れる強風が冷たすぎてびっくり。インサレーションウェアを着込んで10分ほど休憩し先を急ぐことに。

白馬大池方面は未だ晴れ間に。山肌に見える木々の幹がこれまた綺麗。これまでの道中を考えると、対した危険個所もなく歩きやすい稜線。初心者にもオススメされる理由を身をもって体感しつつありました。

小蓮華山の先は雲の中。是非とも白馬岳へ続く稜線を拝みたいと思いましたが、雲の厚さを見るに、今日は断念せざるを得ないなと確信しました。

12:54 白馬岳・雪倉岳分岐

白馬岳と雪倉岳の分岐へ到着。ここから白馬岳へはすぐですが、とりあえず風が強い、そして寒い。強風に相まって、雲がえげつないスピードで移動していきます。時折ある晴れ間に一喜一憂してられない程度に風は強かったです。(笑)

猛々しい白馬岳までは尾根歩きが続きますが、特にクサリ場はなく歩きやすかったです。

今シーズン初のエビの尻尾。北アルプスの過酷な環境を思い知らせてくれます。

13:33 白馬岳頂上

強風の中、登山口から5時間ほどで白馬岳頂上へ!兼ねてから登りたいと思っていた山だったので嬉しかったですねー。感動とは裏腹にえげつない強風が続いていたことと、ガスガスだったので足早に本日の宿泊地を目指します。

山頂を少し下ったところにある石碑。白馬山荘創始者である、松沢貞逸だそうです。

明治38(1905)年、白馬岳頂上直下にあった測量用の石室の使用権利を得、日本で最初の営業山小屋(白馬山荘の前身)を創設しました。立案時、弱冠16歳でした。明治22(1889)年、現白馬駅前の国道148号線脇で、旅館「やまき」を開業する直前の松沢直次郎、ふじの長男として生まれました。明治31(1897)年、父 直次郎の急逝により8歳にして名義上「やまき」の代表者となります。その後、「大学の先生に助言され...」山小屋の開設、「白馬山案内者組合」の創設など近代登山の発展に尽力しました。

最期は山と無縁の交通事故で亡くなったようで、切ないですね。

あらゆるものが凍りかけていました。どこぞの雪の女王が姉妹ケンカでもして山中に逃げ込んできたのでしょうか。ありのままに。

13:48 白馬山荘

日本最大の山小屋である白馬山荘。こちらは民間経営で、先程の白馬大池山荘と同じグループです。テントが張れるのはここから少し歩いた、村営の白馬岳頂上宿舎となります。

テント場は頂上宿舎の裏手にある都合上、テントサイトからの展望は良くないです。

無事にこの日の宿泊地へ到着。既に気温は0度間近だったので、早めにテントを設営ししばしまったり。相変わらずの強風とガスの中だったので、いつもの星空観賞会は見送ることに。

白馬岳から杓子岳・鑓ヶ岳へ登頂。

夕方遅くに到着した方々に安眠を妨害されたことに怒りを覚えつつ、起きたのは午前3時頃。日の出はできる限り山頂で迎えたいので、早々に朝ごはんを済ませ、テントを撤収しました。

空を見上げれば、昨日の天気が冗談に思えるほどの快晴。もっと早起きしておけば良かったと後悔しました。

この日は白馬三山の内残る2つである杓子岳・鑓ヶ岳へと登頂予定でした。まずは杓子岳を目指します。ザレ場でしたが、道中とても歩きやすい登山道でした。

そして眼前に拡がる雲海。良い日の出の予感。

5:39 杓子岳山頂

秋以降は日の出が遅くなる、かつ日の入りが早くなる。日照時間が短くなるので自ずと行動できる時間も少ないのが登山の難点だと思います。

杓子岳へは登頂せずに巻くルートがありますが勿論登頂。巻き道の分岐からは傾斜のあるザレ場が続くのでご注意下さい。

杓子岳で日の出を待つか迷いましたが、この際鑓ヶ岳まで行ってしまおうという謎の行動原理に動かされて一路鑓ヶ岳を目指すことに。

案の定モルゲンロートが始まりました。

山肌が赤からオレンジ、そして黄色へと染まっていきます。登山では日の出の瞬間が一番好きです。

白馬鑓ヶ岳へは杓子岳のコルを経由して登り続けます。一カ所手を使って登るような場所がありますが、それ以外は歩きやすかったです。鑓ヶ岳の名を関していますが、槍ヶ岳ほどのとんがり感はありませんね。

6:20 白馬鑓ヶ岳山頂

そして日の出に染まる白馬岳と杓子岳。立ち止まるとやはり寒さが身に沁みましたが、いつまでも見ていたい景色でした。

剱岳や、遠く槍ヶ岳の姿までくっきり。来年あたりには岩場の経験を重ねて剱岳へ挑戦したいものです。後立山の山々も未だ未踏の地が多いですし、登りたい山は増える一方で困ります。

結局見惚れに見惚れてしまい、日の出ショーが終わったあたりで出発。(笑)
白馬岳とは暫しお別れです。

遥か日本海まで見渡すことができました。

この先唐松岳方面は有名な岩場である不帰キレット。今回は鑓温泉方面へと下山です。岩場は若いうちに克服しておきたいと思うのですが、滑落するイメージが湧きすぎて中々足が進まない。(笑)

分岐から先、大出原と続きます。

この辺の紅葉はちょうど見ごろを迎えていたようで、赤から黄色と様々な色の紅葉を楽しむことができました。秋の紅葉は涸沢で持ち切りな印象ですが、ここももっと取り上げられていいと思う。

8:16 鑓温泉

明け方雲海に恵まれた分、標高を下げるに従って雲海の中へ。鑓温泉直上のやたらに滑る岩場に関しては、改めて述べることとします。あれは油断大敵です。(笑)

白馬鑓温泉でのひととき。そして猿倉へ下山

鑓温泉小屋は冬季の雪の重さによる倒壊予防のため、シーズン毎に建築・解体されます。丁度僕が訪れた10月3日が小屋撤収の最終日だったようです。小屋閉めに伴い、普段なら入浴料金が徴収されるところを無料で入ることができました。

当初休憩がてら足だけ浸かろうと思っていたのですが、手を滑らせてiPhoneが湯舟に落下。どうしたって足だけ浸かっている状況では救出できなかったので、一人全裸になり結局浸かる羽目になりました。(笑)

結論、全身浸かることができて良かったと思います。良い湯でした。

温泉で30分ほどのんびり過ごし、残すは下山のみです。後ろ髪を引かれつつ、次はどこのお山に行こうか考えていました。

双子岩がどれか分からないまま、三白沢周囲を散策してみましたが結局分からずじまい。ネットで調べてもイマイチピンとくるものがなくもやもやします。(笑)

紅葉に染まる山肌を観れるのもそろそろ終盤。

最後に白馬岳へ続く稜線を見ることができ、今回の山行も良かったなぁとつくづく感じました。山肌の白と、山麓の赤だったり黄色が綺麗です。

11:51 猿倉荘

猿倉に到着。オフシーズン間近のためか閑散としていました。手配していたタクシーで八方までは3000円程度でした。

最後に

紅葉に染まる白馬三山。時期的に一歩間違えれば冬ですが、今回は天気にも恵まれ思い出深い山行の一つになりました。次回白馬岳を訪れる時は、大雪渓からのルートを歩いてみたいですね。

涸沢も良いですが、是非とも歩いてほしい。素晴らしい稜線歩きです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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