山行記録

避難小屋泊で周遊した四国の名峰、瓶ヶ森への登山

山行記録
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緊急事態宣言も明け、ワクチンの接種を終えたので本格的に登山を再開だー。

と思っていたけれど、よくよく考えると今は梅雨時。全国各地の天気予報とにらめっこを続けた結果、足は愛媛県の名峰、瓶ヶ森(かめがもり)へ向かっていました。

瓶ヶ森への登山ルート

日本300名山に名を連ねる瓶ヶ森。伊予三山(瓶ヶ森・笹ヶ峰・石鎚山)の一つに数えられていて、山頂に広がる笹と石鎚山を望む雄大な風景は圧巻(氷見二千石原)。

そんな瓶ヶ森ですが、瓶ヶ森山頂直下に駐車場があり山頂まではおよそ4〜50分程度。効率よく絶景が楽しみたいというコスパ優先の方には車でのアクセスをオススメ

これ以外となると、石鎚山からの縦走ルートか、自分が今回辿った東之川か西之川の周遊ルートが一般的になるんだと思われます。

因みに今回は東之川・西之川ルートでの登山。このルートは共に荒廃が進んでおり、当分は登りたいと思えないルートです・・。

特に西之川ルートの釜床谷−瓶壺間は愛媛の3大急登に数えられる程度には過酷なルートで、なんかもう登山道整備って大事なんだな・・。とトコトン、重々、一心に思い知らされたルートとなりました。悪路すぎる・・。

瓶ヶ森のテント泊適地は第一キャンプ場

瓶ヶ森山頂(女山)から30分程度下ったところに瓶ヶ森避難小屋があります。

この避難小屋は2018年に新設された避難小屋で、中はとてもキレイでした。お隣には朽ちかけた旧瓶ヶ森ヒュッテもありますが、内部は一部のみ改装され、こちらもまた避難小屋として利用が可能です。

すぐそばに水場もあり、バイオトイレ(冬季使用禁止・男女兼用)も完備。第一キャンプ場はこの避難小屋から歩いて数分の場所にあり、瓶ヶ森の笹原と石鎚山の山容を称えることができるベストなロケーション

これに対して、第二キャンプ場は瓶ヶ森避難小屋から西之川方面に少し下ったところにあり、展望は効かず、近くの水場は瓶壺・トイレもなさそうな佇まい。近くにある白石小屋は朽ちかけています。

両キャンプ場とも広々としていて使いやすそうでしたが、個人的には第一キャンプ場を推します。

因みにもちろん、焚き火やBBQは禁止です。

今回辿った瓶ヶ森へのルートと山行記録

粛々の瓶ヶ森登山 / クレさんの瓶ヶ森の活動データ | YAMAP / ヤマップ

今回辿ったのは東之川から瓶ヶ森、瓶ヶ森から西之川の一般的なルート。コースタイム的には長時間の歩行ではなかったけれど、どちらも中々の傾斜でした。

瓶ヶ森登山に至った経緯。

2年前だったか、確か京都は山食音にて山に関する情報を聞いている最中「瓶ヶ森」というワードが出てきた。稜線歩きが楽しめるし、景色は良くキャンプ場もきれいだが、なんせ笹薮で道がわかりにくい、そして朝露で笹が滑る。

何よりすぐ近くにUFOラインという車道が見えているのが憎たらしい。的な情報だった。

それから月日は流れ、当時の自分が「あくまで参考程度」に聞いていた山に登ることになっているとは・・。口コミというのはやはり大事。

瓶ヶ森へ至るルートはいくつかあるけれど、自粛も明け、ワクチンの接種を終えた自分としてはテント泊登山のリハビリを兼ねたい。

というわけで選んだのは、東之川を経て瓶ヶ森キャンプ場でテント泊、翌日に伊吹山や子持権現山を経て土小屋、石鎚山ロープウェイへと至るルートだった。

今思い返すと、5月以来まともに登山をしてこなかった身体には酷なルート設定だったように思う。

東之川から急登が続く瓶ヶ森への登山道

以前の石鎚山登山で利用した大阪−伊予西条駅間の夜行バス。待ち時間は発生するけれど、伊予西条−石鎚山ロープウェイのバスを利用するには便利だった。しかしコロ助の影響もあり、この時は運休となっていた。

そんなこんなで大阪−松山間の夜行バスを利用し、松山から伊予西条駅までは特急電車を利用することに決定。高くついたけれど、石鎚山RWまでの始発バスに乗り込むことができた。

公共交通機関でのアクセスがうまくいった時の、やったった感が好き。

石鎚山RW行きバスの終点は西之川。ここから土小屋や成就社まで行くもよし、今回の自分のように瓶ヶ森へ行くもよし。多彩なルート設定ができる登山の起点的な印象を抱いていたけれど、実際にあったのは無料駐車場と標識、そしてベンチだけだった。

手厚い歓迎である。

東之川はここから橋を渡り、林道を1時間程度上がったところにある。YAMAPではそれなりに登山者が入っているようだったけれど、東之川からの登山道は自然の侵食の真っ只中。

長ったらしい急登に草木は生い茂り、数歩歩けば蜘蛛の巣が絡まるといった具合。

イノシシやらマムシとの遭遇もあり、久々の登山にしては、ハードコースだったと後悔しながらも戻るのも気が乗らず、ただ黙々と歩いた。

歩き始めて2時間30分程度すると、見慣れてなんの新鮮味も感じていなかった杉林は、いつの間にか広葉樹林に変化していた。サンサンと輝いていた太陽はどこへやら、曇天も相まってひんやりとした登山道の空気感に肝を冷やした。

休憩をはさみながら歩くこと約4時間。この日の目的地である瓶ヶ森キャンプ場に到着したのは13時前のこと。ベンチから見えるはずの石鎚山は分厚い雲の中。そして天気予報では雷雨の可能性をお知らせ。瓶ヶ森避難小屋で水を補給していると、遠くで雷鳴が唸っていた。

流石におにゅーのテントと命を失うのは惜しい。ということでキャンプ場から歩いて1分程度の、キレイな瓶ヶ森避難小屋で夜を明かすことに。

そういえば瓶ヶ森避難小屋前に到着した時に、今回の登山を通じて唯一のヒトと遭遇した。どこか会話が噛み合わない人で、本来なら多少なり喜ばしく感じる人と遭遇は、不気味な後味を残して去っていった。

瓶ヶ森避難小屋でのひとときと、過酷な西之川ルートの下山

瓶ヶ森避難小屋内はとてもきれいで、誰かが残してくれていた蚊取り線香を焚きながら(後の後悔へ)食事をしたり、アマゾンプライムでダウンロードしておいた映画を鑑賞した。時折入るau回線に憂いを覚えながら、一人感傷に浸りつつ、眠りについたのは20時頃だった。

翌朝もパッとしない天気で、瓶ヶ森登頂を終え日の出を待つことなく早々に下山を開始した。昨日の東之川で体力と筋肉を削られた自分は、ハードコースだけれど最短で下山できる西之川へ降りることにしていた。

登山中に妥協して早めに下山するあるある。

そんな西之川への下山路は、瓶ヶ森の由来となった瓶壺までは快適な登山道だったのがここから一変。窯床谷あたりはかなりの傾斜を下ることになり、登山道であろう道のようなものは崩落気味。

ザレ場だったり踏み跡が多数あったり、登山道のコンディションは今までの登山でワースト。急坂の終わり頃に大きな岩があるけれど、ここから先もなかなかの傾斜で、九十九折なのに傾斜は直登並み。

序盤の窯床谷を過ぎたあたりから膝が小刻みに笑っていた。何故か下山中思い出していたのは、白峰三山の大門沢下降点から奈良田への、ながーい樹林帯の登山道。

西之川のバス停に向けて、一人濃密な時間を過ごしたのもつかの間、気がつくと林道?に出ていた。右手に名古瀬谷の渓流を見ながら1時間程度歩くと家屋がチラホラみられるようになった。

夏セミの鳴き声と夏らしい日差しが相まって、初見の景色だったのにどこかか懐かしい風景に思えた。この家屋のうちの1つは、なぜかNHKラジオを爆音で流しており、そこから聞こえてきたのは美空ひばりの歌。

そして何故か自分はその曲で感極まって、涙を流していた。

病んでんな自分。早く墓参りに行きたいな。

などと豆腐メンタルを披露していると、西之川集落に戻ってきていた。きっかり24時間程度で周遊。

オンタイムである。

伊予西条から大阪行きのバスに乗り込む頃には、予報通り石鎚山方面には暗雲が立ち込めていた。

結局15時頃には帰阪。朝から猛烈な下山を繰り広げたとは思えない平穏な帰宅だった。登山道具はすべて、蚊取り線香に燻されていた。

ウェアやクッカー、登山靴を洗いながら、昼過ぎに家に帰ってこれるのも中々良いもんだと思った。

瓶ヶ森登山のまとめ。今度はちゃんと縦走を。

この登山の後、全身の筋肉痛に見舞われていましたが、今現在ようやく歩行が安定するようになりました(3日目)。自粛明け1発目の登山に選ぶルートとしてはハードだったようです・・。

割と走ったり筋トレは怠らないようにしていたつもりだったんですが・・。登山のトレーニングは登山でしかできないんでしょうか。

瓶ヶ森から石鎚山の展望はとても良く、気が向けば(いつになることやら)石鎚山から瓶ヶ森への縦走もしてみたいと思います。ただ登山道の状況は芳しいものではなく、どのルートで瓶ヶ森へ至るかは要検討。

ただ今回の東之川・西之川ルートは当分遠慮しておきます・・。

ではまた。

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yuruyama
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