天気がパッとしない、梅雨明け直前の日本列島。
そんな中、梅雨の最中でもそれなりの晴天率を誇る東北の百名山、宮城県は蔵王で登山を楽しんできました。
今回の蔵王までのアクセスと諸費用について
大阪から遠く、そしてアクセスの悪い東北地方。
コロナ禍も相まって、とにかくコスパの悪いアクセスだったように思います。
コロナ禍でなければもう少し経済的に動けたはず・・。これに関しては自分の下調べの甘さが露呈した結果として、今後の糧とします。
大阪−東京間 新幹線 | 13870円 | |
東京−蔵王間 夜行バス | 3500円 | |
蔵王ロープウェイ山麓−山頂往復 | 3000円 | |
蔵王−山形 バス | 1000円 | |
山形駅−山形空港 シャトルバス | 980円 | |
山形空港−大阪伊丹空港 | 19760円 | |
合計 | 42110円 |
今回の蔵王へのアクセスで学んだ点としては
- レンタカーを借りた方が時間の融通が利く
- 2泊3日以上の日程で、いくつかの山に登ったほうがコスパ○
- 東北までの往復は飛行機がベター。
といったところでしょうか。安達太良山や月山、鳥海山などは関東に住んでいれば登山口までのバスが運行していることがあり、難なくアクセスできると思います。
しかし関西圏に住んでいて車を持っていない自分からすると、東北というのは色々な面で遠い土地です。
東北の名峰、蔵王の登山レポート
人生初の東北の日本100名山は蔵王で / クレさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
蔵王という山は存在せず、地蔵山や刈田岳、熊野岳などを総称して蔵王と呼称しているそう。ちなみに最高峰は熊野岳で、その標高は1841mとそこまで高い山というわけではない。
蔵王連峰は、東北地方の中央を南北に連なる奥羽山脈の中にあって、宮城県と山形県の両県南部の県境に位置する連峰。奥羽山脈において時と場所を移しながら次々と繰り返された火山活動によって形成された複合火山群である
wikipedia
蔵王バスターミナルに到着したのは朝の7時頃。蔵王バスターミナル近くのローソンは営業していたけれど、やはりこの時間は閑散としていた。
今回の登山ではロープウェイを利用する予定。蔵王山麓ロープウェイ駅まで徒歩数分。ロープウェイ駅の下は休憩所や更衣室が設けられていて、登山前の準備に利用した。
ここのトイレが綺麗で、本日も幸せ。
始発ロープウェイに乗り込んだのは自分と、ご夫婦、そして添乗員の計4名。
この添乗員がロープウェイに乗るときの注意点やら山麓駅の紹介をしてくれるのだけれど、純正の東北訛りに気を取られ、話している内容の半分程度しか頭に入ってこなかった。自分もよく訛っていると言われるけれど、真正の訛りを目前にすると申し訳ない気持ちになった。
山頂駅に到着し、まずは蔵王の地蔵にご挨拶。今回は刈田岳へのピストンだったから、まずは地蔵山を巻き、熊野岳を目指した。鳥のさえずりと夏らしい青空に年甲斐もなくハイテンション。「年甲斐もなく」なんて書いているけれど、何事も年齢を気にしていたら楽しめないと思う。まぁ、年相応な振る舞いは大事だと思うけれど。
登り始めからなどの高山植物が目に鮮やか。地蔵山経由のルートと合致したあたりから、火山らしい岩が増えてきた。ここではデカデカと近道と描かれたルートを選択。結果的に熊野岳への近道だった。
熊野岳山頂は広々としすぎていて、どこが山頂なのか分かりづらかった。
とりあえず熊野神社へお参りを済ませて、今回のメインであるお釜へ向かう。熊野岳から10〜20分程度歩いたところで、蔵王のランドマーク的存在のお釜へ到着。
このお釜が蔵王の中心部だけれど、蔵王連峰全体で3つある火口の1つなんだとか。100万年前には海底火山だったとかいう情報を知ると、スケールが大きすぎて・・。
だって山じゃん。今。
前々から写真で見ていたとは言え、圧倒的なスケールを目の前にして、少々怖くなった。
お釜立派すぎ問題。
お釜が見え始めてから分程度で刈田岳山頂へ。
大した傾斜もなく、登山というよりは観光気分。タイムラプスを撮影していると、大勢の小学生が押し寄せてきていて、ハイテンションな彼らの話し声がどこか微笑ましかった。自分にもあんなに無邪気にはしゃいでいた時代があったとは・・エモエモだなぁ。
というか、学校の行事でこんな良いとこ来れるだなんて、非常に羨ましい限り。当時の自分はどこか登ったんだろうか。
刈田嶺神社の奥宮でお参りを済ませて、御朱印とピンバッジ をゲット。ここから熊野岳へ戻るまでの間、終始お釜に見守られながら?過ごすことになるのだけれども、何故かお釜のスケールの大きに慣れることは無かった。
吸い込まれそうな感じ?
ところでお釜を横目に歩いてると、道往く方々の話は、オカマ関連の話題なっていることがしばしば。
「あれがおかまかぁ。見たことある?おかま。」
「東京で一回だけある。」
「楽しそうだよねえ。おかま」
「うわぁ!おかまだ!」
「ほんとだぁ!きんもー!」
小学生は残酷です。
ところでおかまの他に、おなべなんかも言われていた様な気がするけれど、どういった括りだったのかは今でも分からないまま。この辺りは調べるほどの興味も、費やす時間もありません。ただ一度くらい、そういった飲み屋に行ってみたい。
熊野岳で咲き誇るコマクサと無数のトンボたち
刈田岳(かっただけ)山頂でまったりした後は、巻いた熊野岳避難小屋方面へ。この辺りはコマクサの大群落が楽しめるとの情報を得ていたけれど、実際目の辺りにしてみて、予想以上のコマクサ具合に唖然。
そして、自分が持ってきていたレンズではこの大群落を思ったように撮影できないことに愕然。日帰りならなおのこと、マクロレンズくらい担いでくるべきだった・・。
ワサ小屋跡周辺、というか熊野岳周辺には無数のトンボが飛び回っていた。あまりの数に衝突事故が起きないか心配になるレベル。しかしトンボは賢いのか、ハチやアブのように懐に突っ込んでくるようなことはなさそうだった。模範的なドライバーである。
夏の終わりにはこのトンボが徐々に麓に降りていくんだろうなぁ。
たくさんアブでも食べて、大きく立派に育つんだぞー。
初の東北登山。蔵王は大満足だぞう。
下山後はロープウェイ駅近くにある湯の花温泉新左衛門の湯へ。食事は件のコロ助の影響でできなかったのが心残りだけれど、強酸性の温泉は良い湯加減でした。
費用が高くついたとはいえ、個人的に帰りには温泉にも入れ、満足の行く日帰り弾丸蔵王登山だったように思います。
次回は温泉と雪を楽しむことができるプランを組んで、スノーモンスターでも見に来たいと思います。
ではまた。