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高山植物に塗れた夏の白山へ、花を楽しむ素泊まり登山。

山行記録
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2021年7月25日に北陸地方(石川岐阜)の日本百名山、白山へ登って来ました。

白山は日本百名山だけでなく、花の百名山や日本三大霊山(立山・富士山)にも名を連ねています。

「花の百名山」の名の通り、7月から8月にかけて室堂や弥陀ヶ原を中心に咲き誇る高山植物はまさに圧巻の一言。

白山に登るなら、7月中がオススメ。

白山は石川と岐阜、福井に連なる火山で、特に登山者の多いのが、白山三峰として知られる御前峰(2702m)・剣ヶ峰(2677m)・大汝峰(2684m)の3つ。この内剣ヶ峰への登頂は禁止されており、最高峰は御前峰の2702mです。

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今回の白山登山の行程と諸経費

今回の白山登山の行程と、費やした経費は以下。

花を愛でた白山登山 / クレさんの白山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

今回の白山登山は、最もポピュラーな登山口の別当出合を利用。

夜行バスで大阪から金沢駅、金沢駅から白山登山バスを乗り継ぎ一ノ瀬、別当出合へ。

大阪−金沢駅間夜行バス5700円
金沢−一ノ瀬登山バス(往復)4200円
一ノ瀬−別当出合バス(往復)1600円
室堂素泊まり8200円
金沢−大阪駅間特急(サンダーバード)7260円
雑費(登山バッジや飲食代)3000円
金沢駅でお寿司2530円
合計34990円

1回登山をするたびに、それなりの出費でびっくりです。

花の百名山が何たるかを思い知らされた、夏の白山

「花の百名山」は1980年に田中澄江という女性が発表した随筆集に名を連ねている山々のことで、文字通り花が楽しめる名山を紹介しているんだそう。この発表から25年後の1995年「新・花の百名山」として、同筆者は花の百名山をリニューアル。

別に随筆として発表しているのだから何を書くのも人の勝手なのだけれど

素直に「いやいや、選び直すんかい。」とね。

それはともかく、日本百名山と花の百名山が被っていることも多々あるわけで、白馬岳や立山などの名だたる名峰は、もちろん日本・花両方の百名山にラインナップされています。

今までこれらの山にも登ってきましたが、今回の白山ほど

花すげぇ!高山植物すげぇ!と感動したことはありませんでした。

本当にたくさんの高山植物が咲き誇っていました。

始まりは別当出合からー天気予報を信じてー

バスを乗り継ぎ別当出合に到着したのは8時過ぎ。トイレがとてもキレイで感動。

別当出合から室堂へ至るルートは、砂防新道と観光新道の2つのルートがあります。

砂防新道は傾斜が緩くメジャーな登山道で、トイレや水分補給ができる休憩箇所が点在、観光新道は傾斜が急だけれど高山植物を楽しめる。といった特徴があります。砂防新道を使う場合、高山植物は甚之助避難小屋を超えるまで見れないと思っておいたほうが良いでしょう。

この日の白山の天気予報は昼前から晴れる予報で、有名な吊橋は曇天も相まって陰鬱な雰囲気。傾斜のゆるい砂防新道を黙々と歩きます。

登り始め30分程度で中飯場(なかはんば)という休憩箇所に到着。トイレと水場がありますが、「後続の登山者に入り込むのは避けたい」と思い、次の休憩箇所である甚之助(じんのすけ)避難小屋まで進むことに。

甚之助避難小屋は標高1970m。この日のゴールの室堂まで、残り480mです(標高)。曇天のおかげでさほど気温は上がらないけれど、湿気のおかげで穴という穴から汗が止まらない。

この日のベースレイヤーはメリノだったので乾く様子もなし。相変わらず汗冷えはそこまで感じなかったけれど、身体にまとわりつく不快感とは室堂に着くまで仲良しこよし。

弥陀ヶ原を超えて、室堂へーエコーラインでの邂逅ー

甚之助避難小屋を超えて少し歩くと黒ボコ岩方面/南竜道の分岐に到着。

今回は今後泊まってみたいテント場の一つ南竜山荘(当日は工事に関係でテント泊不可)をひと目見たいと思い、エコーラインから弥陀ヶ原を目指すことに。

ガスに巻かれて南竜山荘が見えるか不安だったけれど、どうにか天気がもってくれて南竜山荘を見ることができました。いつかは南竜ヶ馬場でテント泊を楽しんで、別山に登りたい。

エコーラインの序盤はコバイケイソウとニッコウキスゲ、クロユリなどが揃い踏み。標高が上がるにつれて、チングルマやコイワカガミ、ハクサンコザクラなどの高山植物が至るところにみられるように。

高山植物にもってきたマクロレンズが大活躍で、この辺りからペースが一気に落ちてしまったけれど、とにかく高山植物を撮影するのが楽しい限り。

弥陀ヶ原は木道が整備されていて本当に歩きやすい道。天気が晴れてきたことと、高山植物も相まって本当に気持ちの良い山歩きでした。

室堂でのひとときー花々と雲と夏空とー

弥陀ヶ原から室堂までのそこそこ傾斜のある登山道を超えて、室堂にたどり着いたのは12時30分頃。雲に巻かれたり、青空が拡がったりと忙しい天気。

この日は室堂での素泊まりを事前に予約していました。白山室堂での素泊まりは、白山荘という棟に案内されます。屋内での自炊が可能で水場も近い、そしてトイレがめちゃくちゃキレイな水洗式で感動。

今までの登山史上、ダントツの快適さでした。

白山室堂のチェックインまで少し時間があったので、白山神社にお参りしたり、高山植物を撮影したり昼飯を食べたり。そしてチェックインをしてからは二日目の予行として、白山の最高峰である御前峰(2702m)まで登ってみたり。

久々に楽しい登山を満喫できました。

御前峰で迎える夜明け-白々しい御池巡り-

自分としては珍しくすんなり寝ることができ、3時ごろに起床。寝る前にアマゾンプライムで見ていた映画がグロテスク過ぎて、なんとも言えない気持ちになりました。

日の出に染まる剣ヶ峰と大汝山を見たかったので、4時頃には行動を開始。御前峰には昨日登っていたこともあってか、特に息も上がることなく到着。

すでに2〜3人が日の出を待っていたけれど、どうやら北アルプスは雲の中にいるようで、真っ赤に染まるモルゲンロートを楽しむことはできない雰囲気でした。

それでも白山神社の神主さんの説法が心にしみたり、日の出を迎えて太陽の熱を感じるあの感じを山の上で味わえて、とても良かったです。

良かったんです。

このあとお池巡りもしたんですが、こちらは霧中。花を愛でるお花巡りと化しました。コースタイムはだいたい1時間程度で、大したアップダウンもないので朝のお散歩気分。ガスの中でも楽しかったです。

しかしまぁ、リベンジの必要がありますな。

高山植物を観に、ぜひ白山へ。

というわけで数年越しで計画していた白山登山は、概ね満足できる結果となりました。あとはお池巡りと、大汝峰、そして別山への登頂があるので少なくとも2回程度は登らねばなりません。いつになることやら・・。

花の百名山として数えられる白山、クロユリやニッコウキスゲ、チングルマにハクサンコザクラなど、多くの高山植物が咲き誇っていて、個人的には一番高山植物を楽しむことができた登山になったように思います。

ぜひとも初夏の時期に、再訪してみたい魅力的な山です。

ではまた。

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