日常を忘れ、大自然の懐めがけて全力で挑む楽しい登山。
そんな登山を更に楽しくする要素の一つに、山で食べるご飯があります。人気マンガ「山と食欲と私」に代表されるように山小屋で提供される食事、もしくはテント泊で作る食事には一定数以上の関心が寄せられていることは想像に難くありません。
そんな私はフリーズドライやインスタント一択なので。
山でのご飯?軽さ一択だろ!
とまぁ登山を始めた時から、思考停止気味にまるで呪いにかかったような勢いで山での食事はインスタントで済ませています。美味しさや見栄えよりも、軽さが優先事項になった結果です。それに美味しさを共有する誰かといませんし…。山小屋の食事を利用させて頂くこともよくあります。
一人で食べることにこだわったところで、重量に見合う料理ができるかと言われると自信ありませんし、フリーズドライのお米やインスタント食品などは登山の時にしか食べられないし・・・。と合理化することで、あちらこちらで聞こえてくる「美味しそー」の声を踏みにじろうとしていることもしばしば。
登山でインスタント食品を食べるなら、ジップロックに行き着く説
そんな個人的な話は置いといて、登山中にインスタント食品ないしフリーズドライ食品を持って行く場合、紆余曲折を経て最終的にパッケージを破り捨ててジップロックに小分けするようになるんじゃないか?と愚考しています。各インスタント食品の従来のパッケージだと保温性や強度はともかく、どうしても嵩張るし、重たいんですよね。
登山の準備段階でジップロックに小分けすることで
自分の好みに色々と味を追加する(白米には必ず味噌汁フリーズドライを加える)ことができる
ゴミが嵩張らない
など利点が多く、毎回テント泊をする場合は重宝しています。
ジップロックにすることの問題点
熱湯をすぐに直接ジップロック本体にかけようものなら穴が開きます。お湯を注ぐ時は、沸騰直後から少し待つ。または内容物に注ぐようにするなどの工夫が必要です。
この問題点は、ちょっとした工夫でどうにかなります。なによりも困るのは、自立しないこと。食事の時に熱くて持ちづらいの二点です。
ジップロックが自立しないばっかりに去年の黒戸尾根では、七丈小屋のテント場で1人夜な夜な溢れたカレーメシを片付ける羽目になりました。
そんな失敗を経て出会った、コジーという存在。
去年の冬ごろに京都で開催された、日本のガレージメーカーが一堂に会するギアーズパーティーというイベント。そこでwanderlust(ワンダーラスト)のstandcozyに出会ったのです。
自立する!保温する!持てる!
ここで言う一食分のジップロックとはSサイズです。
ともかく今まで自立しなかったジップロックを立てて、食事の時に感じる手の熱さ、持ちにくさから解放される素晴らしきプロダクツなのです。気になる重さは25gとなっており、一つ持って行くだけなら無に等しいですね!コジーとしての役割だけではなく、保温性を活かして積雪期登山のバッテリー保護にも良いかもしれません。
外観
自分が購入したのはコヨーテ。外側は防水性と耐久性に優れたX-PACが採用されています。
側面には取っ手がわりのショックコードが備え付けられています。お湯で戻した後食べる時にここに親指を入れることで、ちょっとした安定感が生まれます。内面はアストロファイルという高い断熱性を持つ素材で覆われているので、ただジップロックだけで食べていた時に比べると保温性は段違い!
気になる点
自分は水で戻している最中のものをザック内に忍ばせる。という経験がないのですが、このstandcozyだと開口部がマジックテープなのでひょんなことで内容物が漏れるリスクになるのでは。と思っています。ジップロックの口さえ閉じておけば大丈夫とは思いますが。
そして匂い移り。どんな食品もそうですが匂いの強い、カレーメシなどの類はすぐに匂いが本体に移ります。ピラフを食べてるのに香ってくるのはカレー。みたいな悲しい出来事に出くわして以来、山にカレーメシは持って行かなくなりました。好きだけど、ごめんねカレーメシ。
最後に。登山での食事レベルが上がった!
食事の内容は今までと遜色ないですけれど、快適に食事ができるようになりました!これは素晴らしき事だと思うのです。登山では何かと我慢することが多いですが、少しでも生活レベルを上げていきたいものです。
ジップロックに手を出したけれど、食べにくいぞこれ。と思っている方にオススメしたい、wanderlustのstandcozyの紹介でした!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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