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関西の秘境。大台ケ原へ行ってきました!

山行記録
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梅雨入り間近の6月上旬。関西の秘境として知られる大台ケ原へ、近鉄とバスを乗り継ぎ、日帰りでソロ登山してきました!

コースは整備されている箇所が多く、登山初心者や家族で行くにもオススメ

降水量の多いとされる大台ケ原ですが、天気に恵まれ秘境感を一層楽しめた山行でした。

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大台ケ原とは

大台ケ原は三重県と奈良県の県境に位置しており、標高1691.5mと近畿圏では割と高めです。
また、日本100名山や日本の秘境100選に選ばれています。一部が吉野熊野国立公園に指定されており、景観保護のために特別保護区に指定されています。

大台ケ原自体は三津河落山や経ヶ峰など、標高1400mから1600mの複数の山やそれに連なる周囲の台地の総称らしく、最高点は日出ヶ岳とされています。
ここはどうやら三重県の最高峰になっているそうです。いつか三重県の山もいくつか登ってみたいですねぇ。

西大台と東大台

大台ケ原は東大台西大台に分かれており、西大台ケ原は環境保護のため一日の立ち入り人数等の制約があります。
立ち入りの際は事前の申請とセミナーを受講する必要があります(西大台利用調整地区)。

西大台利用調整地区は利用を抑制することにより、施設整備を最小限とし、原生的な植生景観を利用者に楽しんでいただくことを目的として指定しております。
立入りは、登山や自然観察等で利用する目的に限られ、1日当たりの立入り人数の範囲内で認定されます。また、利用にあたっては以下のルールに従う必要があります。(出典:環境省HP)

 

主な名所として知られる大蛇嵓や日出ヶ岳、正木ヶ原は東大台となっています。
こちらは事前申請なく登山することができます(ルールやマナーは守りましょう。)
因みに、東大台の道中は一切トイレがありません。事前にビジターセンターで用を済ませましょう。

大台ケ原概要

 

気候

南東の急峻な斜面を海上から湿った風が吹き上げるため大台ヶ原では年間を通じて降水量が多く、屋久島に並ぶと言われるほどの多雨地帯である特に日本列島の太平洋側を台風が通過する際には南東からの風が強くなるため、10月ごろを中心に降水量が多い。(出典:wiki)
本当に雨の多い大台ケ原。晴れていたと思っていたのに。天気予報では雨マークなかったのになんて思うことはしばしば。
一度振ると本降りになることが多いので、雨具は必携です。

 

アクセス

大阪から行くと電車とバスを乗り継ぎ、かれこれ4時間かかりました。所要時間の長さとその山深さに秘境感がすごい(笑)

  • 公共交通機関の場合
    近鉄大和上市(やまとかみいち)駅から路線バスが出ています。平日は1日1本、休日は1日2本の運行です。バスは片道2000円です。時刻表はこちら
    例:大阪駅→大和上市駅(所要時間約2時間)→大台ケ原(所要時間約1時間40分)
    平成30年度は4/1~11/25の期間運行であり、新緑から紅葉の時期まで楽しめます。お得な切符が発売されていますので、前もって予約するのがオススメです。
  • 自動車の場合
    ・西名阪自動車道 郡山インターから:約87km
    ・名阪国道 針インターから:約91km
    ・和歌山県新宮市から:約122km
    ・三重県尾鷲市から:約115km
    何人かで行く場合、レンタカーを借りた方が金額や時間的に融通が利くかと思います。

コースタイム(休憩含む)

駐車場9:42
日出ヶ岳10:17
正木ヶ原10:33
牛石ヶ原11:16
大蛇嵓11:54
シオカラ谷12:33
駐車場12:59

いざ秘境へ!

と言うわけで6時ごろから電車を乗り継ぎ、やっとこさ到着した近鉄大和上市駅。
この近くは吉野川があり、大台ケ原の帰りでは河原でバーベキューを楽しんでいる方が大勢。梅雨入り目前ということで、この日はお出かけした方が多かったんだろうなぁ。

嫌ですね。梅雨(切実)。

バス車内から見える大峰山連峰を楽しみつつ、ビジターセンターへ到着したのは定刻通りの10時30分頃。久々の登山にテンションが上がります。

標高がぐっと上がった影響か、割と肌寒かったです。15度くらい?
駐車場は既に満車になっていたようで、路上駐車の車も多くみられました。なんせ梅雨入り前。
早速バス停近くにあるトイレで用を済ませ、登山開始です!

東大台登山口

ブナ等の広葉樹、トウヒ等初夏を思わせる新緑が相変わらず目に優しい。大台ケ原は、近畿でも珍しい亜高山帯樹林がみられるそうです。
程よい涼しさの中、まずは山頂とされる日出ヶ岳へ。
1か月ぶりの登山だったので、自然とテンションが高くなります。気分転換は大事ですね。

アサハノカエデ

日出ヶ岳までの道中に海まで見渡せる展望台があります。この展望台を分岐して左手が日出ヶ岳山頂、右手が正木原方面です。
因みにこの日はあいにく霞がかっていたので、海はぼやーっとしか見えませんでした。
ここから日出ヶ岳までほんの10分程度。木段とはいえ割と急な登りが続き、日頃の運動不足が否めない自分には少々堪えました。
東大台できつい登りはここの木段と、後述するシオカラ谷から駐車場へ続く登りです。

と言うわけで大台ケ原の最高点へ到着。ここにも展望台が設置されており、大峰山脈の山並みや、正木原の新緑を楽しむことができます。

大峰山脈の眺望

これから向かう正木原方面

ここでお昼ご飯を食べている方が多かったのですが、未だ空腹を感じていなかったのっでひとまず先を急ぎます。
先ほどの展望台を後目に続いて正木ヶ原方面へ。ここも木段が整備されていて、歩きやすい。周囲にはシロヤシオが群生していて、さもトンネルのようになっています。

正木原へ続く

シロヤシオ

振り返り日出ヶ岳を見てみると、既にガスの中へ。

秘境館がすごいんじゃー。

天気予報で晴れマークが並んでいましたが、ここは降水量の多い大台ケ原。
ひとまず先を急ぎます。
いつもてんくらを参考にしているのですが、良い天気予報があれば教えてください‥。

そんなこんなですぐに正木ヶ原へ到着。ここでは笹の草原が広がっています。
倒木が目立ちますが、山の上でここまで笹が広げっているのも中々珍しい。過去の台風が起因となっているようです。

昭和30年代の伊勢湾台風などによってたくさんの樹木が倒れ、それらを搬出したことがきっかけとなり、ミヤコザサの分布域が広がり、森林の更新が阻害されるようになりました。また、ササを主食とするニホンジカが増加し、下層植生が食べられたり、樹木の皮がはがされるようになりました。(道中の看板より)

搬出がきっかけというのがイマイチピンときませんでしたが、そういうことなのでしょう。(笑)
曇り空も相まって、どこか退廃的な風景でした。

正木ヶ原から次へ向かう牛石ヶ原も見えますが、2年前に訪れた際はこのあたりで鹿に遭遇できましたが、今回は見ることができず。

牛石ヶ原にはおーきな神武天皇の像があります。
何故こんなところに?と思い帰ってから調べてみました。
どうやらこの牛石ヶ原には神武天皇が魔物を封じ込めた「牛石」なるものがあるようで、その逸話から設置されているようです。

一体何を見ているのか

因みに牛石もこのあたりにあったようで、自分は見落としていました。叩くと大雨になるようです。ただでさえ雨の多い大台ケ原。決して叩かないように。

ここから大台ケ原の絶景ポイントである大蛇嵓はすぐそこ。右側に切り落ちた道を通るので早まって落ちないようご注意ください。
ここから見える崖に人影が。どうやらクライミングをしていたようですが、どうやって登り始めたのでしょう・・。

3人写っています。

人が見えますか?

そんなこんなしていると大蛇嵓の絶景ポイントへ。滑落予防のため柵が設置されていますが、なんとまぁ心許ない寂れ感。クサリの隙間を縫って谷底へ落ちそうでした。

紅葉の時期にまたきます。

ここから元来た道を引き返し、シオカラ谷方面へ。

分岐にある立ち入り禁止のロープ外で休憩しているトレランの方がいましたが、ルート内で休憩できるスペースがあったのに、なぜルート外で休憩しているの?(笑)と疑問が。
正直なところ、トレランしている人の印象ってあんまり良くないです。
挨拶しろーとか走るなーとは思いません。むしろすごい体力と太ももだなぁと感心しています。しかし。山で会うたびに何かしらの迷惑を被っている気がします。砂埃やら落石やら。

だめですね、悪口ですね。我慢で済むことです。
ただルールは守れよと。

そうこうしているとシオカラ谷の吊り端へ。
ここからは急登を超えて、元居た駐車場へ!バスを待つ人で長蛇の列ができていましたが、難なく乗ることができました。
帰りのバスでは、睡眠と奈良県奥地の景色を楽しみ今回の山行は終了となりました。

最後に

大台ケ原は紅葉でも有名なので、今年の秋には紅葉を楽しみにまた訪れたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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