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岳沢から前穂高岳と奥穂高岳を経て、紅葉を待つ涸沢へ登山を楽しんできました。

山行記録
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天気だけでなく、そもそも天気予報すらパッとしない中、天候に恵まれた9月下旬の平日。
ちょうど休みのタイミングが重なったので上高地から岳沢を経て、前穂高岳と奥穂高岳へ登山し、涸沢でゆるキャンを楽しんできましたよ。

今回の行程と登山ルート

1日目:上高地から岳沢、前穂高岳へ登頂し吊り尾根を経て奥穂高岳へ。
2日目:涸沢岳でご来光。ザイテングラードを経て涸沢でテント泊。ひたすら飲んで食う。
3日目:涸沢をあとにパノラマコースで徳澤へ下山。上高地への途に着く。

こんな感じの2泊3日でした。残暑が厳しかった2019年の紅葉は残念ながらこれからと言った印象。しかし3日共お天気に恵まれただけではなく、ライチョウとの遭遇やブロッケン現象、滝雲を見るなど思い出深い登山となりました。

岳沢から前穂高岳と奥穂高岳を経て、紅葉を待つ涸沢へ登山を楽しんできました。 | YAMAP / ヤマップ
詳細はブログにて・・。 yuruyama.com/dakesawakarasawa/

パノラマコースについては気になる方も多いと思います。山行の参考になればこれまた嬉し。

今回の登山の諸費用

高速バス往復:20800円
穂高岳山荘:ビール800円 ピンバッチ1000円 幕営代1000円
涸沢ヒュッテ:ココア300円 カップヌードル400円 コーラ400円 おでん700円 カレー1000円生ビール800×2=1600円
涸沢小屋:ソフトクリーム500円
徳澤:ソフトクリーム450円
上高地バスターミナル:荷物預かり500円 缶ビールやら豚まん・山賊焼1000円
上高地温泉ホテル:外来入浴800円合計31250円

山行記録

1日目:上高地から岳沢を経て前穂高岳。そして奥穂高岳へ。

雨上がりの上高地と、岳沢と。急登の重太郎新道は危険。

例年であれば紅葉シーズンに差し掛かっている時期ということもあってか、上高地バスターミナルは随分と人気が多く、バスは続々と登山者を乗せてきました。

前日の天気予報とは打って変わって、雲の多い朝でした。登山前日は昼ごろから大雨だったようで、上高地バスターミナルから河童橋へと続く歩き慣れた道は、未だ乾ききっていませんでした。いつもなら明神へ辿っていた道ですが、今回は河童橋を渡り岳沢方面へと向かいました。普段であれば河童橋から眺めているだけだった岳沢と、その先の穂高連峰にやっとこさ登ることができるんだーと思うと嬉しかったり。

上高地 岳沢登山口 岳沢から見た穂高連峰

上高地から岳沢までは、いつもの「歩き易いが面白みもない」砂利道が続きます。上高地から横尾までの道程と一緒です。岳沢までの道のりは「穂高・岳沢登山路」から約4km。健脚なら約2時間、ゆっくり登れば3時間程度かかるそうです。それなりに傾斜のある登山道でしたが、道中一気に展望の開ける「見晴台」以降はすでに疲れなど忘れていました。普段目を凝らして眺めていた岳沢小屋の屋根が見えてきた時の嬉しさたるや・・。

岳沢小屋へ続く登山道 前穂高と上高地の分岐点岳沢小屋 岳沢から見る乗鞍岳

岳沢小屋で遠くに見える乗鞍岳を尻目に、用を済ませて多少身体を軽くしたり、ウェアの調整をし再出発。岳沢小屋から5分程度のところにはテント場があります。ここでテント泊をすれば、日の出を前穂高岳で拝めますねぇ。

重太郎新道の岩場 重太郎新道のハシゴ岳沢パノラマ 重太郎新道の写真

天狗沢を過ぎて後、かの有名な「重太郎新道」が始まります。滑落事故が多いことでも有名な重太郎新道。鎖場やハシゴは当たり前、容赦ない傾斜の岩場上りが出現します。岳沢小屋から紀美子平までのコースタイムは3時間程度。長丁場であるにも関わらず割と悪路が続くので事故が多いことにも合点いった登山でした。

カモシカの立場 雷鳥広場

カモシカの立場は休憩適地。ここで眼前にそびえる穂高連峰を見ながら休憩。この先の雷鳥広場までは、相変わらず気の抜けない急登が続きます。今まで散々怖がっていた岩場でしたが、この登山を経て楽しめるようになってきました。

レベルアップです。

紀美子平

雷鳥広場から程なくして、奥穂高岳と前穂高岳の分岐点である紀美子平へ到着。ここから前穂高岳まで片道約30分程度。ザックをデポして行く方が多いようですが、昨今の登山装備盗難事故を鑑みると安易にデポするのはおすすめしません。自分はもちろんデポしましたが・・。重いんです。テント泊装備。

京都人ぶって九条ネギのポテチを持ってきたけれど、やはりポテチはうすしおこそ至高ですね。

紀美子平から前穂高岳へ。そしてガスの吊尾根へ。

紀美子平から前穂高岳へまでは片道30分程度。道中はガレ場が続きます。正規ルートには例のごとく○印がつけてあるのでルートミスをしないようにご注意。今まで辿ってきた重太郎新道と比べるといささか優しい岩場です。

紀美子平から見える奥穂高岳前穂高岳から見る奥穂高岳

上高地側からは相変わらずガスが出てきていたけれど、前穂高岳からは本日の目的地である奥穂高岳を臨むことができました。いやはや遠い。はたして吊尾根とかいう、この後通る登山道はどこにあるんだい。という具合には山が大きかったように思います。

紀美子平から吊尾根へ 吊尾根から見る前穂高岳 吊尾根のルート状況

お昼ごはんかおやつか分からない栄養補給を済ませ、紀美子平を発ったのは11時30分頃。すでに吊尾根はガスに包まれていました。気合を入れて臨んだ吊尾根、確かに岩場でしたが難しいといった印象は受けませんでした。ここに人の往来があると多少難易度も変わってくるのでしょうが、今にも滑落しそう・・。といった恐怖感は皆無。

吊尾根で見かけたライチョウ奥穂高岳から見るジャンダルム 奥穂高岳山頂

雷鳥に出会いつつ、みんな大好き奥穂高岳に到着したのは13時過ぎのこと。山頂はもっと広いと思っていましたが、祠社があるのみ。皆が自慢話作りにこぞって登るジャンダルムがよく見えました。

穂高岳山荘

前穂高側にちょっとした広場があるので、休憩するのであればそちらを推します。白出のコルにある穂高岳山荘はここから片道40分。なんなら吊尾根よりも穂高岳山荘までの道程の方がおっかなかったです。山荘直近の鎖・ハシゴは槍ヶ岳の岩場よりも恐怖感がありました・・。

穂高岳山荘での一時。

奥穂高岳から穂高岳山荘へ下ってくる時点でテント場が見えるのですが、穂高岳山荘のテント場は決して広くないようです。穂高岳山荘を涸沢岳方面へ上った箇所がテント場ですが、ヘリポートの少し上にも数張のテント場があります。展望はヘリポート側のテント場が優れているけれど、ヘリが着陸するとすさまじい風が吹くので個人的には避けたいところ。穂高岳山荘のテント場は年に数回大混雑の日があるようで、場合によっては山荘での宿泊が余儀なくされる場合もあるのだとか。

テントを張る場所あるかな・・。

なんて気の焦りが出てくるのでお気をつけて。(自分だけか。)

穂高岳山荘から見る涸沢岳 穂高岳山荘から見る奥穂高岳 穂高岳山荘のテント場から見る夕焼け

そんな心配は杞憂に終わったようで、無事にテントを設営ししばし早めの夕食と晩酌を楽しみました。明日は涸沢岳に登りご来光を見て、ザイテングラードを経て涸沢でもう1泊というゆったり行程。相変わらず雲は多かったものの、風の少ない一晩でした。

2日目:涸沢岳で迎えるご来光。ザイテングラードを経て涸沢へ。

真っ赤に燃えなかったモルゲンルート。

涸沢岳からの北穂高岳と槍ヶ岳 涸沢岳から見る奥穂高岳と前穂高岳日の出を迎える涸沢

標高3000m。山の朝はとにかく寒い。眠気と寒さをだましだまし、薄暗い涸沢岳への登山道を歩くこと20分程度。無事に涸沢岳に到着。気合を入れすぎたせいか、日の出まで30分も持て余すことになりました。もちろん日の出を拝することはできましたが、太陽は見えているのに、ここまで燃えない。萌えないモルゲンルートがあるのかと思い知りました。

赤くならねぇ・・。

まぁそんな一日もあるでしょう。ということで、涸沢岳からは北穂高岳や槍ヶ岳。黒部源流域の山々から笠ヶ岳、常念山脈など山々が一望できました。明らかに夏山とは違う、ちょっと黄色がかった山肌と岩稜の白さがとても綺麗です。やはり山は良い。

涸沢カール 穂高岳山荘からの眺望

思いの外景色に見惚れ(見蕩れ)ていたようで、予定よりも30分遅く穂高岳山荘を発つことになりました。穂高岳山荘のスタッフさんがとても綺麗でした。

朝日に染まる穂高 ザイテングラードの状況

穂高岳山荘から涸沢ヒュッテまでは大体2時間程度。穂高岳山荘からすぐに、事故が多発しているザイテングラードへと突入します。感覚が麻痺していたのかハードルを上げすぎたのか、そこまでの難所感や高度感はありませんでした。

確かにザイテングラードの取り付きから少しすると変に取り付けられたクサリが出現するので気を使いますが、丁寧に歩いていれば事故を誘発することは無いように思います。事故が多発する理由は、単純に登山者が多いからでは?

ザイテングラードから涸沢

それにしたって日の出を迎えてから少しすると現れる、文字通りのゴールデンタイムで染まる山肌が本当に綺麗でした・・。紅葉は今ひとつでしたが、少し黄葉してきている木々もエモい。

涸沢から奥穂高岳を目指す方々とよくすれ違いました。かたやスイスイと涼しい顔で涸沢まで下ってましたが、この日は雲ひとつ無いピーカン。いくら秋山とはいえ照りつける日差しが痛いほどに暑いものでした。きっと秋で日本で一番発汗している人が多い土地です。ここ涸沢は。

涸沢カールの眺望 涸沢ヒュッテの生ビール800円

休憩をはさみつつ、目的地である涸沢ヒュッテに到着したのは午前8時30分頃。暑くてテントなんぞ張っていられなかったので、とりあえず涸沢ヒュッテの売店で生ビールを1杯。

お分かりの通りこの日は北穂高岳に登ることもせず、ただひたすら飲んで寝て、たまに涸沢から見る前穂高岳や奥穂高岳、涸沢岳の景色を楽しんでいました。なんて贅沢な1日。2019年登山に行く日の天気に恵まれなかったのは、きっとこの山行への貯金だったんだ。そう思いました。

涸沢での一時。涸沢ヒュッテと涸沢小屋の往復と昼寝岩で昼寝

ブログに書くまでもない、ひたすら食っちゃ寝していましたのでとりあえず写真をどうぞ。

涸沢ヒュッテのおでん 涸沢小屋のソフトクリーム 涸沢ヒュッテ內部 涸沢ヒュッテのカレー

生ビール数杯を崇拝し、出汁のあまり染みてない硬めのおでんをくらい、カレーを食べ、ソフトクリームやらドロドロに溶けた行動食のチョコを飲み干し、サウナと化したテントを尻目に昼寝岩で昼寝を楽しみました。あえて涸沢で堕落した時間を過ごすという優越感

3日目:涸沢から絶景のパノラマコースで徳沢へ下山。

モルゲンルートに染まった穂高岳 日の出を迎える涸沢

涸沢ではモルゲンルートに染まる穂高の山々やテント場が見事。ひたすら同じような写真を連発しました。北穂高に登っておけばよかったかなーとも少し後悔しましたが、以前登った山なので今回は割愛。

涸沢で見るモルゲンルートが終わり、テント内で質素な朝食を済ませればとうとう下山。涸沢からの下山には、残雪や登山道の兼ね合いで一定期間しか通行することのできないパノラマコースを選択。

これが本当に良かった。

紅葉に染まる涸沢カール パノラマコースから眺める涸沢 屏風の耳から見た前穂高岳

パノラマコースを選択する場合、本谷橋から横尾に至る通常ルートに比べると時間がかかります(涸沢から徳沢まで約4時間程度)。整備されている登山道とはいえ、トラバースなど危険箇所も多いですが屏風の頭付近からの穂高連峰や涸沢は一見の価値ありの絶景が待っています。

とりあえずパノラマコースを通ると、このような景色が見られます。

屏風の耳から撮影した前穂高岳

ある程度登山経験がある方は、是非ともパノラマコースを利用してみて下さい。パノラマコースの状況は涸沢ヒュッテや涸沢小屋のHPで確認することができます。ルートマップ上では破線ルートとなっているので、通行を考えている方は今一度、自分の経験的に事故無く通行できるか評価をお願いします。

屏風のコル付近で言葉を交わした皆が皆、口を揃えて「今日はほんとうにいい天気だ。」と言うくらいに天気に恵まれ、本当にラッキーでした。笑

最後に。涸沢の紅葉最盛期にもう一度。

今回の岳沢−奥穂高岳−涸沢登山は、自分史上2019年で最も天気が良かった山行となるでしょう。笑

今回は紅葉の時期を狙って休みを確保していましたが、残暑の影響で真っ赤に燃える涸沢の紅葉はお預けとなりました。安定して紅葉を狙うのであれば、きっと10月冒頭くらいが良いんでしょうか・・。こればかりは毎年の天候にも依るのでなんとも言えませんけれど、また来年、いや再来年にでもリベンジしてみたいですね。

涸沢小屋と北穂高岳

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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