octaやalpha directのような画期的なアクティブインサレーションの恩恵を受ける反面、気になっていたのは、化繊故のニオイ問題。
蒸れにくいといっても、やはり2日以上着用しっぱなしだと、どことなくニオイが気になることも珍しくありませんでした。
とは言っても従来のフリースと比べると通気する分、防臭性は担保されていたように思います。
そしてもう一つ気になっていたのが、インサレーション類の目立つアウトドアウェア感。今夏導入したULSUSのAlpha directのウェアは性能的に大満足なんですが、登山前後に観光することも多く、山に行きますor帰ってきました感が強いウェアは、少し気になると良いましょうか・・。
まぁ気にし過ぎなんでしょうが。
要するに山となく街となく、分け隔てなく着ることができるインサレーションウェアの類を探していたというわけです。
アクティブインサレーションでも更にニオイづらく、さほどアウトドア感がないウェアは無いものかと探していた時に行き着いたのが、staticのROARシリーズでした。
OCTAとウールの間の子、staticのROARシリーズ
購入したのはROAR CREWのM/Lサイズ(¥13,200)。
このほかにフーディタイプも販売されていましたが、見つけた時には既に完売でした。
今回は「アウトドアウェア、フーディ買いがち問題」も無事に解消です。
staticのROARシリーズに使われているのは、octaとウールを組み合わせたAYUKANという独自の糸。
中空のOcta®糸にウールを撚り合わせ、ウールだけにヤスリをかけ起毛させました。これによりOcta®糸の軽さとウールの起毛による膨らみと暖かさを実現した唯一無二の糸「AYUKAN」が完成しました。
そして、この糸を使って丸ごと編みあげるホールガーメントによりニット製品を作りました。ホールガーメントでは糸からそのまま衣類を編んでいきます。通常Tシャツやフリースは生地裁断時に20〜30%ほどはロスとなり使えずに裁断ゴミになります(※)。しかしホールガーメントでは1着まるごと編み上げた場合、たった約6gの糸クズしか排出されない、ロス率で言うと5%以下のエコな製造方法なのです。
※STATICでは裁断ゴミも捨てずにリサイクルや糸に戻す取り組みをしています。
STATIC
アクティブインサレーションの先駆けoctaと、防臭性に長けたウールのハーフという禁断のウェアが誕生したということで、純血主義のマルフォイもびっくり。
購入してまもなく、大菩薩嶺、雲取山と3日間ほど行動中・移動中、そして下山後も着用し続けました。
ニオイ問題も3日間程度では気になることもなく、インサレーション匂うじゃないか問題は一旦解決です。
着心地は柔らかく、一見すると少し緩めのニットです。予想通り通気してくれて、停滞時はしっかり暖かく、嵩張らないのでレイヤリングもしやすかったです。
ROAR CREWのサイズ感と重量
あまりタイトだと自他ともに気分を害する恐れがあったので、今回はM/Lサイズ(175g)を購入。
STATIC製品ははじめての購入だったので、今回は大阪のROCK STTEPERSにて試着&購入しました。自身は168cm/66kgですがタイトすぎず、ルーズすぎず、適度にゆとりがあるフィット感。
roar crewの上に山と道のULシャツ(M)を着ても丁度よい着用感で、お気に入りのレイヤリングとなりそうです。
見た目とは裏腹、軽くて驚きます。
STATIC ROARシリーズの気になる耐久性など
総じて買ってよかったROAR CREWでしたが、耐久性に期待する製品ではありません。
見た目はニットですが、手触りは結構薄い感じ。見た目に騙されて雑多に扱うと、すぐに破れてしまいそうな印象を受けます。
このへんは通気製とトレードオフといいましょうか、同じアクティブインサレーションに属するalpha directも耐久性には如何せん懸念が残ります。roarシリーズはoctaとウールの間の子ということで、その耐久性は未知数。
今後も着用を重ねていきたいと思います。
まとめ:軽く、匂わない、暖かなアクティブインサレーション
というわけで初めてのSTATIC製のウェア、ROAR CREWの紹介でした。
オクタとウールによって保温性・防臭性・軽さを両立し、アウトドア然としていないウェアということで、求めていたウェアに出会えました。
ここ最近の買い物では一番満足度の高い製品です。
売り切れている事がほとんどですが、おすすめの製品です。
ではでは。