今回は厳冬期の真っ只中、2月に八ヶ岳は硫黄岳に1泊2日で登ってきました!
2月と言えば厳冬期真っ只中ですが、まるで春のような陽気と快晴無風の硫黄岳を楽しんできました!
今回の諸費用
茅野駅-美濃戸口タクシー往復 11980
赤岳鉱泉1泊2食付き10000
もつ煮600.ビーフカレー800.缶ビール500
J&N3355
今回の登山日程
- 2020/2/2大阪から茅野までの夜行バスに乗り込む普段どおり大阪から茅野駅までの夜行バスを利用。アルピコバスありがとう
- 2020/2/3茅野駅からタクシーに乗り込み美濃戸口。一路赤岳鉱泉へ登山ハイシーズン以外だと美濃戸口のバスは指定曜日のみ・・。
- 2020/2/4赤岳鉱泉を後に、硫黄岳へ登頂。帰阪帰りは美濃戸口にあるJ&NでN&F(入浴と食事)を楽しみました。
山行記録
リハビリを兼ねた西穂丸山登山から2週間ほどして、次はアイゼンとピッケルを使う山に登ろうと決めていました。厳冬期でも営業している小屋があり、それなりに雪山を楽しめる。となると、候補はやはりみんな大好きな八ヶ岳。
赤岳はおっかねぇ。天狗岳は何度も登ったし…というわけで厳冬期の南八ヶ岳でも比較的易しいと言われる、厳冬期の硫黄岳に登ることに。そして泊まってみたかった赤岳鉱泉に泊まることとしました。
雪の少ない美濃戸口から美濃戸、そして北沢をへて赤岳鉱泉へ。
茅野駅からタクシーに乗り込み、数ヶ月ぶりの美濃戸口。冬季のバス運行は土日祝のみ。登山に公共交通機関を使う身としては辛いですね。
美濃戸口からやまびこ荘や赤岳山荘のある美濃戸までは約1時間程度。林道が凍っていたので体力を温存するためにチェーンスパイクを着用。
美濃戸からは南沢、北沢に分岐します。南沢を辿ると行者小屋を経由することになり遠回り。赤岳鉱泉に向かう場合は北沢から。
北沢から堰堤広場までは車が通ることのできる林道があるので、南沢に比べると歩きやすいのではなかろうかと思います。
堰堤広場からやっとこさ待望の雪化粧した風景が拝めました。暖冬の影響恐るべし。
赤岳鉱泉に着くまでの間、チラッと顔を覗かせた横岳と大同心。テンションと登山ペースをむやみやたらに上げてくれたので感謝しております。
赤岳鉱泉に到着したのは11時ごろ。概ねコースタイム通りの到着でした。
前日まではアイスキャンディーフェスティバルで賑わいを見せていた赤岳鉱泉ですが、流石にこの日は静けさを取り戻していました。
赤岳鉱泉での暇を持て余したひと時。
赤岳鉱泉に限らず、ソロなので基本山荘でもテントでも暇な時間が発生します。
赤岳鉱泉に泊まった目的の一つにお風呂があったのですが、なんと冬季お風呂はやってないとのこと。
入らないならしゃーない。と思い、やけくそでスノーマウント作りに取り掛かりました。
子どもの頃の夢が少し叶った気がします。
そんなこんなでいろんな意味で寒い赤岳鉱泉でのひと時は過ぎていきました。
この時他の登山者から、この日の赤岳は全方向から暴風が吹き立っているのもやっとだったとの情報があり、翌日の硫黄岳登頂に怯えていました。
九十九折の樹林帯を超えて。快晴無風の中、白く染まった硫黄岳へ。
日の出は山頂で。
この太陽信仰じみた習性を自分は持ち合わせていますが、どうしてか今回の赤岳鉱泉泊では朝食を申し込んでいました。
朝食は朝6時30分、日の出は6時47分。硫黄岳までのコースタイムは約2時間。
とりあえず日の出には間に合わないことが発覚しましたが、たまには朝食を楽しむ小屋泊も良いでしょう。
赤岳鉱泉から硫黄岳までの道中、分岐点は同心沢と赤岩の頭の二箇所。同心沢に関してはクライマーの領域でロープが張られているので、間違えて足を踏み入れることはないと信じています。
赤岩の頭までは展望の少ない樹林帯をひたすら登っていきます。
たまに顔を見せる、雪で白く染まった阿弥陀岳のイケメン具合にペース配分を乱しながらも、概ねコースタイム通りに赤岩の頭と硫黄岳との分岐に到着。
厳冬期の八ヶ岳といえば、何よりも怖いのが暴風。しかしこの日は稜線にでても風はそこまで強くありませんでした。
厳冬期の八ヶ岳の醍醐味?に触れられなかったことに一抹の寂しさを覚えました。
この分岐ですが、左に行くと赤岩の頭山頂、そして峰の松目というピークにたどり着くけれど、今回はパス。
今回は硫黄岳が目標なので、右に見えているケルンから先を目指します。
自分はここでストックからピッケルに持ち替えましたが、すれ違う登山者を見ると赤岳鉱泉から終始ピッケルを持っている方がほとんどでした。
ケルンを超えると登山道もそれなりの傾斜になり、左右どちらにも滑落しうる状況。
岩場に差し掛かり、夏山用の矢印方面に進みそうになりましたがこれはダウト。厳冬期ではトラバースするような登山道に変わっていますので、左から岩場を巻くように登る方が易しいです。
大した難所もなく、無事に厳冬期の硫黄岳に登頂!
晩秋の頃と違う、白く染まった硫黄岳山頂。何もかもが凍てついて真っ白け。
垣間見える真っ白な阿弥陀岳や大同心を見ながら下山。
硫黄岳から下山し、赤岩の頭分岐で10分程度休憩。風は相変わらず弱く、他の登山者も見えない静かなひと時でした。
厳冬期の八ヶ岳とは思えない…。
太陽が昇るにつれて雪はアイゼンが効きづらい状態に。下山は膝にくるので、そそくさと済ませます。
途中尻セード跡が多数見られましたが、樹林帯ですると尻だけでなく顔やらを怪我しそうなのでやめておきました。
数少ない宿泊者も去り、閑散とした赤岳鉱泉に戻ってきました。
冬の赤岳鉱泉の宿泊者ですが、ハイカーよりも大同心やアイスキャンディ目当てのクライマーの方が多い印象でした。
クライマーカッコいい…。
赤岳鉱泉から下山後は、美濃戸口にあるオーベルジュ(宿泊施設を備えたレストラン)のJ&Nへ。
綺麗なお風呂に、本当に美味しかった食事。登山後の疲れた身体にとても嬉しいお店でした!
八ヶ岳登山の都度お世話になりたいと思います。
最後に。少々登り足りなかった厳冬期の硫黄岳。
冬の八ヶ岳の爆風、凍てつく登山道。そこまで難しい山は登れない自分としても、厳冬期の硫黄岳は少々拍子抜けでした。
樹林帯が長い!
しかし雪で染まった主峰赤岳などはやはり綺麗で、快晴の元八ヶ岳ブルーを堪能できた登山でした。次来るときは、赤岳ですかね!
赤岳鉱泉については、夏山の時期に訪れてお風呂に入りたいと思います。笑
ではまた。