厳冬期の西穂丸山へゆるハイクしてきました。

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10月末の八ヶ岳縦走以後、日常のストレスに胃をやり人生初の胃カメラを飲むことになりました。そんなこんなで山はいつの間にか厳冬期に入っていました。

今回はかねてから登りたいと思っていた厳冬期の西穂丸山へ。リハビリがてらゆるりと登山を楽しんできました。

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今回の行程

西穂丸山登山行程
  • 2020/1/14
    大阪から平湯温泉へ移動
    新大阪から名古屋までは新幹線。名古屋から高山へは特急ひだを利用。高山から平湯温泉まではバス(1時間に1本程度)で移動。
  • 2020/1/15
    平湯温泉から新穂高ロープウェイを経て西穂山荘
    寝坊を決め込み始発のバスを逃す。平湯温泉から新穂高ロープウェイまで約30分程度。新穂高ロープウェイから西穂山荘までコースタイムで1時間45分程度。西穂山荘で1泊。
  • 2020/1/16
    日の出を西穂丸山で礼拝。中崎温泉奥飛騨の湯に立ち寄り帰阪
    爆風の西穂丸山を堪能。12時前には新穂高ロープウェイに戻り、近くの中崎温泉奥飛騨の湯で日帰り入浴。帰阪には高山から新大阪まで直通の特急ひだを利用。お尻が痛む。

今回の装備

冬季西穂丸山の登山装備

装備に関しては、特段変わったものは持っていっていません。また気が向けばまとめてみましょう。

今回からレイヤリングをファイントラックからアークテリクスへ変更し初の実戦投入。結論から言うとベースレイヤーに改良の余地ありでした。そしてズボンは山と道のソフトシェル。めっちゃ使いやすいのでオススメです。

山行記録

ホテル平湯の森 雪が降る平湯の森の画像 雪が降る新穂高ロープウェイの画像

過度のストレスに胃をやり、10月末の登山以降全く登山をせずに入ってしまった雪山シーズン。どこに行こうかと思いを巡らしたものの、Twitterのtlでは深刻な雪不足が嘆かれていました。

八ヶ岳は10月に縦走していたので今回はパス。確実に雪があるだろうと思い、前々から積雪期に登りたいと思っていた西穂丸山へ行くことに決めました。

西穂へのアクセスで必ず経ることになる新穂高温泉。大阪からのアクセスがどうにも難しそうだと思い足が遠ざかっていましたが、実際行ってみるとバスの本数も多いし、何より温泉の充実具合がすんばらしい。食わず嫌いだった自分を呪いました。

今回前泊地に利用したのは平湯温泉BTから徒歩3分程度にあるホテル平湯の森。露天が充実した平湯の森の系列店でビジネスホテル的な利用ができ、近くの平湯の森の入浴無料券がもらえます。

翌朝1月15日、新穂高ロープウェイまでの始発バスで行こうと思っていたけれど、夜勤明けの疲れが出たのか予定の30分後に起床。

新穂高ロープウェイはまさにインバウンドまつり。日本語がかろうじて聞こえる程度でした。天気が悪くても観光客は白銀に染まった雪景色を楽しみ、雪だるま作りや自撮りを楽しんでいました。新穂高ロープウェイから西穂山荘まではコースタイムで1時間45分程度。

新穂高ロープウェイの喧騒を尻目に、静かなスノーハイクの始まり。

モッフモフの新雪に埋まりながらも西穂山荘へ。

西穂山荘までの道程1 西穂山荘までにみかけた登山者の画像 雪降る西穂山荘の画像

昨晩から降り続いていた雪のおかげで、新穂高ロープウェイから西穂山荘まではモッフモフの新雪。今回の西穂丸山までのゆるい登山の目的の1つが雪と触れ合うことだったので、この時点で割と満足。雪山シーズン用に新調したレイヤリングの具合を確かめながら、静かな樹林帯を楽しみました。

新穂高ロープウェイから西穂山荘までの道程ですが、凍結箇所はありませんでした。しかし西穂山荘まで急登がありますし、この先の西穂独標もしくは西穂丸山のことを考えると、アイゼンは必携でしょう。今回は天候からツボ足の恐れもあったのでワカンも持参しましたが、ツボ足が楽しく延々とズボズボしていたのでお荷物にしかなりませんでした。

アラサーの男性が独りで雪に戯れていたのですよ・・。自分ですが。

コンコンと降り積もる雪の中、写真を撮ったりして新穂高ロープウェイから歩くこと1時間20分程度。11時前に西穂山荘に到着しました。急登を終えてすぐに現れた西穂山荘には、バイオハザードの洋館的な恐怖を感じました。

吹雪く山。過ぎていく時間。暇な西穂山荘。

西穂山荘に到着したのが11時頃。アイゼンやらハードシェルやらを西穂山荘前で脱ぎ捨て、宿泊の手続きを済ませます。通年営業している西穂山荘は本当にありがたい存在ですね。この日の宿泊者は自分を含めて5人。流石に悪天候時の平日、それに冬季となると西穂山荘もかなり閑散としているようです。

西穂山荘名物のラーメンの画像

 

部屋の案内が終わった後は、とりあえず温まろうと思い石油ストーブの近くを陣取り、名物の西穂ラーメンを頂きました(味噌味)。この標高で出されるラーメンとしては、とても美味しいのだと思います。

一滴残らずキレイに頂きました。その後ラーメンだけでは飽き足らず、持参していたチョコレートや菓子パンをひたすら喰らい続けたあたり、雪山でのカロリー消費がいかに大きいかが分かります。

カロリー摂取しても、この日は動くことは決して無いというのに・・。

西穂山荘の外トイレの画像 西穂山荘での夕飯 西穂山荘からみた景観の画像 西穂山荘前の雪だるまの画像 西穂山荘玄関前の登山者 西穂山荘前の雪の画像

その後はあえて外トイレに出てみたり、トレースの無い雪へ踏み込んでみたり、写真撮影をしてみたり、本を読んでみたり・・。暇を持て余し、とりあえず山荘内でできることは一通りやったのではないか。そう思っています。

爆風晴れ模様の西穂丸山へ

西穂山荘付近からの六百山とテントの画像 西穂の星空と雪原の画像

日が変わり0時過ぎ。それまでの暴風雪が嘘のような、静かな夜でした。

星空?煌々と月が輝いていましたが何か?

scwではこのまま朝8時頃まである程度青空が拝めそうな予報。早起きせねば・・。と思いつつ起床したのは朝6時15分。この日の日の出は7時2分。朝ごはんを食べてから優雅に準備して丸山に挑もうと考えていたのに、完全に寝坊です。

2日連続で寝坊するとは・・我ながらよく社会人しているなと思います。

西穂丸山でみた樹氷の画像

そんなことはさておき、予報通り薄い雲こそあるけれどこの日の天気は晴れ。念願の西穂丸山までの道程ですが、森林限界までは昨日の降雪でくるぶし上辺りまでの積雪。森林限界以降は10センチ程度の積雪で、その下はアイスでした。

今回西穂丸山までは12本爪のアイゼンとトレッキングポール2本でいきましたが、何の支障もありませんでした。降雪状況等によってはガチガチに凍っている可能性も十分にあると思います。基本的にピッケルは携行した方が吉かと。

西穂丸山の登山者の画像 西穂丸山から西穂高岳に続く稜線の画像 西穂丸山からみた日の出の画像 西穂丸山からみた六百山の画像 西穂へ続く稜線の画像 西穂丸山のシュカブラの画像 穂高のモルゲンルートの画像

無事に西穂丸山へ到着。まさしく爆風。こんなシビアな環境だと、より一層日の出は太陽のありがたさを肌で感じる瞬間です。

西穂独標へ向かう2人の若者がいなくなり、西穂丸山へは自分独り。上高地側に張り出した雪庇に注意しながら、ひたすら景色を堪能していました・・。

これが西穂ブルーだ。

西穂丸山で煌めく雪の画像 西穂丸山から見た焼岳へ続く登山道の画像 冬の西穂丸山からみた焼岳の画像 西穂丸山からみた笠ヶ岳の画像 白銀の乗鞍岳の画像 雪で覆われた西穂高岳の斜面の画像 雪で白く染まる乗鞍岳と焼岳の画像 西穂高岳と前穂高岳の画像

果たして〇〇ブルーという言葉はどの山が発祥なのでしょうか。雪山シーズンによく耳にする言葉ですよね。マイナスの意味合いの言葉ばかりが浮かぶ。マリッジブルーやらマタニティブルーやら・・。

そして帰途。

西穂山荘からの眺望の画像 西穂山荘付近の樹氷 新穂高ロープウェイから見る西穂 新穂高ロープウェイから見る笠ヶ岳の画像

西穂山荘から新穂高ロープウェイまで、動画や写真を撮りながら1時間ほどのスノーハイク。3ヶ月ぶりの復帰戦でしたけれど、吹雪から日の出まで一通り雪山を堪能できました。新穂高ロープウェイにつく頃にはか雲が広がり始め、笠ヶ岳は雲の中へ隠れようとしていました・・。聞き馴染みのある外国語を聞きながら、西穂丸山の登山はおしまい。

最後に。日帰り温泉は中崎温泉奥飛騨の湯へ。

帰っている時点で次の雪山はどこへ行こうかと思案していました。やはり山良いですねぇ。

下山後の温泉には新穂高ロープウェイから歩いて5分程度の、中崎温泉奥飛騨の湯へお世話になりました。湯の花が大量に浮かぶ、良いお湯。露天風呂に温泉スチームサウナ。決して広くはないけれど入浴しているのは自分ひとり。まったり癒やされました。西穂山荘に割引券があるので、ぜひとも活用しましょう。

ではまた。

 

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