北アルプスのパノラマ銀座テント泊縦走2日目と3日目の記録。
1日目の記事はこちら
パノラマ銀座縦走2日目ー大天荘を後に常念岳へー
![パノラマ銀座縦走の記録。大天井岳から常念岳方面への登山道](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-050-800x534.jpg)
![パノラマ銀座縦走2日目は大天井岳からスタート](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-066-800x534.jpg)
![パノラマ銀座の展望](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-070-800x534.jpg)
![パノラマ銀座縦走で遭遇した雷鳥](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-071-800x534.jpg)
小雨がテントを鳴らす音で中途覚醒を繰り返しつつ、4時ごろから撤収を開始。雨粒は明け方の強風で吹き飛んだようだった。
この日の計画は東大天井岳と横通岳を巻いて常念小屋で休憩、常念岳に登頂して蝶ヶ岳を目指すオーソドックスなもの。
![パノラマ銀座テント泊縦走中に天候が回復](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-074-800x534.jpg)
![パノラマ銀座縦走登山道にあるチングルマ](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-078-800x534.jpg)
![日に照らされる常念岳](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-080-800x534.jpg)
昨日からの予報通り天気は朝から曇り。日の出も拝めなさそうだったことや、夕立を警戒して早めの出発。常念小屋まではトラバースしたり、緩やかに下ったり、登ったりという特段危険箇所のない登山道だった。
常念小屋まであと少しというところで割と強めの雨が降り始めたので、レインウェアを着用。山上での雨の冷たさを久々に体感した。あったけぇゴアテックス。
この雨は常念小屋に着く頃には止んでいて、なんならこれ以降天気は怒涛の回復を見せてくれた。
![パノラマ銀座縦走路にある常念小屋](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-082-800x534.jpg)
![辿ってきたパノラマ銀座縦走路を見返す](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-085-800x534.jpg)
ボランティア以来、久々の常念小屋。今はなき働きやすかった部署を思いつつ、mauveの山バッジ(1つ3000円)を購入。高いけれど、ほら、記念ですし・・。
![パノラマ銀座縦走中に遭遇した雷鳥パート2](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-087-800x534.jpg)
![パノラマ銀座縦走中のピーク、常念岳](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-088-800x534.jpg)
![常念岳からパノラマ銀座縦走路を眺める](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-098-800x534.jpg)
しばし休憩のあと、常念岳山頂までひたすら登った。大きな岩が多く浮石が気になるくらいで、ここも歩きやすい登山道。右手側には槍や穂高、さっきまでテントを張っていた大天井岳までのパノラマが広がっていて、登っていてワクワクした。
登山道の分岐にて休憩していると、ここでも道中に雷鳥との邂逅あり。
どこで見ても可愛いモフモフやな。
とか呑気なことを思っていたら、常念小屋で水の補給をし忘れたことに気がついた。天気はピーカン、日照りはジリジリ、残る水分は750ml。ここから蝶ヶ岳までは軽く見積もって4時間程度・・・。
計算上では少し足りないくらい。とにかく急がず焦らず、汗をかかないよう登ることに専念した。
![北アルプスの青空](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-104-800x534.jpg)
![パノラマ銀座縦走路、常念岳から蝶ヶ岳への登山道の画像](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-102-800x534.jpg)
![パノラマ銀座縦走の大展望](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-106-800x534.jpg)
![パノラマ銀座縦走、遠くに見える蝶槍](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-109-800x534.jpg)
ここから蝶槍まではアップダウンを繰り返す。特に気を遣ったのは常念岳からの下りで、かなりの傾斜で後ろ向きに降るような箇所もちらほら。岩も大きく下りで使うには少々厄介だった。
蝶ヶ岳から常念岳に向かってくる登山者ともすれ違わなくなり、心細く思っているところに迫る容赦ないアップダウン。そして殻になりかけつつあるナルゲン。天気とは裏腹に心象は雲行きが怪しかった。
本当、なぜ水を調達しなかった自分。
![蝶槍から眺める北アルプスの大展望](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-117-800x534.jpg)
![パノラマ銀座縦走2日目のテント泊地の蝶ヶ岳ヒュッテと常念岳・大天井岳](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-132-800x534.jpg)
蝶槍に到着したのは11時30分ごろ。正直北アルプスのパノラマビューには常念岳あたりから飽きていたので、目指すは蝶ヶ岳ヒュッテで扱っているであろ手早く摂取できる水分とカロリーだった。蝶槍まできてしまえば残すは蝶ヶ岳らしいなだらか稜線歩き。結局蝶ヶ岳ヒュッテには12時過ぎに到着。コーラを胃に流し込んで、風の当たりが弱そうなところにテントを設営。
![](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-156-800x534.jpg)
![パノラマ銀座テント泊縦走で見た夕焼け](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-157-800x534.jpg)
ここでも束の間雨に降られたけれど、神々しい夕焼けや安曇野にかかる虹を見ることができて、パノラマ銀座縦走はお腹いっぱい。天気もちょうど良い変化具合(晴ればかりでも不満)で、本当に良い縦走。
パノラマ銀座縦走3日目ー蝶ヶ岳を後に徳沢へ下山ー
![パノラマ銀座縦走で見た朝焼け](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-175-800x534.jpg)
![蝶ヶ岳テント指定地でっ見る日の出](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-167-800x534.jpg)
![パノラマ銀座縦走中に見える槍・穂高連峰](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-171-800x534.jpg)
この日も槍ヶ岳や穂高は大パノラマ。綺麗にモルゲンルートを見ることができ、パノラマ銀座縦走は大満足。3日目は蝶ヶ岳から長塀山を経て徳沢へ下山する樹林帯コース。北アルプスの大展望はこれにて見納め。
![パノラマ銀座縦走、蝶ヶ岳から徳沢への下山](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-190-800x534.jpg)
![蝶ヶ岳登山道にある妖精の池](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-208-800x534.jpg)
朝日が差し込む樹林帯は最初は綺麗。何事も徐々に飽きてくるということで、徳沢に出る頃には長い樹林帯歩きにうんざり、半べそだった。
![パノラマ銀座縦走、徳沢へ下山](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-192-800x534.jpg)
![パノラマ銀座縦走下山後に食べたコーラソフトのステッカー](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-195-800x534.jpg)
徳沢の雰囲気は相変わらず素晴らしく長閑。長閑すぎてカレーとコーラソフトを注文。コーラはなくても良かったです。そして自由に!無料で飲める冷たいお水!自由に洗える手!などとにかく水が自由に使える環境に感動しつつ、久々(2年ぶり)の上高地までの道を辿った。
パノラマ銀座縦走3日目ー温泉で人間に戻り帰阪ー
![パノラマ銀座縦走後のお風呂](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-203-800x534.jpg)
![パノラマ銀座縦走は上高地にて修了](https://yuruyama.com/wp-content/uploads/2023/08/panogin-202-800x534.jpg)
上高地方面からの人とすれ違うたびに香る柔軟剤。自分はきっと臭かろう。一刻も早く風呂に入らねばならぬ。
というわけで足早に上高地へ下山して、久々の上高地アルペンホテルへ。昼頃には下山していたので風呂には自分1人だった。洗剤の香りが残ったきれいな衣類に着替えて、上高地にて観光客へ戻りちょっと豪華なランチを楽しんで帰阪。
急遽予定を変更して行くことにしたパノラマ銀座縦走。天候にも恵まれて良い思い出になった。
天気と展望に恵まれたパノラマ銀座テント泊縦走のまとめ
というわけで2泊3日に渡って満喫した北アルプスはパノラマ銀座縦走。久々の縦走・久々のテント泊で不安はありましたが、終わってみると北アルプスの大展望や雷鳥、山小屋でのひとときなどどれも楽しかったです。
やはり登山は良いものです。
今回は中房温泉から上高地へ向かいましたが、上高地から入山する方がポピュラーだったりするようです。また数年後に気が向けばパノラマ銀座縦走を楽しみたいと思います。ついでに今回の登山での出費をまとめておきます。
大阪‐松本(電車) | ¥10000 |
穂高‐松本(電車) | ¥330 |
穂高‐中房温泉 | ¥1500 |
合戦小屋豚汁 | ¥700 |
燕山荘水 | ¥200 |
大天荘テント泊 | ¥2000 |
大天荘食費 | ¥2300 |
常念岳バッジ | ¥3000 |
蝶ヶ岳テント泊 | ¥2000 |
蝶ヶ岳食費 | ¥1000 |
徳沢食費&ステッカー | ¥2350 |
上高地入浴 | ¥1000 |
上高地食費 | ¥2680 |
上高地‐大阪(バス) | ¥11000 |
合計 | ¥39560 |
ではまた。