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山行記録

皆の安全登山を願いながら。一ノ沢から常念岳へ小屋泊登山してきた。

山行記録
この記事は約9分で読めます。

7月下旬。ずっと登りたい登りたいと思っていた常念岳へ行く機会が、思いもしないところから現れました。

何と医療スタッフ。

山のハイシーズンである夏期。山小屋に併設して、色々な大学が診療所を開設している場合があります。今回は常念小屋に併設されている、信州大学常念診療所にて医療スタッフとしてボランティアに参加してきました。

詳細はあまり載せられませんが、貴重な体験となり今後の自分のキャリアを考える材料の一つになりました。

常念岳とは。

安曇野から北アルプス方面を眺めた時に見える、一見ピラミッドの様な▲を呈しているのが常念岳です。槍ヶ岳やら穂高など北アルプスを代表する山々は、この常念岳をはじめとする常念山脈によって隠されています。登らないと見えない景色が、そこにはあります。

常念岳(じょうねんだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)南部の常念山脈にある標高2,857 mの山である。山体すべてが長野県に属し、松本市と安曇野市にまたがる。常念山脈の主峰。日本百名山のひとつである(出典wiki)

常念岳の由来としては諸説あり昔、毎年暮れに不思議な常念坊という山姥が酒屋に酒を買いに来たからという説や、坂上田村麻呂がこの地に遠征した際に、重臣である常念坊がこの山へ逃げ込んだとされることから付けられたという説があるそうです。

登山ルートとアクセス

安曇野側からアクセスするルートとして、今回登った一ノ沢ルートと三俣ルートがあります。その他に燕岳から大天井岳を縦走するルートや、上高地から長塀尾根を経由し蝶ヶ岳から縦走してくるルートが主要なルートです。

常念岳 - じょうねんだけ:標高2,857m
常念岳 -  松本平の西に連なるのが常念山脈。南北に続く穏やかな起伏の少ない稜線の中で、ひときわ目をひくピラミッド型の山が常念岳である。平行して山麓を走る大糸線の車窓からもよく眺められる。南へ延びる稜線で蝶ヶ岳に、北に下れば常念小屋の建つ常...

常念岳単体で登る場合、一ノ沢ルートが割と好まれて登られている印象でした。基本は沢沿いを歩きますが、その先は胸突八丁と呼ばれる急登が待っています。

山行レポート

登山史上2回目。誰かの車に乗ってまずは松本へ前夜入り。近くの西友で行動食やらを仕入れ、昨年燕岳から大天井岳へ縦走した時に利用したカプセルホテルを利用しました。

客室 | 【公式】Hotel M Matsumoto(ホテル エム マツモト) | 松本駅すぐ
「カプセル」と「ビジネス」のシーンによって、2タイプから選べる客室です。アメニティが充実した施設です。リーズナブルな料金は「カプセル」、完全個室でゆっくりされたい方は「ビジネス」をおすすめします。

綺麗に整備されており、食堂あり・大浴場あり・シャワーあり。駅チカかつコンビニも近いとあり文句の付けようがない、素敵なホテルです。決して回し者ではありません。(笑)

day1:一ノ沢から常念乗越へ。そこは天然のスチームサウナ。

明朝ホテルを後にして一ノ沢を目指します。松本からは車で大体50分程度でしょうか。
やや雲が多いのが気になりましたが、天気予報では晴れ時々曇りとのこと。
ただ懸念材料として、前日常念周辺で夕立があったらしく・・。今日の登山は湿気で汗だく必至だろうなと思っていました。

既にガスっているであろう山を見上げながら、ひとまず一ノ沢登山口へ到着しました。常念岳小屋スタッフ用の駐車場へ車を停め、登山装備の最終チェック。延々とソロ登山をしてきた身としては、なんだか不思議な気持ちだなぁと思いながら。少々落ち着かなかったです。(笑)

一ノ沢登山口から常念岳へのルートはまず沢沿いを延々と、根を乗り越えザレ場を乗り越え笹の中を越えていきます。標高は1800m程度だったので気温が高い&湿度が高いのダブルパンチ。大してきつくない登山道のはずなのに、早くも汗だくになったので半そで半パンのいつもの登山スタイルへ。

歩いて程なくして、どことなく可愛げのある道標。「山の神」と書いていますが、振ってある英語では(SHRINE)と書いています。神社という意味なのでしょうが、少々違う気も。(笑)

昨日の夕立の影響か、至る所が沢道になっていました。
時折面する沢で、火照った身体をクールダウン。なんの躊躇いもなく頭を突っ込みます。山での楽しみの一つになっています。(笑)しかしスケール的には先日の白峰三山の方が好みです。

第2休憩中継点である大滝。丁度沢に面しているので休憩に持ってこいです。

先述の通り今回はソロ登山ではなくグループでの登山。誰かと一緒という安心感はあったのですが、どうもペースが合わず、ゆっくりなのにむしろしんどい登山でした。一人に慣れすぎるとだめですね。(笑)

 

ここから先は笹に囲まれた道を延々と進みます。途中沢に掛けられた橋を数回渡ることがあり、展望が開けてくると胸突八丁はすぐそこです。

胸突八丁はどうも縁起の悪そうな名前だなぁとつくづく感じていました。
胸を突くしんどさということなのでしょうが、職業柄心筋梗塞とか致死性不整脈などが頭をよぎります。(笑)

確かに胸を突く急登が、この先の目的地である常念乗越まで続きます。呼吸を整えながら登っていきますが、どうにも暑い。人生史上最大に汗が出てたと思います。文字通り滝のごとく。サウナなんてアウトオブ眼中。

連日の猛暑の影響か、先日の夕立の甲斐なく最終水場はほぼ枯れ気味。
今シーズン本当に天気に恵まれましたが、雨には恵まれないですねぇ。どちらにせよ文句が噴出するあたり、人間はつくづく利己的な動物ですね。(笑)

最終水場を超えた後は沢沿いに歩いてきた道から、樹林に囲まれたトラバース気味の道を進みます。第一、第二、第三とベンチがありますが、このあたりから本格的にガスに囲まれ、湿度が急上昇。

なんやねんこの苦行は。(笑)

天然のスチームサウナの中を、汗だくびちゃびちゃになりながら。レンズが速攻で曇るほどの湿度にまとわりつかれていると、いっそすべて脱いでしまおうかと。

早々にガスを抜けたい!その一心で登っていたらいつの間にか到着しました常念乗越。レンズの曇り感が伝わるでしょうか。(笑)

常念方面は予想通りガス!(笑)

そしてガスに包まれる前の槍ヶ岳から穂高へ続くダイナミックな風景。
今年も槍ヶ岳へ行きたいなあ。

ひとまず無事に到着したので、今回の寝床である常念診療所へ向かうことに。

湿気やら汗やら、ありとあらゆる水分で服もびちゃびちゃになっていたのでひとまず乾かしたい気持ち一心で手すりに・・。

まぁ乾かないんですけど。

ガス!

サル!大所帯!
とまぁ服は乾かず、ガスの中をひたすらぼーっとしていました。

無論今回の目的の最たるところは、あくまで怪我や高山病に悩む人々の診療。診療所の小窓から、蝶ヶ岳方面・大天井岳方面から続々とやってくる登山者の観察にいそしみます。
観察してみて改めて分かりましたが、やはり中年~シニア世代の方が多いですねー。特に夏山という最も山が賑わう時期ということもあり、この日常念小屋は多くの登山者でごった返していました。

時刻は16時ごろを過ぎ、そろそろ常念小屋までの登山者も落ち着いてきたようでした。
雲こそ多かったものの、ずっとガスに隠れていた山々は時折姿を見せてくれるようになりました。

夏らしい雲。

 

綺麗な夕焼けも拝め、今日はこの周辺では大きな事故や怪我を負った方もいなかったようです。めでたしめでたし。

rest:突然の訪問者。

めでたしめでたしなんて思っているところに一挙に3名ほど高山病の症状を訴える登山者が。

頭痛から嘔吐、動悸など症状は様々、年齢こそばらついていましたが、3名とも燕岳からの縦走を終えたということと、前日燕山荘にいた時から何かしらの不調があったようです。
しかも内2名は同じグループで、燕山荘から大天井・常念乗越の道中200ml程度しか水分補給をしていないのだとか。

勾配の少ないルートとは言え、普段の水分補給にしても少なすぎます。

持っているOS-1を見せてもらうと、飲んだのはたった100ml(!?)
常念乗越までの道中で一度嘔吐してからはすっきりして、気分も回復傾向にあり夕食も食べられそうだとのことで2名は経過観察。明朝に最終下山可能か判断することになりました。

印象的だったのは、嘔吐する前(症状が改善する前)に飲んだOS-1が美味しく感じたけれど、今は全然です。という感想。身体が求めている時こそ真価を発揮するのがOS-1なのでしょうか。初めてすごい!と思いました。

もう1名は高山病の症状が治まらず、何か手立てはないかと。こちらも鎮痛薬の使用も考慮し、一度様子観察になったようです。

因みに山での診療は保険が適用されません。ご注意を

ひとまず落ち着いたので常念小屋での夕食を。この日は登山者が多かったようで、自分たちは18時30分からの案内となりました。

暖かいご飯に感謝ですねぇ。

先程診療所に来ていた2名もこの時間に夕食だったようで、どうにかこうにか半分ほどは食べられていたようで一安心。

気になる夜の星空。この日は・・満点に次ぐ満天の星空でした。登山史上最も感動した星空だったと言えるでしょう。流れ星が幾度となく流れ、天の川もくっきりと・・。
まぁ三脚もなく眠かったので今回は星空撮影はパス。(笑)

ちゃんと星空撮影する技術を身に着けてから次の山へ行かねば。

day2:大勝利。常念岳で見る夜明け。そして下山へ。

1日目に常念岳へ登らなかった分、2日目は夜明けを山頂で見ようということで、
スタッフの数名の起床は朝3時頃。診療所内で手短に食事を済ませ、薄暗く静まり返った乗越を後に常念岳山頂を目指します。

常念乗越から山頂までは、ザレ場・ガレ場が連続します。7月中ごろにはここで下山中に浮石を踏み、足を骨折する大事故が発生しているのでご注意ください。

無事に山頂に到着しました。
乗越から見えている山頂的存在は偽ピークで、山頂はもう少し登るのですね・・(笑)

雲一つない晴天。安曇野方面は薄っすら雲がかかっていて、雲海チックに。
これはモルゲンロートの期待大だねーなんて話していると

やってきたお天道様。太陽って暖かい。
登山していると地動説なんて信じられませんよね。どうしたって太陽が、空が回ってきているようにしか感じられない。(笑)

久々のモルゲンロート。見事な色に染まりに染まる。他の登山者もチラホラと山頂にたどり着いていましたが、誰もが見惚れていたように思います。

西岳ヒュッテや槍ヶ岳山荘、北穂高山荘もくっきりと目にすることができました。

やはり登山はよいものですねぇ。日常のあれやこれやがどうでもよくなります。
気づけば1時間ほど山頂での時間を過ごしていました。
朝ごはんもあるので足早に常念乗越にある常念診療所へ戻ります。

無事に常念乗越へ戻ってきました。
続々と常念岳山頂へと向かう登山者を見守りつつ、次に引き継ぐスタッフへ向けて申し送りの準備だったり部屋の片づけ、布団を干したりと忙しく過ごしました。

先日の高山病を患った3名ですが、全員無事に回復し下山できそうだと報告しに来てくれました。休養は大事ですね。

10時頃、本日の診療所担当スタッフの方が来たので申し送りを済ませて下山となりました。
このまま縦走したい衝動に駆られましたが、ソロではないし装備もないのでまたの機会に。

一ノ沢ルートはこの日も大勢の人で渋滞に次ぐ渋滞。その道中で昨日診療所にきた2名の方と会いましたが、2名とも元気に下山しており安心。
前日の蒸し暑さもなく、無事に下山することができました!

最後に。

日本100名山に数えられる常念岳。そこからの展望はまさしく絶景でした。
常念診療所での経験は貴重なもので、機会があれば来年も参加したいと思っています。
今回の登山で初めて、他の登山者を見守るということをしましたが、より一層安全登山を楽しんでほしい。事故をどうにか防ぎたいなぁという思いが強くなりました。

まずは自分が事故に合わないよう、経験を積んでいきたいですね。(笑)

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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yuruyama

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