タイトル通り今回はちょっとした愚痴です。
登山に興味の無い、懐疑的な彼女をどうにかこうにか登山に連れて行き、少しでも山の魅力を感じてもらおうと頑張ってみたけれどトホホに終わったお話です。
事の始まり。
登山にのめり込んでいったのは、4年前。彼女との交際が始まったのはそれから後。つまり既に自分は登山の虜になっていたわけです。
当初はお互いの趣味を尊重。といいますか、自分の趣味である登山にも、彼女はある程度の興味を持ってくれました。
決して安くない登山装備を購入し共に関西の低山を登ったこともありました。
遠い目。
当時登ったのは岩湧山というススキの名所で、天気もそこまで悪くないものでした。
山頂からの景色を含め、下山後の温泉もあり登山の醍醐味的なものを多少なりとも紹介できたと思っていました。
だがしかし。現実は甘くない。
無事に登山を終えて、自分が最も連れていきたいと考えていたアルプス界隈の登山を彼女に打診しました
その結果
「登山しんどいからいや」
とのたまうのです。えぇ・・。(泣)
確かに岩湧山の道中に彼女の体力の無さは感じていましたが…気遣いが足りなかったのでしょうか。
とはいえここで挫けてしまってはアルプスの景色を見せてあげられない。
自分の貴重な連休の多くを費やし、執念する登山の素晴らしい風景を実際に目の当たりにしてほしい。
そんな思いから「せっかくだったらアルプスに登ってみないかい。ロープウェイ使えるところもあるでよ。荷物も自分が背負うから!!」
そんなことを説明するのですが、その意志は断固。
元来動くことがあまり好きでない、かつ頑固な彼女の性格を考慮できていませんでした。
内心、忸怩たる思いとはこのことか…と打ちひしがれていました。
独りよがりだったのでしょう。
自分は山が好きです。
よく順調な交際の要素の一つに、趣味の共有・尊重が挙げられますが、それはあくまで相手に苦痛のない範囲。
とあるアーティストのライブならばある程度の知識あれば楽しむことができます。音楽は身近なものです。対して登山という趣味は、登山装備や交通費などの金銭的負担だけではなく、登山そのものが身体的・精神的苦痛を伴います。
下手をすれば「死」が待ち構える、非日常的な趣味です。
少なくないお金と時間を費やし、自分からあえてしんどい思いをし命すら危険に曝す「登山」という趣味は、中々理解し難いものだと思うのです。
そんな趣味を、少しでも理解しようとしてくれた彼女に、僕は感謝すべきなのかもしれません。何なら喜び勇んで登山に繰り出している事を、謝罪する必要まで出てきそうです。笑
羨ましいこと
そんなこんなで、登山中に仲よさげなカップルを見かけるとついつい恨めしい気持ちになってしまう。そこはかとない虚しさと悲しさがこみ上げてくるのです。登山がきっかけで出会ったのか否かは分かりませんが、その関係性に自分はなれないのだろうなぁ。こんちくしょうめ。人間の醜い面が全開ですね。
やっぱり今日の登山は中止にして、彼女に会いに行こうか。
といった具合に、登山に来てしまった後悔が毎回こみ上げます。それは主にハイクアップの最中によくある心象で、治りそうにありません。本当に自分は登山が好きなのでしょうか。行程も半ばを過ぎると大体この後悔は薄れています。
そしてこの後悔はいつしか「無事に帰らねば。」という決心に変わり、登山中の自分を奮い立たせる糧になっています。
ここまで来ると単なる惚気ですね。すいません。
機を見て、時折登山に誘ってみようと思います・・。笑
最後まで読んでいただきありがとうございました!