良いですよねーカメラ(唐突)
弾丸富士登山を皮切りに始まった、僕の登山ライフ。かれこれ5年経ちますが、知れば知るほど魅力的な登山に巡り合えたことは幸運なことです。登りたい山が増えすぎて処理しきれない。
登山で出会う景色はどれも壮大で、日常のアレコレを忘れさせてくれます。
どうせ登るならこの景色を、見たままに残したい。
こう思うのは至極自然な事。この思いもあって、いつの間にかiPhoneのカメラを飛び出しミラーレス一眼に手を出したのです。まさに清水の舞台から何とやらです。今は修繕中ですが・・。
ともかく、昨今の登山界隈でもフォトジェニックなインスタ映えする写真を狙う方も多く、
登山者あるところにカメラあり。
といっても過言ではないでしょう。
一概にカメラと言っても、一眼レフをはじめ盛りを見せるミラーレス一眼、高級コンデジ、はたまたスマホ等多くの種類があります。
今回は色々なケースを仮定し、登山にはどのカメラを持って行くのが良いか考えてみました。
カメラの種類と利点・欠点を考えてみる。
まずはカメラの種類と、登山に持って行く上でそれぞれの長所・短所を挙げていきましょー。
一眼レフ
一般的な「カメラ」と言われて、最もイメージされるのが恐らくこのカメラのカタチ。カメラを知らない方でも、NikonやCANNONといったメーカーを一度は耳にしたことがあるのでは。
35㎜フィルムカメラに酷似したセンサーであるフルサイズをはじめ、APC-Sといった高画質な写真を撮ることができます。
選ぶレンズにも依りますが、一眼カメラの醍醐味であるレンズ交換を通して、広角から望遠とオールラウンドに対応できます。
カメラ本体やレンズだけではなく、価格もビッグなことが多い代物です。
ミラーレス一眼
昔ながらの一眼レフの進化系であるミラーレス一眼。カメラメーカー各社がこぞってミラーレス一眼を開発しており、現在の主流といっても過言ではないでしょう。
一眼レフからミラーと呼ばれるパーツを取っ払った分、一眼レフよりも軽量でありサイズも抑えめです。センサーサイズも一眼レフと同様の物が多く、一眼レフに引けを取らない綺麗な写真を撮影することが可能です。こちらも風景だけではなく、星空や夜景を綺麗に撮影することができます(センサーサイズに依ります。後述)
最近のミラーレス一眼はWi-Fiを搭載している機種が多く、撮った写真をその場でスマホに転送し、加工やSNSに投稿することが簡単にできます。
一眼レフとの大きな違いの一つに、EVFを搭載している点が挙がります。EVFの存在により、各種設定が反映された後の写真を撮ることができます(一眼レフのOVFでは不可能)。要するに思った通りの写真を撮ることができます。
コンデジ
要するにコンパクトデジタルカメラです。一般的になじみのあるカメラと言えば、ポケットにも収まるこのサイズでしょう。
カメラの性能に関してはズームが豊富だったり、一眼レフ等よりも高性能の防塵防滴を備えている機種もあります。その為価格もピンキリで、「高級」の名を関する一つ10万円以上する機種から、1万円以内で買えるものまで多岐に渡ります。
アウトドアでの使用を想定した製品が多いのもこのコンデジの特徴。防滴ならぬ防水を謳う製品や、衝撃に強いカメラが各社から発売されています。何気に登山に一番向いているかもしれません。
カメラの画質は先述の一眼レフやミラーレス一眼には劣りますが、SNSやスマホだけでの利用に限るのであれば、遜色ないこともしばしば。
スマホ
現代で最も写真を創り出しているであろうカメラ。そうスマホのカメラ。気軽に写真を撮れるようになったのは良い事ですよね。
登山においても必ず持って行く緊急時の命綱であり、山頂での一時を楽しくさせる何かを秘めている現代の利器と言えるでしょう。カメラの性能の進化も著しいものがありますが、やはりそこは所詮携帯の付属品どまり。
登山中。日中であれば問題なく使えますが、モルゲンロート(朝焼け)やアーベントロート(夕焼け)といった最も美しいと言える景色に関しては画質の劣化が著しいです。
高画質、星空を撮るなら一眼レフやミラーレス機
使用しているセンサーサイズにも依りますが、目に映った景色を綺麗に残したい。星空や暗い場所でも撮影したい。といった場合は一眼レフカメラやミラーレス機が候補に挙がります。
センサーサイズに関してはフルサイズを筆頭にAPC-S、マイクロフォーサーズ、1型の順にセンサーが小さくなります。要するにサイズが大きい方が、綺麗な写真を撮れると思っておけば今は差し支えないかと。ダイナミックレンジやら被写界深度等、少し込み入った話はまた追々。
僕が最初買ったカメラは、マイクロフォーサーズというセンサーを使用したオリンパスのOMD EM-5 markⅡというミラーレス一眼でした。ノイズやダイナミックレンジなどセンサーサイズはやや不利ですが、スマホよりも高画質であること、防塵防滴であること、フルサイズに比べると圧倒的に軽量であることを重視しました。
フルサイズに比べるとやはり写りはそこそこなのでしょうが、設定を考えれば十分星空を撮影することができます。カメラ初心者の僕にとって、カメラを勉強する良い機会になりました。
ミラーレス一眼は性能の真価が著しく、値段が安い型落ち品を狙い、浮いたお金で高性能なレンズを買うのもアリかと思います。
防塵防滴性能は必須か?
一眼レフやミラーレス一眼も最近は防塵防滴に配慮した設計になっていることが多いです。しかしSONYのミラーレス一眼などは未だ防塵防滴性能の信頼性は未知数であり、使用中の故障というアクシデントに見舞われる可能性は0ではありません。
OLYMPUSやPanasonicのミラーレス機は比較的信頼のおける防塵防滴性能だとは思いますが・・。
それでもカメラを濡らす、汚すのは精神衛生上よろしくありません。(笑)
登山中、時には吹雪や霧の中を歩く事もあり、雨は降っていなくともカメラに水滴が・・。なんてことも多々あります。
中にはタオルやレインカバーをつけている方もいるようで、そのような方法でカメラを雨や砂埃から保護するのも大事な工夫かと思います。
登山におけるカメラの携帯方法については上記のブログを参考にしていました。未だ山行中のカメラの持ち運びについては模索中の身です。
正直なところ、悪天候の中でわざわざ写真を撮ろうと思える状況にはないと思います。(笑)
OVFとEVFの違いに関して
カメラについている覗き穴をファインダーと言います。
一眼レフはOVF(Optical View Finder)という光学式ファインダーで、カメラの設定を反映していない、見たままの景色が映し出されます。そのためどんな写真が撮れるかは、撮ってからでないと分かりません。
対してミラーレス一眼のファインダーはEVF(electronic viewfinder )という電子式ファインダーで、カメラの絞りやシャッタースピード、ISO感度といった設定をあらかじめ介した後の画像が表示されます。自分が設定した通りの写真がそのまま撮れるようになっているわけです。その為バッテリーの減りは早いですが・・。
登山では山頂に着いた時などに、誰かに記念撮影を依頼することが良くあります。そんな時に一眼レフを渡した場合、画像を確認したら何を撮っているのか分からない。なんてことがあるかもしれません。
看過できない登山でカメラを持って行く時の重さ
登山に上記のミラーレス一眼や一眼レフを持って行く懸念点としてはやはりその重さ。コンデジであれば重くても500g程度で済みますが、一眼レフの場合カメラ本体とレンズだけで2kg近い重さになります。軽量でコンパクトであるミラーレス一眼でも1kg前後。
遭難時の行動や天候の急変・高山病など、登山においては軽さがリスク回避に直結します。登山にカメラを持って行く際は重要な懸念材料です。
そこそこの写りでいいという方にはマイクロフォーサーズのカメラをお勧めします。スマホよりも綺麗な画像かつ星も撮れます。
軽さは正義ですよ。
三脚は必要か。
星空を撮る、山岳写真に本気で取り組みたい。という場合は必須です。ミラーレス機などは手振れ補正がかなり強力にはたらきますが、それはあくまで日中~夕方までの撮影で主に効果を発揮します。
外灯が著しく少ない(無に等しい)登山では、カメラのブレを抑えるための三脚が必須です。
三脚に関してもピンキリで、サイズも様々です。大きなサイズを持って行くのは気が引けるという方は、ミニサイズから始めてもいいかもしれません。
毎回忘れる・・。(笑)
登山中手軽に撮るのであれば、コンデジがオススメ。もしくはスマホを。
最も選択肢が多いのがコンデジの部類。使用しているセンサーサイズが違ったり、画素数が違ったり、撮れる画角が違ったり・・。多すぎると迷ってしまうのが人の性。
画質が良いカメラはズームがイマイチ。その逆も然りなので、登山にカメラを持って行く際は何を重視したいか明確にした方が選びやすいかと思います。
とはいえどのコンデジも一眼レフやミラーレス一眼に比べると圧倒的に軽量です。それに持ち運びに気を遣わずに済みます。
スマホという選択肢
先述の通り最も世間に普及しているカメラ。画質が良くなった。背景がぼけるようになったなど、日進月歩で技術の進歩が著しいですね。
ある意味最も軽量とはいえますが、緊急時に連絡が取れなくなるリスクが付きまといます。
画像を拡大したその刹那に訪れる、なんとも言えない残念な感じが苦手だったので、僕はカメラを買ったのです。
結論、登山者の体力と要相談
登山に持って行くカメラですが、結局のところいい写真を撮ろうが無事に帰ってこれなければそれまでです。
カメラを持って行くこと自体がすでにリスキーであることを念頭に置き、まずは自分の体力と相談しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!