冬の富士山をいろんな方向から見る山旅の2日目。
昨日の登山の疲れも無く、訪れたのは箱根にある金時山。各登山雑誌で名前が挙がっていて、前々から気になっていたのですがようやく登ることができました。
箱根の外輪山と金時山について
金時山の標高は1,212mで、別名猪鼻岳とも呼ばれています。箱根外輪山の中では明星ヶ岳、白銀山、海ノ平、丸岳と並んで古記外輪山と呼ばれていて、比較的古い火山活動によるものだそう(50万年前)。
箱根外輪山は富士箱根伊豆国立公園に属していて、神奈川県と静岡県にまたがる山々。中央の火山丘(大涌谷)を囲むように1,000m級の峰が連なっていて、箱根外輪山に関する登山記録を見ていると、1日で箱根外輪山(ガイリーンと言われているそう)を一周(CT:23時間)する猛者が多くて驚きです。
登山口までのアクセスは自家用車の場合は金時神社が一般的。公共交通機関利用であれば、箱根湯本駅から金時山登山口までのバスが運行しています。
金時山登山口から金時山へ
横浜駅から慣れない乗り継ぎを経て小田原駅へ。
早朝に見合わないインバウンドの多さや、箱根湯本駅から乗ったバスの運転のダイナミック加減に圧倒されつつ、ようやく金時山登山口へ辿り着きました。
おはようございます。
金時山登山口からは緩やかな坂を登っていくのですが、流石日本を代表する温泉地。そこらに名だたる企業や大学の宿舎・療養所がありました。物価高騰やインバウンド増加の煽りを受けてホテルの値上がりがかなりお財布に痛いので、安く宿泊できるのであれば、かんぽの宿や国民宿舎なども積極的に利用したいところです。
ところで金時山の登山中、結構な数の登山者がいたものの、この金時山登山口で降車したのは自分ひとりでした。ポピュラーなのは金時神社‐金時山のピストンもしくは乙女峠なんでしょうか?
しばらく歩くと矢倉沢峠に到着。この先からは一気に展望が開けて、一面に笹原。成層火山らしい黒土と食性が印象的でした。振り返ると明神ヶ岳が見えるようになります。体力が戻ってきたら箱根外輪山の縦走もしてみたいですね・・。
左手には箱根の町並みが見えます。箱根に来て一番驚いたのはその広さ。今までの温泉地(草津や有馬など)に比べると箱根のスケールが広すぎて、観光しようにも広すぎてプランニングが難しいと感じました。下調べ不足もあるんですが、何かこうある程度骨子を組んでくれるサービスでもあると嬉しいんですが・・。
気持ちの良い稜線歩きの後は転落事故もあったという、岩の多い急登の始まり。ここから金時山山頂まではひたすら登りが続きます。登山を忘れた乱れた身体に登りは応えました。
というわけで無事に金時山山頂に到着。
この日もピーカンで、富士山の山頂部分だけ見えないという自体は回避できました。雄大な富士山の景色とは裏腹に、静岡県・神奈川県それぞれの金時山の標識を見ると、仲良く一つ立派なモニュメントを作れなかったのかと些か残念な気持ちになりますね。
大の大人がする仕事はいつだってそう。
さておき、山頂の茶屋ではちょっとばかり高いカップヌードルを喰らい、山バッジを購入して金時(公時)神社下山しました。
金時神社周辺は鳥嫌いが訪れたら卒倒しそうな烏骨鶏の多さ。なぜだか威嚇されていそうな危険な空気を察知したので、足早にバス停へ。箱根湯本駅に戻ってからは温泉に入り、肉を喰らうなどして初めての箱根来訪は終了。楽しい1日だったなと思いつつ、横浜へ帰りました。
ではではー。