秋こそ近場でお手軽ハイキング。
登山の帰りに見知らぬ街中の居酒屋でアルコールを流し込む。
それはもう立派なプチトリップ(下戸)。
今回は兵庫県にあるJR福知山廃線敷ハイキングを楽しんできました。
福知山廃線敷について
兵庫県にある福知山廃線敷は、全長約4.7km。コース内には大小6つのトンネルと3つの橋。
これを聞いて思いつくのは、某スティーブンキング原作の青春ストーリー。
そう、ジョイランド(違う)
ひんやりとして真っ暗なトンネルを進んでいく冒険心と、暗いトンネルを抜けた先の風景がとても良い感じで、道も平坦なので家族連れの日帰り散策にもおすすめ。
ちなみにトンネル内は本当に真っ暗です。iPhoneであれば電灯があるので足元を照らせますが、何かしらの光源は準備していった方が冒険感があって楽しめるかもしれません。
かつて機関車が走っていたJR福知山線廃線敷。
西宮観光協会
武庫川の渓谷沿いに続く約4.7㎞の廃線敷は、長らく立ち入りが禁止されていましたが、2016年に自己責任を原則としたハイキングコースとして一般開放されました。
肝心のアクセスとマップについては、西宮観光協会のサイトが一番見やすくおすすめ。
紅葉の福知山廃線敷を、みくびっていた節がある。
前日の夜ふかしが祟って朝9時に起床。
ちょっと遠くの山に行くには遅すぎる起床で、少々ガッカリ(本来なら伊吹山あたりに行く予定だった。)したものの、紅葉と言えば低山、低山といえば紅葉。
ということで、兼ねてから行ってみたかった福知山廃線敷の玄関口、JR生瀬駅についたのは11時ごろ。
紅葉の名所ということもあり、平日にも関わらず廃線敷跡はそれなりに賑わっていた。所々にある廃線の名残を感じつつ、右手にそそりたつ武庫川渓谷の大きさに感動を覚えつつ1つ目のトンネル北山第一トンネルへ。
想像以上にトンネルが長く、ビタミンAの甲斐なくやはり何も見えぬ。
鳥目である。
いきすぎた恐怖心のおかげで、聞こえるはずのない声が聞こえてきそうだった。というわけで素直にiPhoneのライトをオン。
福知山廃線敷跡には大小合わせて6つのトンネルがあるけれど、そのほとんどで文明の機器を振り回したように思う(ビビり)。
ちょうど紅葉の時期で山肌も綺麗に染まっていたけれど、景色・道のどちらも平坦。
正味1時間もすると、新鮮だった景色は見慣れて、少々飽きてくる。
水辺で羽を休める鵜を見たり、トンネルの中でふと「建設途中の事故なんてあったのかしら。」などという鳥肌を誘発する妄想なんかをしているうちに、ででーんと登場するのが福知山廃線名物の橋(第2武庫川橋梁)。
ちょうど雨が降った翌日ということもあり、ちょっとしたリフレクションした写真が撮れて個人的には満足。
そしてここからサビ。
左手には紅葉とのんびりした川が広がっていて少しあるけば親水広場と名付けられたランチにはちょうど良い河原がある。親水広場よりもその手前の広場の方が「いかにも」という紅葉具合でテーブルとイスがあるんで、お好きな方を。
個人的には解放感を求めていたので親水広場を選択。
持ってきたお湯とカレーヌードル、申し訳程度のトマトジュースを美味しく胃に流しこんだ。
ここから先、福知山廃線のゴールまではそこまで遠くない。
胃に許されていたなら
もう少し空腹を我慢していれば、
ゴール地点に設けられた畑熊商店で、美味しいご飯とお酒が待っていた事に気がつくのはもうちょっとあと。
その後の武田尾温泉のさびれ具合だったり、武田尾駅の異空間のような佇まい全てが新鮮に見えて
「近場も捨てたもんじゃねーな。」などと思った。
俗に言うマイクロツーリズムに該当するとこの男が知ったのは、さらにもう少し後。
紅葉だけでなく桜や新緑も楽しめるお出かけスポット
というわけでJR福知山廃線敷でハイキングをたのしんできました。
道中桜の広場と銘打たれた広場もあり、きっと桜も綺麗。
四季を問わず手軽に自然を楽しむことができる名所だと思います。
大阪からほんの40分程度電車に揺られるだけで、こんなに満足感のあるプチ旅行感を味わえたことは驚き。
次は誰かと一緒にきて、ぜひ畑熊商店でランチでもして帰りたいものです。
ではまた。