2024年の6月下旬、記録的な梅雨入りの遅さが報じられる最中、花の百名山として知られる根子岳、そして日本百名山の四阿山(あずまやさん)で日帰り登山を楽しんできました。
今回の登山コースと根子岳と四阿山について
花の根子岳と展望の四阿山へ / クレさんの根子岳(長野県)・四阿山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
今回登ったコースは菅平牧場から根子岳、四阿山へと縦走するもの。記録を見た感じ一番ポピュラーなコースのようです。根子岳から下るあたりで一部崩落しているので通行の際は注意が必要です。
今回の登山口、菅平牧場までは上田からバスに乗り込み菅平牧場(ダボス)にて下車。大阪-上田の夜行バス(千曲川ライナー)との連絡がよく助かりました。
今回登った各山に関して、ざっくりまとめてみるとこんな感じ。
根子岳(花の百名山)
標高2207m。
四阿火山の外輪山の一つ。花の百名山で、8月下旬に咲くウメバチソウが有名。
山名の由来は不明(九州の根子岳は双耳峰が猫のようということで根子岳と言われていますが、はたして)。
四阿山(日本百名山)
標高2354m。
長野県と群馬県にまたがる四阿火山の外輪山の一つ。山名の由来は山の形が東屋の屋根の形に似ているからだとか、日本武尊が遠征の際、妻が恋しくなり「吾妻よ」と叫んだからだとか言われています。このため群馬県側では吾妻山(吾妻山)と呼ばれることもあるそう。
個人的には後者の説の方が可愛げがあって好み。
白山信仰があったらしく、山頂付近には二つ祠があり(信州、上州)白山大権現が祀られています。
根子岳、四阿山の登山記録
登り始めから根子岳まで続く急登
上田駅7時発菅平高原行きのバスに乗り込んで、菅平牧場最寄りのダボス(スイスの地名らしい)にて下車。天気予報通りの快晴でだったものの、標高が高いおかげで風も涼しげ。菅平牧場までしばらくは明治大学の敷地内や車道を歩きます。
菅平牧場にて牧場入場料300円を支払い、尚も続く車道歩き。登山前の足慣らしにはちょうど良かったのかも。
牛を尻目に登山開始です。ちょうどヤマツツジの時期だったようで、登山道脇の至る所にヤマツツジが咲き誇っていてまさに花の百名山らしい様相。目は潤う一方、肝心の登山道は木道やら石やらで割と登り基調。風が吹いていたおかげである程度涼しく歩けたものの、なかなかにきつい登山道でした。
途中、とんでもなく口が悪い(自分が知る史上ワーストの悪態)小学生とその母集団である小学生集団を追い越して10時前に根子岳に到着。束の間補給のために休憩。ここから目指す四阿山はすでに見えていますが、四阿山に至るにはせっかく上げた標高を200mほど下げて、そこから600mほど上らなければなりません。
ダイナミックな火口と四阿山からのパノラマ展望。
根子岳を後にして、少し歩くと目のまえに広がる崖(火口の名残?)と笹原、そして四阿山。
普段写真で目にすることが多いのはここからの風景でしょうか。とにかく気持ちよい登山道で、四阿山の足元まで下りました。そこから四阿山まではわかりやすい登り。すれ違う人からも言われた通り、結構な勾配なので逆方面(四阿山から根子岳)からくる場合には気を遣いそうです。
急登だけでなく背の丈まである笹、そして目の前を飛び交う多量の虫がすごく鬱陶しい。梅雨入り前の登山は虫が多くて困ります。
中四阿までの分岐を後に、祠を一つ通り過ぎると四阿山山頂はすぐそこ。山頂からは浅間山や田代湖をはじめ北アルプス、八ヶ岳、霧ヶ峰、富士山までの大パノラマが楽しめました。梅雨入り前でしたが、すでに気分は夏山。麓の畑は群馬側でしょうか。田んぼでなく畑が多かったです。
きっとほぼキャベツ。
時間的にもちょうど良かったので他の登山者と同様、自分もこちらでお昼ご飯。
上田駅のローソンで買ってきたでかおにぎりを頂きました。同じ値段でも47%増量は嬉しいです。まさに爆弾おにぎりのよう。
腹ごしらえも済んで、四阿山山頂の景色も満喫できたところで下山を開始。
四阿山からは中四阿、小四阿と経由して下山になりますが、登山道の勾配はこちらの方が優しめ。涼しげな白樺とヤマツツジ、背丈の長い笹、蝶の大群、思わぬ鹿との邂逅などなど、飽きるようで飽きない下山は13時30分ごろに終わり、無事に菅平牧場まで戻ってきました。ここまで戻れば登山は終わり。
牧場にある売店で百名山バッジを購入、ソフトクリームを食べて、車道をたどったりラグビー場を見つつ、ダボスのバス停に戻りました。
花と展望に恵まれた根子岳&四阿山登山でした。
公共交通機関だとどうしても登山後の観光が蔑ろになりがちですが、今回の登山は登山だけでなく牧場の観光的なところもあって満足しています。
肝心の登山も花や展望に恵まれて、楽しい思い出となりました。大阪からもアクセスしやすく登りやすい山だったので、次訪れる時は紅葉の時期に来てみたいです。
ではでは。