ソロ用テント模索記第3弾。今回はテントでは珍しいモノトーンカラーがギラリと映える、muracoのソロ用テントRAPIDE X1-1Pをチェックしていきます。
muracoについて−アウトドアを楽しむ全ての⼈へ、新しい選択を。−
株式会社シンワの新規事業として、2016年に立ち上げられた新進気鋭のアウトドアブランドmuraco。
金属加工業界で培った技術とノウハウを活かし、ガレージメーカーとは一線を画す製品をきちんと生み出している、ちゃんとした企業といった印象。
自分がmuracoを知ったのは、丁度シュラフカバーを模索していた頃だったように思います。タイベック製のシュラフカバーのクオリティに限っていえば、どのメーカーのそれよりもハイクオリティでした。
アウトドア全般で使えるアイテムを生産しており、特に飯盒なんかは黒々としていて、つるっとしていて可愛いですね。
グレーに輝くRAPIDE X1-1Pは、muraco唯一のソロ用山岳テント
ハイクオリティの製品を生み出しているmuraco。そんなmuracoが手掛けるソロ用山岳テントが、ラピードエックスワン。
自立式のクロスドーム型テントですが、ポールがクロスする部分にハブ(中継点)を設けていることで風による歪みを抑制しています。
またリッジポールを採用することで狭くなりがちなテント内部の居住空間を確保。居住性と耐風性を両立した、ダブルウォール式のドームテントです。
テントの出入り口は長辺側に一つ。
ラピードエックスワンの出入り口は長辺側に一つ。2人以上のサイズでは、両辺側に出入り口ができるようです。寝ている相方をまたぐ必要なく外へ出られるのは良いですね。
長辺側に出口があると、短辺側と比べ面積が広いため出入りがしやすく・荷物が取り出しやすいというメリットがあります。
その反面、混雑したテント場では出入り口近くに他人のテントが・・なんてことが発生するデメリットがあります。
このあたりは個々人の好みといったところでしょうか。因みに自分は長辺側に出口があると喜びます。
インナーテントはハーフメッシュインナーとファブリックインナーの2種類から選択。
昨今のメッシュユース・軽量テントのニーズに応じて、ラピードエックスワンではハーフメッシュ・ファブリックインナーの2種どちらかを選択可能です。
正直3シーズンのみの使用であれば、軽量かつ通気性があるメッシュ生地でも良いのではないかと思います。
テント内部の居住スペースは広め。
あくまでここ最近見てきた海外製のテントと比較してですけれど、リッジポールの恩恵もあり、なかなか広めの室内で良さげです。
前室スペースも長辺側に出口があるおかげで広々使うことができます。
RAPIDEX1-1Pの詳細スペック
では実際にスペックをチェックしていきましょう。
muraco rapidex1-1p | |
サイズ | 設営時:W190 × D220 × H110 cm 収納時:W49 × D16 × H17 cm |
素材 | フライシート:15Dリップストップナイロン・撥水UV & PUコーティング(耐水圧2500mm) インナーテント:15Dリップストップナイロン フレームポール:YUNAN Ultra light(A7001超々ジュラルミン Φ8.3mm) |
重量 | ファブリックインナー:最小重量 1,350g 総重量1,530g メッシュインナー:最小重量 : 1,300g 総重量 : 1,480g |
重量的にみると、良くも悪くもよくあるテント。です。居住スペースは以下の図を参照。ソロ用テントでもそれなりに広々と使うことができそう。
オーソドックスで良さそうなテントではあるけれど。
テントを買う時に参考にするのは、SNSでのクチコミだったり公式サイトや通販サイトでの情報です。
しかしこのラピードエックスワンは、その情報が少なすぎます。
公式サイトにテントの特徴は羅列はされているものの、文面だけで参考になる写真がない。
実際テント内のどこにギアループがいくつあるのか、パッキングした時はどれくらいのサイズになるのか。などなど、決して安くないテントを買う上で重要な、知りたい情報が入ってこない。
こだわって作ったテントであるならば、それが伝わるHPにしてくれなければ、食指は動きづらい。
実際購入検討していたテントの一つに入っていたのに、調べていくうちに尻すぼみしました。
しかし山岳用テントとしてオーソドックスなドーム型で、強雨・風などの天候変化には強く、M社の山岳用テントの対抗馬としては重量の面でも十分な性能。
てかよくよく考えると両方M社ですね。
ただテントの出入り口や居住スペースの広さなどを考えると、muracoのRAPIDE X1-1Pを試したい気持ちに駆られます。
mont-bell(ステラリッジ1型) | muraco(RAPIDE X1-1P) | |
総重量 | 1.34kg | 1.48kg |
テント出入り口 | 短辺側 | 長辺側 |
最大ペグダウン箇所 | 12箇所 | 12箇所 |
インナー | 本体:10D高強力ポリエステル(通気撥水加工) フロア:30Dバリスティック®ナイロン・リップストップ耐水圧1,500mm | 15Dリップストップナイロン |
フライ | 20Dバリスティック®ナイロン・リップストップ(耐水圧1,000mm) | 15Dリップストップナイロン・撥水UV & PUコーティング(耐水圧2500mm) |
歴史あるメーカーの新事業として立ち上げられたmuraco。
きっと品質に間違いは無いのでしょうが、一個人が買うには情報がすくねぇ。という印象でした。居住空間の広さとテント場での物珍しさを取るのであれば候補に上がってくるテントかと。
ではまた。