胸突く急登と虫との戯れ。戸隠富士こと高妻山へ登ってきました。

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2024年6月20日、日本百名山に名を連ね、長野県と新潟県にまたがる高妻山で日帰り登山をしてきました。

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高妻山と今回辿ったコース

虫と急登の高妻山 / クレさんの高妻山五地蔵山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

高妻山の標高は2353m。戸隠連峰の最高峰となります。

戸隠連峰自体は平安時代頃から修験道の行場として広く名を馳せていたようで、今回の高妻山も行場の一つ(山全体を行場とする考えならば、この記述は間違いでしょう)。高妻山の登山コースとしてメジャーな一不動避難小屋コースでは、当時の修験道の名残として登山口から山頂までに小さな祠や石仏があり、以下のように名付けられています。

一不動(いちふどう)・二釈迦(にしゃか)・三文殊(さんもんじゅ)・四普賢(よんふげん)・五地蔵(ごじぞう)・六弥勒(ろくみろく)・七薬師(しちやくし)・八観音(はちかんのん)・九勢至(きゅうせいし)・十阿弥陀(じゅうあみだ)・十一阿閦(じゅういちあしゅく=高妻山山頂)・十二大日(じゅうにだいにち)・十三虚空蔵(じゅうさんこくうぞう=乙妻山山頂)

高妻山へ登るルートとしてメジャーなものは一不動避難小屋コースと2001年に開通した弥勒尾根を合わせた周回コース、もしくは一不動避難小屋コースのピストン、弥勒尾根ピストンコースでしょう。

僕が高妻山に登った6月下旬は一不動避難小屋コースの沢沿いに花が咲き誇っていたようで、弥勒尾根コースだけを辿ったことに若干の後悔が残ります。弥勒尾根コースは最短で高妻山へ登れますが、ずっっっっっと登りです。

どちらのコースにせよ鎖場があったり急登の連続で体力勝負の登山になることは必至。特に九勢至からはガレ場出現し気の抜けない登山道となります。

また、縦走プランとして、戸隠山から縦走して一不動避難小屋コースと合流するルートがありますが、蟻の戸渡などの難所があるため、登山慣れしていて体力がある方以外は避けた方が賢明だと思っています。

どのコースをたどるにせよ、高妻山へ登るにはそれなりの体力と気力が必要になります。

個人的には登るのはもう良いかな思ってしまう山。

高妻山登山の記録

戸隠のクマに怯えて弥勒尾根コースへ

長野駅から一緒に乗り込んだ登山者の半数以上が戸隠山に向かってしまって、勝手に心細くなったところで バスの終点である高妻山登山口、戸隠キャンプ場に到着しました。

てなわけでおはようございます。

昨日の四阿山登山に続き、今日も日本百名山の一つ、高妻山に登りにきました。

キャンプ受付前にある綺麗なトイレで用を済ませていたら、他の数少ない登山者達はいつのまにか雲散霧消。

例年、何故か戸隠山近辺の熊出没情報だけいやに印象に残ってしまって、今回の高妻山登山を考える上で、大きな懸念事項になっていました。

登山は好きだけれどやっぱりクマは怖い。

駐車場には多くの車があったので、どのルートを辿っても他ハイカーがいるだろうと思いましたが、やはり沢沿いは怖い。ということで尾根沿いに高妻山に登れる弥勒尾根を使うことに決定。

高妻山へ向かう弥勒尾根は9割5分が登り。

一瞬平坦な箇所もあるけれど、兎角延々に息が切れるような急登が続きます。登山道自体は木の根だったり腐葉土で被われているので登りやすい道だったものの、暑さも相まって登山開始後まもなく滝汗。風も吹くには吹くけれどとにかく不快で辛い。

昨日の四阿山で感じた登山の楽しさ、爽快感はどこへやら・・。

遠き高妻山。急登は続くよどこまでも

平坦になった途端木々の間から五地蔵山が見えた時、そして五地蔵山から遥か遠くの高妻山が見えた時も、「なぜ自分は登山をしているのか」と不思議に感じたもんです。

ある時から自分の周りには虫虫が飛び交い、隙あらば何の因果か知りませんが、鼻だの耳だの穴という穴に飛び込んできます。息を整えようと少し止まろうものなら、こんな調子で呼吸は整わない一方でした。

埒が明かないので、今回から登山装備に加えたバグネットを被って一路高妻山山頂へ。バグネットの効果は絶大で、七薬師からは集中して登山に臨めたように思います。まぁ辛いことに変わりは無いんですけれども・・。

高妻山の核心部は九勢至から。眼前にそびえ立つ高妻山への登山道はかなりの斜度。手を使って攀じ登る箇所もある気を使うルートでした。

てっきり十阿弥陀が山頂だと思っていたら、山頂はそこからもう少し歩いたところ。

山頂ではバスでご一緒だった女性2人と少しお話。お二人共年齢はバラバラでしたが、百名山は後半戦半ばまで達成していてすごいなぁと思いました。同じ山域の安心感もありますが、新しい山域の登山を少しずつ進めていきたいものです。

山頂からは雨飾山だったり火打山、妙高まで見えました。天気が良ければ北アルプスも見えたそうですが、梅雨入り前ということもあって雲の多い天気。ある程度の眺望があってくれただけ御の字だと思うことにして、足早に下山を開始しました。何せ虫が飛び込んでくる・・。

一転穏やかな高妻山からの下山

高妻山からの下山には、登りと同じ弥勒尾根コースを使いました。

時間的には少し余裕があったので一不動避難小屋コースを使うことも考えたのですが、虫が多いのと、これ以上精神的に疲弊したくないなと思った結果です。登っていた時から思いましたが、下山こそ気を使うルートでした。

当面高妻山は登りたくないです・・。

下山すると、目の前にはのどかな牧場。さっきまでの辛さ満載の登山はどこへやら。

バスまでは30分程度時間があったので、身を清めたり登山バッジを購入するなどして、長野に帰りました。

高妻山、タフな登山でした。

急登が続く&山頂まで景色が開けない&虫が多いということで、高妻山は思っていたよりも辛い登山でした・・。広葉樹が多いように見えたので、紅葉の時期なんかは涼しく快適に登山できるんでしょうか。何にせよ心身共に叩きのめされた登山でした・・。

ではまた。

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