あれはコロナ禍でのおはなし。

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9月に入ってなお暑い日が続きますが、如何お過ごしでしょう。

ふとLightroom(写真の現像ソフト)を見返していたら、後回しにしていた写真がいくつかあったんで、供養ついでに写真を取った時のお話でも。

時は2022年の冬。

3日だか4日だかお休みを取って、関東の塔ノ岳で登山を楽しんでいた時のお話。

当時は新型コロナ真っ只中。

入院中の患者から、はたまたその家族から、そして医療者からも、とにかくコロナ罹患者が出た途端に業務量が1.5倍以上に膨れあがり、希望休ですら無くなるという日々を過ごしておりました。

緊急入院しかり、コロナ対応然り、休日に出勤しガウンを着用し汗だくになろうと、手当は一文も出ません。強いて言うなら残業代が増えるくらい。

ウレシナー。

もちろん業務の一貫なので、是が非でも対応するんですけれど、ただただ疲労感と徒労感を蓄積していくだけの日々はとてもストレスフル。

そんな中での久々の遠征。

喜びと寒さに身を震わせ、登山を楽しんでおりました。

そんな中スタッフ内からコロナ罹患者が出たという報せが来たのは、登山2日目の朝7時頃。

上層部からの命令は「当日中もしくは翌朝には当院にてPCR検査を受けよ」とのことでした。

当時からコロナ対応マニュアルのチグハグ感や使いづらさに定評があった上層部でしたが、当時従順だった自分は大人しく従って、下山を決定。下山中は納得しきれない思いをつららにぶつけておきました。そして予約してあったホテルにキャンセル料を支払い、泣く泣く帰阪することに。

当日キャンセルだったので1泊分近い値段、ちゃんとお支払いさせられました。

涙。

今になって思えばわざわざ勤務先の病院で検査を受けさせる、スタッフ全員がPCR検査を受けていた意味も分かりません。当時はこのキャンセル料は病院に言えば払ってくれるんだろうかーなんて思いながらの帰阪となりました。

仕方なく業務命令で帰ってるんですからね。

ただ部署ではスタッフからも、患者からもコロナ罹患者がでていたのでそんなこと聞ける状況でも無い訳で、ちゃんと鼻腔粘膜を痛めつけられてきました。

まぁこの一件が無ければ茅ヶ崎駅で電車を降りて、鎌倉近辺まで歩くことも、美味しいマグロ料理屋に行き着くことも、夕日に染まる富士山を見ることも無かったんだと思えば、決して悪いことづくめでもなかったーと。

貴重なお休みを失ったのは残念ですけれど、何事も気の持ちようですね。

駄文失礼しました。

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