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助かったはずの命だと言われれば、そうかもしれない。

仕事のコト
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コロナとの付き合いも3年目。

3年目に浮気するでもなく、今回で第7波目。積極的に7回もアタックしてきたり、回を重ねるごとにインパクトが増すあたりは誉めてあげたい今日この頃。

第一作目で完結したのに、ヒットしたからといってダラダラと続編が作られる映画よりは幾らかマシかもしれません。

それはともかく、今回の第7波は流石に感染者数が多すぎて、いわゆる医療崩壊という文言が脳裏をよぎることが多すぎるので、思っていることでも。

コロナ関連はうんざりですけれど、記録として。

第1から第6波の最中、延々と来る日も来る日も汚れたN95マスクを装着したり、中国のカラフル雨合羽をありがたーく着用させて頂いたり、患者からもスタッフからも感染者が出たり、数日に一度の頻度でPCR検査を受けさせられたりと色々な影響がありました。

そんな中でも感染者を転院させたり、一定の部署に集中させたりで、自分の病院に限って言えば、入院患者の治療自体には、さほど影響がなかったように思います。

ただし緊急性を要さない手術に関しては日程を遅らせるなどの対策がされていたようで、これもこれで「医療崩壊」とやらの一つなんだろうなぁと思っていた次第。

特にガン患者なんかは一刻も早く手術したいでしょうし、実際に患者からは手術を待ちに待ったという声も聞かれました。

そして満を持しての7波目。

あまりにも感染者が多すぎて、そして急激に増えすぎて、入院してきた患者のみならず入院している患者からも、なぜか陽性者が出る。

病院外や病棟外で勝手に面会している方々は、面会禁止になっている理由を今一度考え直すと良い。

会いたい気持ちはもちろん分かりますが、やはりこれだけ拡がっていると自粛してほしいもんです。入院中に見に覚えがないのに感染する側の気持ちになってみてください。

それはともかく、急激に増える患者の対応に追われている最中、今度は治療にあたる医師や看護師、ソーシャルワーカー、リハビリセラピストなど、医療従事者(エッセンシャルワーカー)からも感染者が続発。

休みになったスタッフの分、必ず現場の人数は減っているのに、ICUに入るべき患者が一般病棟に入院するようになっており、加速度的にマンパワーが不足。

結果的に貴重なお休みがどんどん消えていくんです。好きでこのお仕事をしているつもりですが、何事もバランスがあるというか・・。「嫌ならやめれば」などと心無い声が時折聞こえてきますが、気にならなくなりました。

いくら医療が発展・進化しようが、結局は人手がいないと成り立たない治療・ケアが多いんです。そして何かあっても対応が遅れがちになるんです・・。無論そんなことが無いように日々お仕事していますが・・。なんでしょうね、とりあえずコロナを取り巻く環境全てに腹立たしい気持ちです。

まぁざっとまとめると、今回の第七波は報道の通り救急搬送はもちろん、治療も、転院も満足にできないような状況にあるということです。

なかなかシビアですよ。

国はどうしたいんでしょう。

そしてなにより、間際のいっときにしか家族に会えず、亡くなってしまう方がいるということを忘れないようにしたいもんです。

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