快適な登山に向けて!登山装備の軽量化やUL(ウルトラライト)について考えてみた。

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まず初めに

針ノ木岳での悪天候の元のテント泊を終えてから、今まで3回ほどテント泊を行ってきました。

初回から暗に思っていて、前回の山行を終えた上ではっきりと感じたことを申し上げましょう。

登山装備が重たい!

いやーほんとに。針ノ木岳でパッキングを終え、背負ったときのあの感じが今でも忘れられません。

「え?普段山で見てた、テント泊している人のザックはこんなに重いの・・?は?」

当時は登山する気が失せるどころか、自分もその仲間入りを果たしたのだとどこか嬉しくもありました。

しかし、しかしですよ。

やっぱり重たいものは重たいです・・。

そう思いながら北穂高岳の山行を終え、次の槍ヶ岳の山行で、できる範囲で装備の取捨選択をしてみました。

すると背負った時の重量感は圧倒的に楽になった気が。

やはり軽量化はある程度快適に登山を進める上で重要な項目なようです。

そこで、巷で数年前から主流になりつつあるUL(ウルトラライト)や、ファストパッキングに習って、自分の登山装備の現状を把握し、見直していきたいと思います。

続きの記事はこちら

自分は一体何kg背負って歩いていたのか?

今回の一番の核心はここです。

重たいといえど、今後の軽量化に向け、まずは自分がどれ位背負っていたのかを具体的に数字にしてみます。

ダイエットでも最初に図りますよね?体重

装備の重量に関して、メーカーの数値をそのままとっても良いのですが、何せ時間がかかる。それに、スタッフバッグ込みなのか、はたまた抜きなのかも判然としないので、手持ちの計りで実測することとしました(ザックは除きます)。

A,テント用品・ザック・寝袋関連

ザックGREGORY バルトロ65L Mサイズ2300g
テント(本体+フライ+ペグ・ガイライン+グランドシート
+ポール)
mont-bell ステラリッジⅡ型純正1827g
寝袋mont-bell ダウンマルチブラケット#5359g
マットmont-bell フォームパッド120224g
テント場のサンダルCROCS 480g
合計5170g

B,食事関連

ナルゲンボトル1L179g
jet boil micromo574g
食器(折りたたみ式)100g
カトラリー11g
マグカップ154g
プラティパス1L25g
合計1043g

C,ウェア類

グローブ33g
レインウェア(上・下)453g
ダウンジャケット252g
着替え類900g
スタッフバッグ64g
サコッシュ38g
財布51g
ガベジバッグ58g
キーケース87g
合計1936g

D,カメラ・バッテリー・小物類

カメラ(OLYMPUS OMD E-M5mark2)923g
カメラップ(mont-bell)64g
モバイルバッテリー271g
バッテリー(ミラーレスカメラ用)54g
ヘッドライト96g
カラビナ43g
登山地図88g
エマージェンシーキット・
歯磨き
242g
トレッキングポール(REKI)520g
ヘルメット(mont-bell)226g
小型三脚268g
小説241g
合計3036g

A~Dの合計は?

5170g+1043g+1936g+3070g=11219g≒11.2kg

となりました。

・・・測ってみるとやはり中々重たいですねぇ。


実際は、この装備に追加して水と食料が追加されるので実質13~4kg位になると思われます。

尚、これがベースウェイト(装備の全重量から水・食料・燃料を除いた重量)と言われるもの。
※トレッキングポールも除く事が慣例のようですが、今回は含めて計算しています。

ベースウェイトは今後軽量化を図るうえで重要になるらしいので覚えておきます(ジェットボイルは燃料も含めトータルな気がしますので割愛)。

ちょっとした軽量化をしてみた。

ひとまず自分が一体何kg背負っていたのか分かりましたね。

この装備は北穂高へ2泊3日の道程で行った時のもの。

そして9月末に行った槍ヶ岳では、ある程度装備軽量化の必要性を感じていたので、手っ取り早くできる範囲で軽くしてみました。

減らしたものリスト

下記が必要性を考えた上で、削除もしくは減量した物のリストになります。

減量したものには➡で減量後の重量を記しています。

クロックス:460g
テント泊中そこまでトイレに起きない。槍ヶ岳山荘周辺をそこまで散策しないことからカット。


ナルゲンボトル1L:179g➡いろはす500mlボトル(12g)×2本に置き換え(-155g)
単純に重たい。基本的に飲む時しか取り出さないのである程度素材が弱くても大丈夫と思いカット。

食器(アコーディオン何たら):100g
B-⑤マグ:154g
今回はジェットボイルで上記を代用。使用後は除菌シートで拭き取り。一度湯を沸かすため煮沸殺菌もされると考えカット。



ウェア類:約900g➡約400g(-500g)
1泊2日もしくは2泊3日。行動用と寝間着・街中移動着のセットにカット。

スタッフバッグ:64g ガベジバッグ(mont-bell):58g
ウェアが減った分、スタッフバッグは不要。ガベジバッグに関してもフリーズドライしか食べないので普通のビニール袋に代用。

キーケース:87g
山では不要。



カラビナ(mont-bell):43g
クロックスを止めていたものだったので自ずと不要。

登山地図:88g ➡外装・冊子除去で33gに(-55g)
箱・冊子(コースガイド的なもの)は山行中読まないので不要

小説:241g
iPhoneに電子書籍としてダウンロードしたので不要

減量合計:1951g


素人目線で考えて減らしてみましたが、どうでしょう。

数字にして約2kgとなると、丁度2Lペットボトル1本分。だいぶ道具を減らした分、それなりに重さを削ることができていたようです。これで最終何kgになったかというと・・

11219g(減量前)ー1951g(減量した物)=9268g(減量後)

ベースウェイトはこれで10kg以内となりましたね。
体感的にも、槍ヶ岳登山は少し楽に感じたような気がします(気の持ちようもありそう)。

ちょっとした軽量化をしてみて思った事

今回、小物を中心に持っていく物を減らしてみましたが、減らすものの多さに比べて、そこまで重量は変わらなかったなぁというのが率直な思いです。コスパ悪いです。

劇的な減量を目指すのであれば、選択肢としてはテント類やザック・ポール、クッカー、レインウェアが挙がります

素人目で調べてみましたが、レインウェアは値が張る割にそこまで重量に大差があるような感じではなく、どちらかというとテント類やザック・クッカーを変えたほうが費用対効果(コスパ)は高い気がします

自分の場合ジェットボイルの煮沸速度の早さは魅力的に感じますが、お湯を沸かすだけなら他の機材に代用できるのでは?とも思えます。

それに重量が10kg前後になった現在、ザックに関しても見直すことができそうです。それに伴いポールも不要に・・

と色々と思いつくことがあり、まとまりがつかなくなりそう。

今回はこの辺りで一度締めます。

まとめ。思慮の浅い軽量化は死を招くかも。

今回装備の見直しを通して軽量化を目指しましたが、軽量化の目的は、あくまで登山の快適化移動距離が延びることの必要性を感じたからです。移動距離が延びれば、その分行ける山も増えるかもしれませんし、何より天候不調のリスクなどの回避に繋がるかもしれません。

とはいえ、装備を削るというのは安全性や快適性の欠如に繋がるリスクをはらんでいます

そのあたりの兼ね合いが難しいー。なんだかなーと言った印象です。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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登山装備
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