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キャンプや登山に必要不可欠!スリーピングマットの必要性と選ぶポイントについて

登山装備
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キャンプや登山でのテント泊に必要不可欠なアイテムの一つにスリーピングマットがあります。

各メーカーごとに多種多様な種類のスリーピングマットを発売しており、選択肢が増えることは良いことですが、種類が多すぎて何を選んだら良いのか分かりにくいのも事実。

今回は快適なキャンプやテント泊に必要不可欠な、スリーピングマットについて、特長や種類、選び方についてまとめていきます。

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キャンプ・登山でのスリーピングマットの必要性について

日帰りでのキャンプ・登山に慣れてくると、山中でのオーバーナイト、俗に言うテント泊がしたくなります。

そこで必要になってくるのがテントだったり、寝袋だったり、今回紹介するスリーピングマット。

スリーピングマットには主に断熱の役割と、クッション性の役割があります。

要するに、固く冷たい地面の上でも快適に寝ることができるようになります。

スリーピングマットの必要性

テントを家とした場合、寝袋が掛け布団、マットが敷布団となります。しかし家にあるはずの「床」は、キャンプや登山の場合「地面」の岩や砂となります。

一般的に岩の熱伝導率は空気の約100倍なので、いくら上質な寝袋を使用したとて、スリーピングマットが貧弱だと地面に体温を奪われていくことに。

寝袋に比べるといささか影の薄いマットですが、種類や素材・長さ・厚さなど選択肢は多岐に渡ります。

寝袋がそうであるようにマットもまた、シーズンや環境に応じて使い分けが必要です。

特にマットは重量の幅が広く、思い切った軽量化につながる可能性があるギアで、軽量性や携行性、保温性やクッション性ウェイトを置くのか、メーカーで揃えるのか。など選択肢の多い分野です。

キャンプ・登山に必要なマットの種類

スリーピングマットの種類について

キャンプやテント泊に必要不可欠(キャンプに限ればコットという選択肢もある)なマットですが、大きく2つに分類されます。

  • フォームマット
  • 自立膨張式マット(エアマット)

どちらも大まかには空気で断熱しているのですが、その空気を排出できないのがフォームマット、排出できるのが自立膨張式マット(エアマット)という感じです。

両者それぞれ特長がありますが、

  • 軽量性と安心を取るならフォームマット
  • 携行性と快適性を取るなら自立膨張式マット(エアマット)

となるでしょう。

フォームマットのメリット・デメリット

フォームマットは断熱性が高く、パンクなどの故障とは無縁で(風で飛ばされるリスクあり)、パンクの心配がないので、景色を楽しみながら食事をする時に座布団代わりにするなど、応用が効くのも特長の一つ。

余分な部分をカットすることで、一層の軽量化に繋がります。

また後述の自立膨張式マットと比べると安価です。

デメリットとしては小さく収納できず嵩張ることと、ザックに外付けることが多くなるので登山中に枝や岩に引っかかるリスクがあることです。

自立膨張式マット(エアマット)のメリット・デメリット

自立膨張式マットは空気を注入するタイプのマット

クッション性に優れており、寝心地抜群です。

また、使用後は空気を排出できるため小さくコンパクトに収納でき、バックパック内へ収納可能。フォームマットと比べると本当に小さく収納できます。

高い断熱性を誇るエアマットにはダウンや断熱材が使われているものもあり、特に冷え込みが強い晩秋から冬期にかけてのテント泊では、これらのエアマットが大活躍。

デメリットとしては、バルブの故障やパンクのリスクなどトラブルの可能性があることと、いくらか高価なことと、経年劣化があることです。

実践!スリーピングマットの選び方

スリーピングマットの種類がわかったところで、続きましてはスリーピングマットの選び方について。

キャンプ・登山で重視するポイントは変わってくるものの、見るべき点は以下のポイント

  • R値
  • 厚さ(セルの配置)
  • 長さ
  • フォームセルor自立膨張式マット(エアマット)
  • 価格

R値について

細かいことは置いといて、R値とはそのマットの断熱性能を表す数値

この数値が高ければ高いほど、断熱性能が高い(底冷えしにくい)マットということになります。

注意してほしいのは、スリーピングマットが厚い≠R値が高いということ。

使われている素材によるところが大きく、スリーピングマットが厚いから温かいわけではないことに注意してください。

上記はR値にASTMを採用しているseatosummitと、サーマレストからの引用。

春〜秋の3シーズンであればR値2〜3を目安に、冬のキャンプでの使用を考えている場合はR値4以上のスリーピングマットを買うか、他のマットと併用しR値が4以上(R値は足し算で計算可能)になるよう調整する必要があります。

巷ではサーマレストのZライトソル(R値2.0)が定番。登山では見ない日は無い気がします。

余談ですが、このR値はつい最近まで、各メーカーが独自に基準を設けていた経緯がありましたが、2020年ついに統一された国際規格(ASTM)が登場。

スリーピングマットのR値を各社で比較検討しやすくなりました。

ASTM規格を採用したR値を記載しているメーカーを以下に羅列しておきますので、参考になれば幸い。

採用メーカー

sea to summit(シートゥサミット)
exped(エクスペド)
nemo (ニーモ)
therm-a-rest(サーマレスト)

非採用(未確認)メーカー

snow peak
mont-bell
isuka
山と道

スリーピングマットを扱う国内メーカーも、いずれは統一された基準を導入してほしいところ。

海外メーカーのスリーピングマットの方が、買う時の判断基準があるので買いやすいですね。

厚さ(セルの配置)

主にクッション性・寝心地に直結するポイント

フォームマット・エアマット共にセルの配置や厚さによって、寝心地は様々。ものによっては体重の集中する腰などで底付きをしたり、底冷を感じる方もいるので、可能であれば実店舗で実際に寝心地を試してから購入するのがベストです。

厚さがあるスリーピングマットは快適ですが、その分収納時のコンパクト性や軽量性に欠けます

長さについて

スリーピングマットには90cm 100cm 150cmなど長さごとに販売されていることがほとんど。

スリーピングマットが長ければその分寝心地が良いものの、重量は嵩み、収納時に嵩張ることになります。

荷物の携行が容易なキャンプであれば長いもので良いでしょうが、

携行性・軽量化を求める登山でのテント泊などの場合、90cmのものを購入し、足元はザックを敷くなどの工夫をするのもおすすめ。

フォームマットorエアマット

これに関しても他の項目と同様、自分が寝心地を優先するのか、軽量化に特化するかで選ぶと良いと思います。

一般的に軽量で嵩張るのがフォームマット、フォームマットより重いが携行性と寝心地に優れているのがエアマットです。

数年前にサーマレストが発売したネオエアーウーバーライトは、エアマットながら重量170g(Sサイズ)でR値2.3という驚異的な製品を発売したことが記憶に新しいです。

使うシーンで選ぶのが大事

寝心地を優先するのか、軽量化に特化するのか、キャンプや登山で何を優先するかは人それぞれ

ボク個人は登山やキャンプの翌日にはお仕事が控えているので、極力疲れを取りたい

というわけで、現在はエアマットを使用することがほとんど。

この記事が、ご自分のニーズにあったスリーピングマットに出会う一助となれば幸い。

ではまた。

参考・引用サイト

熱伝導率一覧

HOW WARM IS A SLEEPING PAD? R-VALUE VS. DEGREE RATINGS

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