はじめに
今シーズンに行くことのできる雪山もそろそろ終盤ですね。
今回は、雪山に行きたい欲を押さえて!かつ気分を変えて、京都一周トレイルの東山コースを歩いてきました!
京都1周トレイルとは?
京都一周トレイルは,京都の東南,伏見桃山から,比叡山,大原,鞍馬を経て,高雄,嵐山,苔寺に至る全長約83.3キロのコースと,豊かな森林や清流,田園風景に恵まれた京北地域をめぐる全長約48.7キロのコースからなります。
1. | コースには道標が整備され,分かりやすくて安心。 |
2. | 鉄道の駅やバス停などを起点に,コースを区切って体力に合わせて楽しめる。 |
3. | 山歩きの途中で,ふらっと世界文化遺産など多くの文化財や名所旧跡に立ち寄ることができる京都ならではなコース。 |
4. | 展望スポットからは京都の町並みをいろんな角度から望め,一味違った京都が楽しめる。 |
京都といえば、きっとイメージされるのは清水寺や伏見稲荷大社などの寺院。古き良き日本といったイメージでしょうか?曜日に関係なく、日本国内や国外からそれはそれは大勢の観光客で賑わっています。
寺社巡りなども良いですが、地図をよくよく見ると京都は周囲を山に囲まれた盆地になっているのです。京都に来られた際は、是非とも周囲を見渡してみてください。清水寺を初め、寺社の裏手にはひっそりと山が佇んでいます。(笑)
登山地図に関しては、こちらに取り扱い店舗が掲載されています。
近くに取り扱い店舗がなく郵送を希望の場合は,公益社団法人京都市観光協会(TEL 075-213-1717)あるいは,株式会社武揚堂(osaka@buyodo.co.jp / TEL 06-6941-4911)までお申し込みください。(別途郵送料が必要です)
今回歩いたのは東山コース!
今回は個人的に一番アクセスが容易で、歩き初めには気負いせず丁度良いと思う東山コースを歩いてきました。
京都一周トレイル、東山コースについて
伏見桃山から清水寺の裏手にある清水山、大文字山から哲学の道を経て比叡山までを繋ぐコースとなっています。
全長約24.6kmで、僕のペース(気になるとこを観光したり写真撮ったり休憩したり)で8時間ほどかかりました(笑)。ご参考までに。
注意点としては、普段の登山のものに加えて市街地の中を歩くことが多々あるので住民の方に迷惑を掛けない事。
コース的には北白川以降(座標55番以降)に中断しようとすると、最寄り駅まで遠い&再開するときに面倒ということでしょうか。
東山コース紹介(前半)
関西圏の登山は、近いからと油断し早起きできなくて困ります。(笑)
京都トレイルの記念すべき第一歩は、ここ伏見稲荷駅から始まります。ここから、京都1周トレイルの道標を辿っていきます。
このあたりから自分が日本にいたのか危うく感じるほどに、中国語やら英語やら韓国語やらとりあえず耳が自動的にバイリンガルになります。脳は音として処理しますが。
きっとトレイルを歩いているのはこの中でごく少数。もしか自分だけなのかも。と思いながら歩いていきます。
商店街やテキ屋の誘惑を断ちながら、着きましては伏見稲荷大社。
ここは、全国に約3万社ある稲荷神社の総本山宮とのことです。
稲荷神社と言えば、キツネですよねー。なぜに稲荷神社にはキツネが沢山なのでしょうか?
稲荷神社の神様がキツネと思われていたのですが、キツネは神様ではないそうで。伏見稲荷大社の祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。農業の神様と言われており、五穀豊穰・商売繁盛・交通安全などのご利益があると言われているそうです。キツネは昔から神聖な動物とされていて、伏見稲荷では神様の使い。一説には、昔畑の作物を食い荒らす虫や動物をキツネが食べてくれたことで豊作になったという言い伝えもあるのだとか。
そして圧巻の千本鳥居はすごかったです。トレイル的にも通り道になっていましたので、観光もチラっとしてきました。ちゃんとお参りしないとですネ。
因みに千本鳥居と銘打っていますが、実数は1万本以上あるのだとか。鳥居の意味としては、願いが「通る」という語呂合わせから。願いが(鳥居を)通るたびに、鳥居を大きなものに変えて奉納する風習もあるそうです。
鳥居に気を取られていると、トレイルの道標を見逃しそうになるのでご注意ください。(笑)
鳥居にもそろそろ見飽きたなと思っていると、熊鷹社に到着。ここは人の多い奥社と違い、ひっそりしています。
程なくして、四ツ辻へ到着しました。ここからは京都市街を見下ろすことができます。
ここから先は夜に歩くと如何にも・・というスポットを通り、転げ落ちそうな急坂を下っていきます。そして下の写真の道を過ぎると、当分は住宅街の中です。住宅街の中は特にトレイルが分かりづらくなるので、各道標の簡易地図も参考にしてください。
正直それでも分かりづらい個所が数カ所あるので、その際は交差点の4隅を注意して観察してみてください。
泉涌寺や今熊野観音寺といった寺院を通り過ぎしばらく歩くと、近所の裏山感満載の場所へ突入します。ここでやっとトレイルらしくなったなーといった感じ。この裏山にはJR東海道本線のトンネルが通っています。程なくして、国道1号線沿いへ。ここから先、清水寺の裏手にある清水山が近づいてきます。
清水寺は、文字通り「清水の舞台」で有名。四季を通して様々な景色が楽しめます。そして清水寺へ続く五条坂などは食べ歩きにも、お土産選びにも向いておりとても楽しめます。
ただただ人が多いですが・・。(笑)
ここからは東山山頂公園へ続き、尊勝院と粟田神社のそばを通ります。東山山頂公園にも展望台があり、京都市街を一望できます。東山コースでは、要所要所に展望台があり自分の歩いてきた位置関係が分かりやすいです。
その後三条通を歩き続きましてはねじりマンボ、インクラインと名所を巡ります。
よくよく見るとこのインクライン、両側はソメイヨシノでした。きっと花見には良いスポットなのでしょう。
東山コース紹介(後半)
こうやって振り返ってみると、名所揃いな東山コースなのですね。(笑)
さぁ残りも頑張りましょう。
トレイルに沿い進んでいくと、京の伊勢として有名な日向大神宮へ到着します。ここには有名な天岩戸があります。まぁ中は通り抜けできたので拍子抜けでした。(笑)
この先は尾根沿いに進み、大文字山四ツ辻へ到着します。トレイルとは少しそれますが、大文字山山頂までは往復20分程度ですので行ってみてください。ここも良い展望です。
鹿ヶ谷を経て、哲学の道へ。哲学の道は左京区・若王子神社から法然院下を銀閣寺に至る疏水べりの小道。約1.5キロ。日本の道百選にも選ばれています。哲学者西田幾多郎が散策、思索にふけったといい、この名がついたそうな。秋は紅葉、春は桜が楽しめます。
哲学の道から少し行くと、銀閣寺への道標も出てきますが今回はパス。代わりに美味しい塩おにぎりを食べてきました。
ここから先一瞬住宅街を抜けることになります。これ以降山に入ると、中断しづらいのでご注意ください。というかここまでくれば、距離的には残りはあと少しです。道程はいくらかハードになりとても長く感じますが、頑張ってください!(笑)
やっとこさの思いで、16時頃に京都トレイル東山コースの終点へ到着したのは良いものの、なんとここで驚愕の事実が・・。
帰りに使おうと思っていたロープウェイは冬季は運休していたのでした・・。
この時は焦りました。この道を戻るのか・・と。それほどに引き返すのには道程が長く感じられました。
いざ冷静になって地図を見ると、道標68番あたりから雲母坂(きらら坂)という登山道が伸びていることに気づき、日が暮れないかと焦りながらも無事に修学院へ下ることができました。
最後に。東山コースは見どころ満載だった。
終盤速足でしたが、今回はこれでお終い。これから先の北山コースは、ロープウェイが運行を再開する3/20以降に考えることにします。(笑)
東山コースは伏見稲荷大社や清水寺を初め、多くの見どころがある良いコースだと思います。紅葉や桜を楽しみながら、各寺院を巡るのも楽しいと思います。
とはいえ終盤、特に銀閣寺界隈以降は登山道っぽくかつ見どころも少なくなるので、初心者を連れて東山コースを踏破!と考えていると痛い目をみるかもしれないのでご注意くださいな。
最後まで読んでいただきありがとうございました!