京都南部の観光スポットと古道(山道)をぐるっと一周する形で整備されている京都一周トレイル。
今回は冬の東山編に続いて、春を迎えた北山東部編を歩いてきました。
北山東部コースは比叡山からのパノラマを楽しめ、大原・静原ののどかな風景が楽しめます。アップダウンはそれなりにありますが、展望が良く大原・静原のなんとも言えない懐かしい雰囲気が好きで、個人的にはとてもお気に入りのコース。
コースの全長は17.9kmです。
伏見稲荷や清水、蹴上インクライン、雪山だった比叡山を楽しんだ東部コース編は以下リンクをご覧ください。
京都一周トレイル北山東部編のはじまりはケーブル比叡駅から
例年になく暖かな春の日差しのおかげで2023年の桜は長持ちでした。今回京都一周トレイル北山東部ルートを歩いたのは丁度、桜が散りかけの時期。山ではちらほら新芽が見え隠れ、山肌のところどころに咲く山桜や新緑が目に嬉しい季節。
まずは叡山電鉄に乗り込んで、しばらくは車道沿い比叡山人工スキー場を見渡しながらの歩き。左手側の奥に、これから目指す大原盆地が見える。
数年ぶりだけれど、すごく遠く見える・・・。歩けるんかこれ。
しばらく緩やかな登りを経て、比叡山延暦寺の浄土院や釈迦堂を観光しながら大原を目指す。山中は鳥やら風の音でにぎやかだった反面、釈迦堂の中は本当に静かだった。
未だにお釈迦様と仏様の区別がよくわからない。
いつかちゃんと、知識として身につくんだろうか。
ちなみに釈迦堂脇にあるトイレは、北山東部コース中間地点の戸寺集落までで最後のトイレ。心して用を済ませましょう。
見事な玉体杉とトレイル最高点の水井山を経て、戸寺集落へ
ここから比叡ドライブウェイの脇を通るような、ちょっとすると「どうして歩いてるんだ」と感じるトレイル。起伏はないけれど発見も少なかった。
玉体杉は見事。
ここからは京都一周トレイルの最高点の水井山・横高山といい中々な勾配を登った。今回の北山東部編で一番きついのはきっとこの箇所。以前歩いたときは雪がちらついて薄暗い不気味な印象だったけれど、この日は木漏れ日がキレイな杉林だった。
ひたすら杉林も歩いて、膝に優しいボーイスカウト道を下ると大原まではもうすぐ。
大原で桜を見、おはぎを食す。
動物避けの柵を潜り抜けて、たどり着きましては人里、大原。山肌や河原の桜は丁度散りかけていて狙い通りの状態だった。決して故郷ではないけれど、故郷のような雰囲気がとても良い。
ここでも前回と同様、味工房志野でおやつ(桜餅)を購入。絶妙な塩加減が美味しかった。
ここまで来ると後は江文峠を超え静原を散策、ちょっとした山中を超える程度の軽いハイキング。大原-静原感の雰囲気が好きすぎて、静原ではよくよく京都一周トレイルの道標を見失った。
そして何故かちいさんぽを思い出して、地井武男氏が2012年に亡くなっていたことを思い出してちょっとしんみりしたのも今ではいい思い出。
京都一周トレイル北山東部のゴール、鞍馬(二ノ瀬)へ。
京都一周トレイル北山東部コースのゴールは二ノ瀬なのだけれど、鞍馬以降はただの車道歩きで見どころも無いので、鞍馬駅を今回のゴールにした。相変わらず鞍馬にはインバウンドが多く、異国情緒に道満ちていた(?)。
春や秋におすすめの京都一周トレイル北山東部コース
天候によっては新雪も楽しめる京都ですけれど、今回の北山東部に関しては断然新緑や桜の美しい春や紅葉の秋がおすすめ。冒頭こそ高低差がありますが、全体を通して歩きやすいルート。ぜひ大原観光も絡めて歩くと良いかと思います。
ではまた。