雪山登山。次なるステップへ
12月下旬の北横岳・縞枯山を皮切りに始まった雪山登山。
次のステップとして様々な山を検討しましたが、「初心者が行ける雪山」というとことでSNSや登山情報誌で取り上げられることの多い天狗岳を選びました。
天狗岳登山口へのアクセス
天狗岳への登山口は渋の湯・唐沢鉱泉の2つがありますが今回は渋の湯を選択しました。
大阪から茅野までの夜行バスで翌朝、茅野駅へ→阪急高速バス
茅野駅から渋の湯までは冬季は土日および特定平日のみ運行している定期バスがあります。今回は平日の山行だったので、仕方なくレンタカーで渋の湯まで向かいました。→諏訪バス時刻表一覧、茅野駅周辺のレンタカー。今回はニコニコレンタカーを利用して渋の湯まで向かいました。茅野駅から渋の湯までは車で40分程度。道中急こう配の坂道があるので冬季はスタッドレスタイヤは必須です。
渋の湯から黒百合平までは森の中
渋の湯へ到着してからは、まず駐車代1000円/日を宿で払ってから出発です。先に料金を払わないと駐車できませんのでご注意ください。
登山届を提出していざ出発です!
登山口から黒百合平を目指します。頂上を目指すにはまず樹林帯を抜けなければいけませんが、自分はこの時の静寂がめちゃくちゃ好きです。もしかしたらこの山には今自分しかいないのかもしれないとか中二病に近い考えすら浮かんできます。土日に多くの方が来ていたおかげか、道はとても歩きやすかったですネ。
1時間ほど歩くと、黒百合平に到着しました。ソーラーパネルを装着する山小屋はこれが初めてだったのでどうやって運んだのかなーとか思いましたね。休憩のために一度中に入りましたが、とても綺麗でした。そのうち泊まってみたいなぁ・・。
黒百合平から東天狗岳へ
ヒュッテ前で装備を整えなおし、いざ東天狗岳へ。中山峠や東天狗岳への道中では「あ、ここ落ちたら死ぬな・・。」「滑ったら終わるな・・。」的な場所が多数ありました。先に歩みを進めていた女性は「今回はここまでにしとこうと思って・・。」と東天狗岳の道中で引き返して行きました。傾斜が凄まじい箇所やトラバースを要する場所もあります。しかし、報われたことはこの天気!この山行は終始青空が広がっていました。それにほぼ無風。調べると割と強風のことが多い天狗岳とのことでしたが、天気には本当に報われました。
東天狗から西天狗へ
東天狗からの眺望は写真を撮り忘れていたので割愛。一人登山者(勿論自分も)さんの写真を撮っていたら自分のを忘れました・・。西天狗岳はおいしそうです。綺麗です。雪。東天狗から西天狗への稜線では赤岳や阿弥陀岳の雄姿が望めます。来年は登ってみたい!
西天狗岳を後に、天狗の奥庭へ
せっかく天狗岳に来たのだから、奥庭を見て帰ろうという安直な考えで急きょ予定を変更しました。毎回急遽予定を変更している気がします・・(笑)。西天狗岳から見た東天狗岳です。西天狗岳とは対照的な男性的なフォルムですね。東天狗岳へ向かう道と分岐している道があるのでそちらへ進みます。道中は石に白い○が描いてあるのでそれに沿って進めば迷うことなくたどり着けると思います。天狗の奥庭はいかにも修行感がでていました。(笑)
すりばち池ですが、徐々に雪が融けていたのか少し水が溜まっていました。春に向けてまた違った姿を見せてくれるのでしょう。楽しみですねぇ。
無事黒百合平へ
おそらく今年最後の雪山となるであろう天狗岳を後にし、黒百合平へ戻ってきました。正直素敵な山行すぎて、帰るのがとてもつらかったです。ずっとこの景色を観ていたかったと思います。山に来てこの時ほど山にずっといたいと思ったのはこれが初めてでした。
黒百合ヒュッテでは、京都から来たという男性とこれまで登った山や今後登ってみたい山について話合いました。とても楽しかったです。その方は仕事で長野へきているとの事でしたが、仕事で来れるというのがとても羨ましかったです。
まとめ
2度目の雪山登山となりましたが、天気にも恵まれ、後ろ髪を引かれた帰り難い山行となりました。やっぱり山は素晴らしい。写真では分からない、登ってみないと分からない魅力を味わっているという優越感に浸ります。今は3月で、そう遠くないうちに雪山は春の気配を感じさせるようになってきます。今後はそういった山へ行けるといいなぁと思いつつ、今年の夏はどこへ登ろうかと胸を躍らせています。天狗岳に限らず、どの山にも言えることですが
油断したら普通に死にます。
各々気を付けて山行に臨んでください。
写真は、黒百合ヒュッテのラーメンです。冷えた体に醤油ベースのスープが沁みました。