今回は毎夏恒例、家族と登る北アルプスシリーズ。
今回は北アルプスの女王、燕岳に1泊2日で登ってきました。もちろん宿泊は燕山荘!しかも初めて燕山荘の個室に泊まってきました!(ベリーエクスペンシブ)
夏らしい天気や星空、雷鳥にも恵まれた楽しい燕岳登山でした。
0日目:燕岳登山前に松本で合致。
五色ヶ原登山後に扇沢方面に降り、夕方ごろに松本にて家族と合致。前泊は相変わらず安定のホテルドーミーイン。大浴場とサウナが嬉しい限り。松本駅周辺では目ぼしい夕飯処を探すと残念な思いをすることが多かった我が家。今回はサイゼリヤに行ったけれど、安定安心のおいしさで今後もお世話になりそう。
翌日の天気予報的に燕岳での雨は免れそうとのことで、先週の天気予報と比べると幾らか好転。家族揃っての念願の燕岳登山だったから、展望への期待は増すばかりだった。
燕岳登山1日目:中房温泉から燕山荘を経て燕岳へ。
燕岳の登山口、中房温泉に到着したのは7時ごろ。
今回は自家用車でのアクセス。しばし準備を整えて、いざ母念願の燕岳登山が始まった。日頃から近所の山に通ってトレーニングをしていたことは知っていたけれど、ここ燕岳へ続く合戦尾根は北アルプスの3大急登として名高い。とにかく登り始めはこれでもかと言うくらいじっくり登った。
合戦尾根はだいたい30分間隔でベンチが設置されていて、ペース配分がし易い。今回はベンチごとに休憩をし、合戦小屋ではスイカや豚汁を食べた。合戦小屋で食べるスイカは、この世で一番体に染み入るスイカだと思う。
結局第一ベンチあたりからガスに巻かれる展開にはなったけれど、風も適度に吹いてくれていたので、比較的涼し気に、楽しく燕山荘までたどり着くことができたので良き。
稜線に出た時には虚無(真白)が眼前に広がっていたものの、念願の燕山荘や岩男の像の出迎えもあって母的には満足のいった登頂になったよう。このあと稜線では燕岳や槍ヶ岳の姿が見えたり見えなかったり。夏らしい天気の中でお高い生ビールとおでんなどをくらって、しばしの仮眠。
肝心の燕岳には夕食前に登ることになり、案の定こちらも景色はまっちろだった。
快適な燕山荘の個室宿泊
今回は初めて燕山荘の個室を予約(2食付きで1名18000円)。新しめな青い畳が印象的だった。もちろん外からのガヤは聞こえるけれど、窓からは燕岳が見え、夜には他人の寝息やいびきに苛まれることない快適な睡眠が確約されていて、テーブルもあったので始終快適な燕山荘宿泊だった。
とはいえ一名18000円はなかなかのブルジョア。北アルプス界隈なら9回テント泊ができる値段。昨日の五色ヶ原山荘宿泊も相まって、我に返る時間もあったりなかったり。
個室といえど夕食・朝食は燕山荘の食堂にて食べることになっていて、同卓には岐阜からお越しの人や大阪(めちゃ近所)、鳥取からの登山者の方々がいた。
食事をしながら「あの山が良かった」「明日はどこへ行く」「帰りの運転を考えると震える」などの山談義に花が咲いて、山小屋泊もたまには良いなと思えた(昨日したばかり)。
燕岳登山2日目:全貌が顕になった北アルプスの山々
登ってきた日はちょうど新月。夜からはガスが取れる予報だった。
星空を楽しみにしていた妹に叩き起こされたため、疲労で眠り込む母を部屋に置き去りにして、妹と2人で満点の星空を鑑賞。何年か前にも見た星空に匹敵するくらい、くっきり星が見えた。たたき起こしてくれて感謝マイシスター。この時には槍ヶ岳も見えていて、日の出もきっと綺麗に見えるだろうと話しながら再び布団に潜り込んだ。
というわけで寝ぼけ眼で迎えた夜明け。
燕山荘を出た時には既に多くの人が日の出を待っていた。昨日登ってきていた無数の中学生たちも今か今かと日の出を待ち焦がれていた。雲が分厚く「もしかして焼けないのでは。」という不安が脳裏をよぎったけれど、日の出時刻から数分遅れたのち期待通りのモルゲンロート。日の出に染まる燕岳や槍ヶ岳を見ることができたので満足。
燕山荘に戻って朝食を食べ、一晩お世話になった個室を片付け燕山荘を後にした。
燕山荘を出る時にふらっと散歩したところ、雷鳥の親子に遭遇。今年は北アルプスに来ると毎日雷鳥に遭遇するジンクスができつつあった。
最後に家族で写真撮影をしてもらって、燕岳からの下山を開始。平日にも関わらず、合戦尾根にはたくさんの登山者がいた。すれ違いを待ちがてら休憩をしていたものの、中房温泉にはほぼコースタイムどおりに下山。利用したことのなかった有明荘の温泉で汗を流して、今回の登山は終了。今後は有明荘で入浴して帰ろうと思う程度には設備が整っていて快適だった。
母的には荷物を持ってもらうことなくコースタイム通りに燕岳に登れたことに自信をもったようで、また是非再訪をとのこと。妹的には2年前に行った表銀座縦走をもう一度したいという野望があるようで、どちらも機会があればまた。ということになった。
息子・兄的には裏銀座とか、尾瀬とか行きたいんやけどね!
燕岳登山のまとめ
真夏の燕岳登山は今回で3回目(おそらく)。中房温泉に始まる合戦尾根は急登ですけれど、休憩しやすく、少し頑張れば合戦尾根でご褒美的存在のスイカがあるなどとにかく登りやすい登山道。
宿泊した燕山荘は喫茶やトイレ含め非常に過ごしやすくて、曜日関係なく多くのハイカーが訪れるのも納得のホスピタリティ。本当に良い山小屋だと思っています。このあとパノラマ銀座縦走でもお世話になっているので、当分は利用しないと思っています。
次回登ることがあればその時はテント泊で訪れたいですね。
ではまた。