帰ってから再確認させられる構図の偉大さ。

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撮影した写真を眺めていると「この木いらなかったなぁ。」とか「ここは何を撮影してるんだ?」となる時が多々あります。

後悔というやつです。

大事なことは後悔ではなく反省でして、課題を次に活かさなければなりません。今回は撮影後の写真を切り取って、写真てやはり引き算。というか写真を構成する要素をちゃんと見極めた上で構図を組み立てないといけないなと思ったお話です。

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まずはこの写真を御覧ください。

構図の例1

何の変哲もない、晩秋の北八ヶ岳で撮影した一枚です。

人を中心に添えたいわゆる「日の丸構図」というやつです。登山道と木々が丁度登山者に向けて続いているのが分かります。撮影した時点では「おっほ、それなりにいい写真が撮れたぞい。」なんて素人ながらも喜んでいたのですがいざ帰って現像してみると、どうにもしっくりこないのです。

しっくりこない要因として考えられることは登山者のウェアの色が映えるわけでもなく、何なら周囲の木々と同化気味だったりすること、「日の丸構図」で最も注目されるべき存在の登山者が画角内に占める割合が少々小さすぎたことでしょうか。初心者泣かせとされる「日の丸構図」の難しさを改めて思い知った写真。

RAW現像でどうにか登山者に視点が向くように補正をしてみましたが、限界が訪れました。

思い切ってトリミングしてみました。

ここで登場したのがトリミング。ふとした時にみていたyoutubeで大胆に画像をトリミングしていたので、自分もやってみたらええやないか。というわけで実際に写真を切り取ってみました。あくまで素人なりの悪あがきだと思って温かい目でみてください。笑

切り取ってみた出来上がった写真は2点。まずはじめに撮影時と同じ3:2でトリミングした例。よくよく見てみると登山者が写真中央からずれていますね。これはいけない・・。しかしトリミング前と比べて空の占める割合が減ったので、トリミング前の画像と比べて幾らか登山者に目が行くようになった気がします。

構図の例2

次に大胆に写真の比率ごと変更してトリミングした例。インスタグラムで見る1×1の比率です。「日の丸構図」から「3分割構図」に変わってしまっていますが、個人的にこのトリミングが気に入っています。トリミング前と比べると、落ち葉で敷き詰められた登山道から登山者へ視線が向くようになったと思うのです。

構図の例3

どうでしょう?

撮影時に詰めることが大事だけれど・・。

自分はあくまで登山がメイン。とは言うけれど登山で出会う風景もちゃんと残したい。

写真のための歩留まりというのは極力避けたいのですが、それなりに良い素材になる写真を撮ってこないと、いざ帰ってきてRAW現像を楽しもうとなった時にどうにもならずに後悔することが分かっています。今回こうして大胆に?トリミングしてみましたが、一番良いのは現地で構図も色味も詰めてしまうことだろうと感じた一例でした。

せっかく遭遇した風景も、切り取り方次第で何の魅力もない風景に変わってしまう可能性があるのです。自分としてはこれは耐えられない。

「良い写真」とされる写真は、今回軽く触れた日の丸構図や3分割構図などの構図で主題・副題が明確に構成されています。知識を少しずつ仕入れつつ、一枚一枚写真を撮る際はもう少し構図のことをよくよく考えながら、写真で山の素晴らしさを表現できたらと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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