なにかを始めることに、遅すぎるということはない。
ボクが初めて買ったカメラはOLYMPUSのOM-Dシリーズ。E-M5 markⅡだったというお話です。
途中からソニーのフルサイズ機へと方向転換したけれど、それぞれのカメラをある程度使ってきた実感したフルサイズ機とMFT機の違いでも触れていこうかと。
初めてのカメラ。きっかけは宮崎あおいだった。
社会人になりある程度自由に使えるお金が手に入るようになり、ふと「そうだカメラを買ってみよう。」と思い立ちました。
初めて富士山へ登った時、同じグループだった子がカメラを持っており、後日送られてきた写真を眺めながら「本格的なカメラで撮るとこうもきれいに写るのか・・。」と感動したのを覚えています。多分当時撮影されていたカメラはCANONだったかと・・。
それに当時の自分は登山を始めていたこともあり、さすがにiPhoneのカメラにだけ残すのはもったいないぞ。と思うように。こういった経緯から自分も深いカメラ沼へと足を踏み入れることとなりました。
決して高くないカメラ(初めてカメラを買うに当たり最も憂いた点)を選んでいくうちに、一体何が正しいのか、自分は何を撮影したかったのか、分からなくなったのを今でも覚えています。
当時ヨドバシカメラの店員さんには本当にお世話になりました・・ありがとうございます。
そしてたどり着いたのがOLYMPUSが発売していたPENシリーズのカメラでした。
どこへ持っていくにもカメラ然としていない威圧感の無い外装や、自撮りができること。交際相手との旅行に持っていてもさほど荷物にならない点に惹かれました。
そして何より当時誰よりも輝いて見えた宮崎あおいが起用されていたことが大きな購入動機だったように思います。
まんまとOLYMPUSの策略にハマっていたような気がしますな。
結論から言うと、旅行だけでなく登山にも持っていくのであれば、画質的にも大差ないOM-Dシリーズを選ぶべきであったと後悔する事となりました。PENシリーズには無い防塵防滴への信頼感があります。この後悔については、ショップ店員へ自分の意図を正しく伝えられていなかったことも一因かと思います。
そして宮崎あおいに別れを告げ、新しくOM-D E-M5 markⅡを迎え入れる事となりました。
OM-Dシリーズが誇る防塵防滴性能への信頼感と、強力無比な手ブレ補正
こうして迎え入れることになったOM-D E-M5 markⅡ。登山だけでなく、もちろん旅行には必ず持っていくようになりました。
登山や旅行はもちろん晴れの日ばかりではありません。霧や雨、暴風雪などカメラという精密機器には過酷な環境でも、割と大雑把に扱ってきました。
年末年始の北アルプスではカメラが凍り、結露でびしょびしょに濡らしたこともありました。
岩場ではガツガツと擦ったこともありました。
そうこうしているうちに流石に塗装が剥げている箇所も目立つようになってきましたが、購入から3年が経過した今でも現役で活躍してくれています。
使用しているレンズがPROレンズであることも影響しているのでしょうが、ここまで乱雑に扱っても今まで壊れていないことを鑑みると、OM-Dシリーズのカメラの防塵防滴性能は素晴らしいものなんだと思います。
今でこそSONYのフルサイズ機をメインで使っているけれど、明らかに悪天候が予想される時には「OM-Dにしようかしらん。壊れないし。」と絶大な信頼感を寄せるカメラとなっています。
困った時に頼ることができる兄(サブロー)。的な。
まぁ自分に兄はいませんがね。
そしてOM-Dシリーズを語る上で欠かせないのが、強力な手ブレ補正。カメラをSONYへ買い替えた当時、値段が倍以上するSONYのフルサイズ機よりも強力な手ブレ補正だったことを実感し恐れ慄いたことは今でも忘れられません。
web上で見る限りではフルサイズ機と遜色ない画質。
MFT(マイクロフォーサーズ)機とフルサイズ機の画質について、やはりRAWで確認してみるとダイナミックレンジの違い、細部の解像度はフルサイズ機に軍配が挙がります。
ただ昨今は撮影した写真をそんな大画面に映し出して評価するということもあまり無いと思うのです。
精々SNSに上げるか、ちょっと大きめのアルバムを作ってみる。くらいでしょうか。
こうなってくるとMFTとフルサイズの間にある大きな画質の壁は、あってないようなモノなのかなーなんて思います。まぁボケ量に関してはどうみたってフルサイズ機が挙がりますが・・。
いかがでしょう?(ウォーターマークに関しては無視して結構)
きっとスマートフォンで閲覧する限りでは、そこまで画質に差はないような気がします。
フルサイズ機と比較して画角が稼げるだけでなく軽いカメラシステム。
今でこそフルサイズ機をメインで使っていますが、やはり登山中使っていると「あーもっと画角に幅が欲しい」となることが多々あります。もちろん高倍率ズームレンズを持っていく手もありますが、写りに不満があったり、f値が固定でないこともしばしば。
それに対してMFT機には12−100mm(35mm換算で24−200mm)かつ小型で写りも申し分ないという魔法のようなレンズがあります。
まぁこれもOLYMPUSなんですが・・。今所持しているzuiko 12−40mm proに加えて新たに購入してしまおうか・・と思うほどには魅力的なレンズです。
フルサイズ機に比べると飛躍的に軽量・携行性に優れるのもMFT機の魅力かと。
そしてMFT機のレンズはたいてい接写性能にも優れています。高山植物などを接写したいときにフルサイズ機だと寄れない・・なんてことが多々ありますが、MFTであればこのような悩みが少ないことも魅力の一つ。
登山に持っていくときは、画質と山行の日程などを考慮して、フルサイズ機かMFT機か持っていくカメラを決めるようにしています。
OLYMPUSの未来を憂いつつも、前向きにカメラとレンズの新規導入を検討したい。
初めて買ったカメラのメーカーが無くなると聞いたときには、大なり小なり悲しみを抱きました。サブ機に成り下がったとはいえ、今でもOM-Dのカメラを新しく買おうか迷っている最中です。
いちユーザーとしてできることは、少しでもOLYMPUSのカメラやレンズで写真を撮影することなのでしょうが・・。新商品として世にだされたOM-D E-M1 markⅢやE-M5 markⅢには正直目新しい新機能に乏しく、「あらら・・。」と残念な気持ちになったことも事実。
なんとも言い難い感情が胸に残りますが、E-M1 markⅡないしmarkⅢ、そして12-100mm proレンズの導入は前向きに検討したいと思っています。
ではまた。