2023年も残すところあと1ヶ月となり、やっと寒さが心身に染み入るシーズンになってきましたね。
いかがお過ごしでしょう。
今回は2023年を通して楽しんでいる京都一周トレイルの西山コース編。西山コースは愛宕山の麓、保津峡を通って紅葉で賑わう嵐山を経て松尾山へ至るトレイルで、京都一周トレイルの中でも一番起伏が少なく、歩きやすいコースだと感じました。
京都一周トレイルについて
京都一周トレイル®は、京都の東南、伏見桃山から、比叡山、大原、鞍馬を経て、高雄、嵐山、苔寺に至る全長約84キロのコースと、豊かな森林や清流、田園風景に恵まれた京北地域をめぐる全長約48.7キロのコースからなります。
京都一周トレイル公式Hp
京都市街地から見える山々を歩くトレイルです。京都の寺社仏閣を遠目に眺めたり、京都らしい観光地の付近を通るようにコースが設定されています。万年人の多い京都ではない、比較的静かな京都を楽しめます。
登山道自体も危険箇所も少ないものの、それなりの急登があったりするので登りごたえがあります。「京都一周」と題された通りに、トレイルランニングで1日で1周してしまう猛者もいるようです。
自分は今まで東山や北山東部・西部を歩いてるので、よければそちらも御覧ください。
京都一周トレイル西山コースの始まりは愛宕山登山口から
紅葉最盛期、そして土曜日という混雑しか予想されない11月下旬。
阪急嵐山駅から清滝行きのバスに乗り込む。流石に紅葉最盛期といっても朝8時過ぎは閑散としていた。そういえば前回清滝に行ったときは偶然職場の後輩と遭遇したっけ。なんてことを思いつつバスに乗車。
約半年ぶりの清滝バス停。バス停から見える車道を下ると愛宕山への登山者でそこそこ賑わっていた。バスの乗客のうち、保津峡方面へ向かったのは自分一人だったよう。この日は不手際でレインウェアも折り畳み傘も持っていなかった。こんな日に限って何故か小雨に降られて、結局西山コース歩き終えるまで降ったり止んだりだった。しょうがないのでアトムLTの撥水に任せ歩き続けることに。
買って数年経つものの未だ撥水は現役で、化繊インサレーションの性能の高さを思い知ることになった。
さておき、金鈴橋(北山No.94)で西山コースの始点(西山No.1)を確認して出発。小雨が降っていて、石段の道がよく滑った。清滝川沿いの石道をしばらく進むと川幅がだいぶ広がって休憩に良さそうな広場。この辺りから雨脚が更に強くなったので、しばし木陰で休憩。
ルートミスして京都一周トレイル外のトロッコ駅へ
川の向こう岸へ渡って、車道に出ると西山コース標識No.4。
道標を見て丁度左手にあるのが落合橋。道標No.5がこの周辺にあるので、てっきりトレイルも橋を渡ってトンネルをくぐった先にあるのかと思い、迷うこと無く書物岩を楽しんで車道を進むとトロッコ保津峡駅へ到着した。この辺は去年の愛宕山登山で訪れた土地で、花粉に悩まされながらひぃひぃ言っていたのが懐かしかった。
しかしおかしい。
京都一周トレイルでは大抵悩ましいポイントに道標が設置されていたのに、今回は見当たらない。地図を見返すと、正しくは書物岩を楽しんでから道標No.4まで戻り、車道を登るのが正解だった。大幅なタイムロスを悔やみ小走り落合橋まで引き返す。
いつの間にか雨は止んでいて、山合いには虹がかかっていた。
西山ドライブウェイを見上げるようにして、日の差し込む樹林帯の車道を降り、嵯峨天皇皇后の嵯峨稜を過ぎると鳥居本(道標No.8)へ到着。
愛宕神社一ノ鳥居があって、紅葉が見事。ここからは化野(あだしの)念仏寺や大覚寺や二尊院と続く。この辺は今までのトレイルと違って観光感がとても強く、時間が許せば観光しながら歩くのが最適解だと思った。そして嵐山観光の中核とあって、老若男女、国境を問わず多くの人でごった返していた。
嵐山の雑踏を後に松尾山へ
竹林の道や嵐山公園で紅葉成分を補給してからは、嵐山の渋谷的存在の渡月橋へ。バスに乗った時はがらんどうだったのに、すでに交通整備が始まっていて・・。渡月橋を歩くだけなのにものすごい人混みだった。
そしてご覧の通り、渡月橋付近には雨雲。結局またも雨に振られることになった。さすがにさっきの小雨でインサレーションは濡れそぼっていて、寒さが応えた。今更雨具の重要性を身をもって体感。
西山コースの道標も今までのものとは違って、元々あった嵐山の看板にとってつけたようなものに。
阪急嵐山駅まで戻って、ミニストップ方面に進むと松尾山ハイキングコースの看板。京都一周トレイルもこれに準じて松尾山に登る。西山コースで一番辛いのはきっとここの登り。竹林をひたすら登るつらい道だった。
とういわけで京都一周トレイル西山コース唯一のピーク、松尾山に登頂。
山頂付近からは、さっき通ってきた渡月橋などが見渡せて、遠くに愛宕山も見えた。渡月橋は遠目には分からないけれど、更に混雑しているんでしょう。
松尾山からは少しずつ標高を下げながら苔寺方面へ進む。
登山道自体は迷うこと無く進めるけれど、町中に出た途端トレイルの標識が見つけづらくなった。もう少し町中での主張を強めにしてもいいと思うんです・・。特に西山コースは道標のひっそり具合が目立った。
そして住宅街を抜けてトレイル終点の上桂駅が見えてきた辺りで三度雨。結局一度も乾き切ること無く、今回の京都一周トレイル西山コースは終了。
一番易しいトレイルだけれど見どころが多い西山コース
今まで歩いてきた京都一周トレイルの中では一番起伏が少なく、さほど疲れること無く歩くことができた西山コース。きっと嵐山近辺で観光しながら、のんびり歩くのがこのコースの最適解であるように思います。
京都一周トレイルは残すところ京北コースと伏見エリアの2つ。伏見エリアはともかく、京北コースは熊の出現も怖いので、いつ頃歩くか思案中です。
ではでは。