2024年4月14日、滋賀県の比良山系の一つである蓬莱山、そして打見山にて縦走登山を楽しんできました。春らしく霞がかっていましたが、琵琶湖や対岸の山々の展望はバッチリ。今の自分の体力的にも歩き慣らしに丁度よい登山でした。
今回の蓬莱山‐打見山登山について
蓬莱山・打見山縦走 / クレさんの打見山・蓬莱山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
蓬莱山・打見山の山頂付近はびわ湖バレイの管理区域。時期に依りますが、ロープウェイが運行している時期であれば、体力の無い方でもラクラク蓬莱山の山頂までたどり着くことができます。
今回の登山はロープウェイは使用せず、JR蓬莱駅から蓬莱山登山口を経て小女郎池にて道草。
蓬莱山登山口にて野良犬に遭遇
珍しく始発電車に乗りこみ、着きましてはJR蓬莱駅。駅を出てからこのような看板が各地に点在しているので、おそらく登山口まで難なくたどり着くことができるかと。桜もまだ残っていて、湖畔でお花見するにも良さそうな雰囲気。
車道を歩いているうちに見かけた熊の目撃情報。
「春だし熊鈴つけた方が良いか」なんて思っていると、進行方向の木々の隙間から物音、そして4つの白い足が見えました。熊ではなさそうと思って近づいてみても、逃げもせず何ならこちらに近寄ってきます。最近スマホ老眼が顕著でして、恥ずかしながら10m程度まで近寄られても何の動物なのか見当がつかず、足元まで近寄って来られてようやく合焦。
犬でした。
熊でも鹿でもなく野良犬というのは想定外。焦ってこの近辺の野良犬情報を調べてみると、どうやら蓬莱山以南の霊仙山でも、同様の犬と思しき目撃情報がありました(1週間前)。
顔は柴犬、身体は・・なんでしょうね。とりあえずは雑種でしょうか。首輪が着いていたので、てっきり山中を飼い主と散歩しているものだと思っていましたが、後続の人間は不在。おそらく野良犬だったのでしょうか。自分の後ろを着いて歩いてくるけれど、威嚇する素振りは無かったので犬の意向を尊重することにしました。変に刺激して噛まれでもしたら狂犬病が怖いですしね・・。
ただわざわざ引き返して関係各所に連絡するのも億劫。このまま下山まで着いてくるようなら、警察ないし保健所に連絡でもしようくらいに考えていました。
肝心の登山道はと言うと、谷筋をひたすら登ります。登山道自体は比較的登りやすいですが、結構な急登が続く場面もあり、冬に衰えた体力を根こそぎ奪うっていきます。日頃走っていましたが、負荷が足りないようです・・。
ただ天気が良く、時折吹く風がなんとも心地よい。
薬師ノ滝からも急登は続くよどこまでも
急登が続き、犬に追い抜かれる事が多くなってきたところで薬師ノ滝に到着。
落差はないけれど、見ているだけで涼しげ。山中に文明の利器が通っている某六甲山に比べると、自然に浸っている感じが強くて好きですねー比良山系。
一旦急登が緩やかになったと思えば、小女郎峠までもひたすら登ります。しかも尾根が近づくにつれ樹木の背丈が低くなって日差しをダイレクト受けるようになって気分は真夏の暑さ。
この日のレイヤリングは暑くなることを想定して山と道のDF mesh merinoにUJLシャツ。パンツはパタゴニアのジョガーズパンツでしたが、大正解でした。今夏はどれだけ暑くなってしまうの・・。
肝心の犬というと、蓬莱山登山口から最初は犬を待つ感じで登っていたけれど、いつしか犬に待たれる側に。しかも見放して行ってくれれば良いのに、毎度ちょっと先で待ってくれているので何とも憎めない。
展望の良い小女郎峠を経て蓬莱山山頂へ
小女郎峠まで来ると琵琶湖方面の展望は一気に広がり、麓の駅あたりまで見下せます。ここまでよく登ってきたなぁとしみじみ。
伝説の残る小女郎池のほとりで10分程度休憩。周囲にはテントを張っていた方々が数名いました。比良山系でテント泊するなら、この小女郎池か八雲ヶ原あたりになるんでしょうね。テント泊もしてみたいところです。
ところでこの池はその昔大蛇が住んでいたとかで、以下のような伝説が残っています。
左目をしゃぶらせるなんてぶっ飛んでやがる。
南船路村(現木戸南船路)に住むお孝は、ある日、この池の主に魅入られてしまう。夫久右衛門は、乳飲み子を家に残し、夜な夜な池に通う妻を心配し、その後をつけてみると・・・・。お孝はことのてん末を夫に話し、自分の左目をくりぬいて子供が泣いたらこれをしゃぶらせてほしいと頼んで池に消える。以後、この池は小女郎ヶ池とよばれるようになったという。
大津市歴史博物館
休憩中、犬は暇を持て余してあちらこちらへ。てっきりここでお別れだと思っていたら、結局蓬莱山山頂まで着いてきました。ここでやっとお別れ。
今この記事を書いていても今はどうしているかと心配が尽きず、連絡すれば良かったかなと後悔しております。
蓬莱山の三角点タッチを済ませた後眼下に見えている打見山方面へ。
冬場はスキー場となっているのでどこを通ってよいのかイマイチ分からず、結局だだっ広いスキー場を下りました。そこら中に鹿のフンがあって奈良県を思い出します。本当、鹿は増えすぎてるんでしょうね。マダニや植生の問題もあるので、個人的には駆除に大賛成です。
打見山の山頂がどこたったか分からず、スカイテラスを通ってJR志賀駅へながーい下山。山腹の木々は未だ新芽。山の春はまだ少し先ですね。山麓のJR志賀駅付近のソメイヨシノは未だ健在だったので目を潤して帰阪としました。
次は武奈ヶ岳を目指して
蓬莱山登山では琵琶湖の展望や稜線歩きが楽しめて個人的にお気に入り。登りごたえもあるので、また訪れたい山です。それにしても来るたびに良さを実感する比良山系、テント泊をしながら、武奈ヶ岳を目指すといった登山もしてみたいと思っています。
ではまた。