普段見ているブログやyoutubeで必ずと言って良いほど名前の挙がる山、丹沢。
情報過多で自分も登った気になっていたけれど、やはり日本100名山に名を連ね、ここまで情報があるということは、きっと良い山に違いない。
登ってみたい。
そして山頂で富士山をみたい。
というわけで、今回は大倉からバカ尾根を経由して塔ノ岳に登頂、山頂にある尊仏山荘で1泊し、鍋割山経由で再び大倉へ下山した時の記録です。
塔ノ岳は日本100名山丹沢山塊の一角
今回の登山のピークである塔ノ岳は日本100名山の丹沢のほぼ中央にある山で、標高は1491m。
山頂には尊仏山荘という山小屋があり、丹沢主脈縦走や朝焼け・夕焼けを塔ノ岳で拝む際にはありがたい山小屋。
「尊仏」という名の由来は、どうやら塔ノ岳山頂にはその昔尊仏石という巨岩があったことに依るそうです(関東大震災にて崩壊)。
丹沢自体の最高峰は丹沢主脈の蛭ヶ岳(ひるがたけ)で、その標高は1673m。
その名の通り丹沢系の山は夏から秋にかけてヤマビルが発生するらしく、今後丹沢主脈の縦走をするなら秋か冬にすることにします。
1泊2日で往く、小屋泊塔ノ岳登山
塔ノ岳への1泊2日登山 / クレさんの小丸・塔ノ岳(神奈川県)・鍋割山(神奈川県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
丹沢登山の諸経費:43552円(交通費・食費・宿泊費込)
というわけで諸費用とルートは上記に。
当初の予定ならもう一泊して鎌倉・横浜観光を楽しむ予定でしたが、諸般の事情(後述)により1日早く帰阪。
遠征するならもっと満喫したかったです・・はい・・。
というわけで新大阪から始発の新幹線に乗り込み新横浜で下車。
通勤ラッシュとは逆方面の電車に乗り込み、大倉までのバスがでている渋沢駅へ。
自分的には珍しく晴れていて、逆に今年の運勢が不安に(人生で初めて凶を引き、同日鳥の糞が脳天を貫く)。
当初バカ尾根を登ることはさほど心配していなかったけれど、予想に反して延々と続くありがた迷惑な木段。
最後の方は大倉尾根への恨みつらみが噴出していた。
この登山の1週間前に3回目のワクチン接種を済ませたばかりで、3日間ほど高熱で寝込んでいた。このおかげで体力も筋力も持久力も最低レベルまで下がっていたようで、日常生活全般身体が鉛のように重たかった。
そしてこのバカ尾根である。温泉旅行でも絡めてのんびり日帰り登山でもしていれば良かったのに・・。
一番バカなのは自分だったか。
などと自分の愚かさを呪った。
ただよく整備された登山道で、本当に歩きやすい登山道だったし、振り返れば相模湾の展望、所々にあるきれいなトイレ(重要)。晴天も相まって快適な登山だった。
樹林帯に埋もれていたバカ尾根は花立茶屋まで来ると展望が開けてきて、新鮮だった相模湾の展望も見飽きてきた。そして未だに続く木道にも(以下略)。
この先金冷シというよくわからない分岐点を右に曲がると塔ノ岳はすぐそこ。ちなみに金冷シの由来は玉が縮み上がることらしく、全国には肝冷やしだとか、玉縮という地名が残っているとかいないとか・・。
展望的に肝を冷やすなんてことは無かったけれど、吹きすさぶ風と時折ちらつく雪をみるだけで、色々と縮み上がる思いだった。
というわけで今回のお宿である尊仏山荘へチェックイン。
1泊夕食付きで6500円と割と良心的なお値段。案内されたのは8号室で、この日の宿泊者は猟師の方2名も含め計6名。うち1名は自律のできない方で、この年代の男の面倒臭さを久々に山で味わった。仕事中も面倒を起こしてくれるのは、いつだってこの世代。
小屋番の人にあそこまで怒られる人は初めて見た。
それはともかく小屋番の方は気さくな方で、この一件を除けばとても雰囲気の良い宿。足繁く通う人がいるようで、六甲山に似たものを感じた。
尊仏山荘のカレーは珍しく甘口。辛味に敏感すぎる自分にもお優しすぎる甘さで、辛味を追加したのはこの生涯で初めてだった。
冬の山の上は極寒。富士山は雲に隠れていたので関東平野方面の夜景を撮影しさっさと就寝。長い夜のお供はAmazonPRIME。
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というわけで夜明け。ヤマテンの予報通り朝は−10度という気温を叩き出し、外気に触れる身体が痺れる・・。しかし朝焼けに染まる富士山を拝めたし、山頂で迎える日の出はやっぱり良いもんだと再確認。
今年は色々と多忙な一年になりそうだけれど、必ず登山はしようと決心。
当初はこのまま丹沢主脈を経て西丹沢ビジターセンターまで・・という丹沢主脈縦走も企てていたけれど、先述の心身の衰えは予想以上だった。
というわけで鍋割山を経由して大倉まで下山することに。
この日はちょうど鍋割山荘はお休み。「まぁ良いさ」と思い気持ちの良い尾根歩きをしている最中、急に職場のライングループが作られ、コロナ云々であーだこーだ。
この日中に帰阪し、大至急PCR検査を。
とのことだった。
夜中の降雪で白く輝く静かな山中をよそに、心中と通知だけは常に慌ただしかった。
いつまでも鼻腔粘膜を痛めつけられることを憂いても仕方ない。鍋割山あたりまで来てしまうと、帰阪しなければいけない事実にも踏ん切りがついて、2022年の山初めを楽しもうじゃないか。と前向きな気持に。
その後大倉へは11時頃に下山。
紆余曲折あって鎌倉をぶらつく時間は確保できたので、茅ヶ崎から江ノ島まで気晴らしに歩くことにした(鎌倉までたどり着くことはなかった)。
予想以上に距離があって、後悔した。
それでも2022年の登山1発目は、良いものになった。次回は秋にでも丹沢主脈縦走を必ず・・。
ではまた〜。