今回は京都の大山崎にあるサントリーウイスキー山崎の蒸留所へ工場見学してきたので、そのレポートでっす!
サントリー山崎蒸留所について
「日本人の繊細な味覚に合った、日本のウイスキーを作りたい。」
サントリ―創業者である鳥井信治郎のこの思いから、山崎蒸留所は日本初のウイスキー蒸留所として、1923年に寿屋(現:サントリー)によって設立されました
ウイスキー作りに必須である上質な水。
天王山の麓である山崎は、かつての千利休が茶室を設けていた土地であり、近辺には大阪で唯一名水100選に選ばれた、離宮の水が湧き出る水無瀬神宮があります。
古くからの水質の良さに加えて、3つの川(宇治川、木津川、桂川)の合流地点として霧が立ち込めやすいという多湿な環境が、ウイスキー作りに最適であったようです。
最近品薄なシングルモルトウイスキー山崎だけではなく、響や角などにも使用されるモルト原酒を製造しています。
6月にあった大阪の地震の影響も危惧されましたが、6月末時点では特段異常なかったようで安心。また余談ですが、工場内に公道が通っています。
アクセス
主要なアクセス方法は電車と徒歩になります。
駅からは案内板がたくさんありますので、それに従って進むと良いでしょう。
JR大阪駅から東海道本線で山崎駅まで約26分
JR山崎駅からは徒歩10分です。
大山崎駅からは徒歩10分です。
工場見学コース一覧
現在山崎蒸留所の工場見学では有料・無料に関わらず、事前の予約もしくは現地での受付が必要です。
- 山崎蒸留所ツアー(有料)
所要時間およそ80分。参加費は1000円。
山崎蒸留所でのウイスキー製造工程や、シングルモルトウイスキー山崎の構成原酒(非売品)と山崎のテイスティングを楽しめます。今回参加したツアーはこちらです。
- THE STORY OF YAMAZAKI ~シングルモルトウイスキー山崎誕生の物語~(有料)
所要時間約100分。参加費は2000円。
「山崎」誕生の逸話をはじめ、山崎蒸溜所におけるモルトウイスキーづくりのこだわり・匠の技などを、特別映像やウイスキーの製造工程見学、テイスティングを通して知ることができます。開催日がかなり限られるので、予約する方はお早めに・・。
- 山崎ウイスキー館見学(無料・製造工程見学無し)
山崎ウイスキー館館内の見学やファクトリーショップ、テイスティングカウンターの利用ができます。基本的に予約しなくても当日行けば受付してくれるようです。
予約サイトは上のリンクへ!
工場内の施設について
- 山崎ウイスキー館
サントリーをはじめとしたウイスキーの歴史や、製造工程を学ぶことができます。以下の施設もすべてこの館内です。
- テイスティングカウンター
有料でサントリーウイスキーや世界各地のウイスキーがお手頃価格で試飲できます(ハーフショットのみ)。種類はウイスキーだけで約70種類だとか。
ここでしか飲むことのできないシングルモルトやニューポットがあるので是非! - ウイスキーライブラリー
世界各国のウイスキーやジャパニーズウイスキー、原酒のボトルなどが展示されておりその多さに圧巻。きっとSNS映えますよ。自分の生まれた年代の原酒を探すのも面白いと思います!
- ショップ
山崎蒸留所限定の商品や、サントリーウイスキー、グラスやおつまみの販売をしています。蒸留所限定ウイスキーは毎日数量限定となっており、昼過ぎにはなくなっていたのでご注意を。
シングルモルトウイスキー山崎について
山崎は白州と同様のNV、12年、18年、25年のラインナップ。
白州や響の影響か、品薄状態が続いているようです。
サントリーでは各原酒不足を受け、設備投資を行いウイスキーの安定供給を図っているようです。
しかしウイスキーの製造工程上、その効果はまた10年ほど先になりそうです。長い目で待ちたいと思います。
工場見学レポート
今回参加したのは有料の山崎蒸留所ツアー。
白州蒸留所の工場見学後からウイスキーの興味が湧いていたので、行きたいと思っていたのですが中々予約が取れず。
たまーにツアー日程のカレンダーを眺めては休みと照らし合わせる日々でした。(笑)
今回は前日に運よく予約枠が空いていたので即予約!
ツアーは仕込み、発酵、蒸留、熟成というウイスキーの製造工程を追う形で進行します。まずはツアーの集合場所であるウイスキー館2階のモニター前に集合。2階には天然水のサーバーがあったのでありがたく頂戴しました。
ミニチュアでツアーの軽い流れを説明した後、各製造固工程の見学がスタート。
この日は梅雨の合間の夏日。仕込みと発酵、蒸留を見学する際は更に温度が上がるのでこれからの季節は要注意です。(笑)
発酵や仕込みの場では、甘酒のような香りが立ち込めていました。
発酵で微生物による分解が行われ、アルコール度数が20%になるようです。ここからスティールポッドでの蒸留が行われ、アルコール度数が70%にまでぐっと上がります。
大小様々、形状の違いなどから多くのニューポッドを作ることで様々な原酒を生み出しているのだとか。白州では見ることのできなかったニューポット。熟成前は本当に無色透明でした。
色がつくのは、この後の熟成。シングルモルトウイスキー山崎はアメリカ産のホワイトオークや日本産のミズナラの樽、ワイン樽で熟成した原酒で構成されています。
熟成庫内は、ひんやりとした空気。深呼吸すれば酒気帯びになれる気がしました。(笑)
工場を出た後は、山崎の構成原酒や山崎のテイスティング会場へ。
敷地内に椎尾神社があり、サントリーローヤルの蓋はここの鳥居をモチーフに作られているのだとか!
テイスティング会場では山崎の構成原酒である、ホワイトオーク原酒とワイン樽原酒そして山崎のテイスティングを。原酒によって香りが違うすごいなーと素人丸出しの感想でした(笑)
そして山崎のハイボールを作り、見学は終了。美味しかったです。僕は白州の方が好き!
登山後ということもあり、白州の時とは違って思ったよりも酔っていたので今回はテイスティングカウンターでの有料試飲はパス。またの機会にしようと思います。
楽しかった工場見学。次は山崎の歴史を学びたいなあと思いますねぇ。
最後まで読んでいただきありがとうございました!