【九州】雨と霙が降りしきる祖母山へ。

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阿蘇山登山の翌日、引き続き九州にある百名山のひとつ祖母山に登ってきました。

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祖母山に関するアレコレ

祖母山は大分・宮崎の県境に位置し、祖母傾国定公園の中核。祖母・傾縦走の起点となる山で、標高は1,756m。

九州にある他の日本百名山に比べると観光地化されることもなく、どのコースも時間が掛かるなど山深い玄人向きな印象を受けます。

祖母山へのルートは主に3つ。比較的人気のある北谷登山口のほか、尾平登山口神原登山口がありますが、今回はJR豊後竹田駅からのアクセスがしやすい(デマンドバスあり)神原登山口から登ることにしました。

ちなみに日本百名山の著者である深田氏は神原登山口から祖母山頂へ上り、尾平登山口へ下ったようです。

山頂まで急登が続く神原コース

雨雪だったものの、楽しかった祖母山 / クレさんの祖母山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

JR豊後竹田駅から運行しているカモシカ号(要予約)に乗り込んで、神原登山口まで送迎してもらいます。

カモシカ号は2017 年6月に祖母・傾山系周辺が「ユネスコエコパーク」登録されたことに伴い、運行を始めたオンデマンドバス。

結構な距離を走行します(30分程度)が、片道1020円と優しい価格設定で助かります。

ただし、山道のすれ違いの都合なのか登山口よりも少し手前で降ろされるので、15分ほど余分に歩く羽目になります。その点だけ覚えていくと良きかと思います。

運行してくれるだけでありがたいのですが、少々面食らいました。

オフシーズンかつ当日の天気も芳しくないこともあってか、豊後竹田駅からの乗客は自分1人で、駐車場も空っぽ。どうやら本日このルートを辿るのは自分だけのようです。

それにしても昨日の晴れ予報はなんだったのか。見事な曇天。

少し心細さを感じつつも登山口近くにある滝(寝覚めの滝)を見てから、登山開始。

九州の阿蘇山や久住山、霧島山などと違い、祖母山自体は火山ではないため木々は生い茂り、苔むす山深い印象を受けました。賑やかな山は昨日の阿蘇山で過食気味だったので、今回の静かな登山はとても嬉しい限り。

五合目小屋までの滝だったり沢沿いの道は本当に気持ちが良く、巨大な安山岩が立ち並ぶ姿は見ごたえがありました。

ただ気になっていたのはみぞれが降っていたこと。麓こそ桜が咲いていましたが、山中は未だ冬の様相で、停滞すると体温が一気に下る感じがしたので休憩は手短なものに。

結局祖母山の山頂に着くまで、みぞれは降ったり止んだりを繰り返していました。

登山口から5合目小屋までは緩やかな登り続きますが、小屋以降傾斜がキツくなり、国見峠まで結構な急登がひたすら続きます。なんなら国見峠から山頂までも登り一辺倒。国見峠なら誰か一人くらい遭遇するかなーと考えていましたが、いたのはお地蔵さん1体のみ。

寒空に赤い帽子がよくお似合いでした。

国見峠からは北谷コースと同じ道程。牡鹿一頭、牝鹿一頭ずつに遭遇し祖母山山頂へ。

山頂はガスっているかもなーと悲観していたけれど、案外久住山や阿蘇山まで展望が開けていたのでラッキー。昨日登った阿蘇山の方もこの日は悪天のようで、厚い雲に覆われたり顔を出したりしていました。曇天とはいえ、これはこれで風情があるように思います。

祖母山Q号目小屋で休憩して神原登山口へ下山

山頂に到着したのは10時前。

一通り山頂からの景色を楽しみましたが、このまま下山するにはいささか早すぎると思い、Q号目小屋を見物してみることにしました。

どうやらシーズン以外は基本的に無人?小屋らしく開放されているようで、小一時間ほどこちらで休憩させていただくことに。

電気はソーラーパネルで賄っていて、Bluetoothスピーカーも使用して良いとのことだったので、菓子パンを頬張りながらpodcastを聞き1時間ほど休憩。ちょうど小屋番さんらしき方が掃除をしに来られたので、お礼を言い、改めて下山スタート。

下山するとともに、霙だったものは本降りの雨に変わってしまい、カメラもザックの中に終い足早の下山。

増水して迫力が増した滝を見るなどしたものの、結局カモシカ号の出発時刻よりも大幅に早い時間に下山してきました。

ただ、この日カモシカ号に乗ってきたのは自分ひとりということを鑑みて、早めのお迎えをお願いできないか問い合わせてみたところ快諾して頂きまして、14時頃には豊後竹田駅に戻ることができました。

下山後は大分駅へ向かい、フェリーに乗り帰阪

このあとは電車に乗り込んで、初上陸の大分駅へ。

駅構内にはお土産屋さんや飲食店が充実していて、少ない滞在時間でしたが大分名物でお腹も満たせて大満足。九州は各地に美味しいものがあり、登山前後の観光もワクワクします。

大分駅をブラブラし、フェリー乗り場近くのディスカウントショップ(コスモス?)で船内でのおつまみやお酒を購入。数年ぶりのさんふらわあ号に乗船、大分から神戸、そして大阪へ帰阪しました。

久々の船旅に心躍りましたが、思いのほか船が揺れたので疲れはあまり取れず・・。悪いことは重なるもので、日付が変わる直前に、急遽明日出勤してくれないかとお願いされ、断ることもできず・・。

神戸に着いてから即帰宅、シャワーを浴びて出勤となりました。

つまりこれは・・今後も九州からフェリーで帰れば、翌日は普通に仕事ができるということ・・。

と弾丸九州登山のプランも計画できそうですが、仕事中は普通にグロッキー状態だったので素直に新幹線で帰ることにします。

阿蘇山・祖母山登山とその過程は良かったのですけれど、なんとも言えない終わり方になりました。

ただ今回の阿蘇山・祖母山登山で九州の百名山は無事制覇(宮之浦岳も含む)。登山をはじめた頃は意識していませんでしたが、やはり制覇するとどこか嬉しいもの。

ただ制覇に拘りすぎても、良くないというか楽しめないと思うので悠々自適に巡りたいと思います。しかも九州の山はグリーンシーズンの登山ができていないので、温泉も絡めて必ず再訪したいと思います。

ではでは。

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