5月も中盤に差し掛かり、里山では新緑が目に美味しい季節になってまいりました。
おすすめは煮浸しです。
今回は京都一周トレイル北山西部コース編。北山の美しい杉林をくぐり、京都市街の展望や沢の池を通って、高雄から清滝川沿いに歩くモミジや藤の花が目に嬉しい、一年を通して歩きやすいトレイルです。
京都一周トレイル北山西部のはじまり。二ノ瀬駅から夜泣峠へ
叡山電鉄の二ノ瀬駅を降りて、橋を渡って少し歩くと京都一周トレイル北山西部コースの標識(No.47)があり、ここから西部コースが開始。
束の間人里とは離れることに。
冒頭から急こう配な登りで、北山西部コースで一位二位を争う急登。今回はメリノのタンクトップにULのシャツを合わせた涼しげスタイルだったけれど、夜泣峠にたどり着いたときには、すでに滝汗だった。
メリノは臭わないし汗冷えを感じづらいけれど、いかんせん乾きづらいので、この先の氷室あたりまで胸辺りに汗染みを残していた。
夜泣峠を超える向山までは、快適な尾根歩き。これ以降も木立が並ぶ登山道で、難なく関西電力洛北発電所へ。
薄暗い盗人谷を超えて、ノスタルジックな氷室へ
車道を経てすこしすると畑跡のようなものと、今も稼働しているであろうミツバチの巣箱。ここから盗人谷へは下る形になり登山道は様相も荒れ気味でまさに盗人といった雰囲気。高雄まで行くという老夫婦が印象的だった。
趣味が共有できることが羨ましい。
氷室の手前、盗人谷から小峠までは急登が続いた。ここで休憩してくれと言わんばかりのベンチがあったので10分程度の小休止。ナッツと鹿児島で購入した黒糖を胃に流し込む。
氷室周辺は北山杉の産地。手入れの行き届いた杉林を見るのはあまりなく、まっすぐに並ぶ木立がとても美しかった。京都一周トレイル北山西部は始終美しい杉の木立が見られる。
花粉最盛期に来れば、ショック療法で治ってしまいそう。
氷室神社を後にして、藤の花に侵食されつつある山を案じながら、次の目的地である氷室分かれへ向った。
ここから少しの間車道が続く。
休業日だった山の家はせがわと澄み渡る沢の池へ
京都一周トレイル北山西部コースを調べていて、兼ねてから行きたいと思っていた山の店はせがわ。
訪れてみると5/5はお休みだった。楽しみにしてたランチは抜き。無印良品のバームクーヘンが取って代わった。わざわざ氷室分かれから結構歩いたにも関わらずこのザマだったので、下山後はとにかく食べた。
「京見」峠とうたう割に京都市街はそこまでみえず、この先の沢の池を少し歩いたところから見たほうが、京都市街はきれいだった。
歩きやすい林道(杉にも飽きてきた)を進むと沢の池に出る。噂には聞いていたけれど、眺めが良く気持ちの良いところだった。杉林も沢の池を超えて、山を下ってしまってからの方がキレイ。
北山西部コースが単推しになった瞬間だった。
北山西部コースのハイライト、新緑で何もかも青い高雄と終着の清滝へ
「半分、青い」なんて生ぬるい、「全部、青い」程度にはモミジの新緑が目に嬉しい高雄に到着したのは昼過ぎだった。
何もかも新緑で染まるようで、紅葉シーズンにはどうなってしまうんだろうと杞憂するくらいにはモミジづくしだった。いつか秋にも来ることになりそう。
高雄からは大したアップダウンもなく、清滝川の清流を右手に眺めながら清滝まで歩く涼し気なトレイル。めちゃくちゃ良かった。
京都一周トレイル西山コースは秋に持ち越し。
昨年の秋ごろから再スタートした京都一周トレイル。
東山、北山東部、北山西部ときまして、残すところは西山コースと京北コース、そして強いて言うなら伏見・深草コースの3つ。半分は終わっていますし、億劫になる前に歩いておきたいところです。
どうせならトレランとかで駆け抜けてみたい。
まずは10キロ難なく走れるメンタルを身に着けたいと思います。
お休みや夏の到来などを考えると、この3つのコースは秋以降になるかなぁと思っています。
なんせ京都の夏は暑いです・・。今年はどうなるでしょうねぇ、夏。
さてさて、今回の京都一周トレイル北山西部コースは本当に歩きやすく展望も良い、個人的に一番お気に入りです。機会があればぜひに・・。
ではまた。