【南アルプス】初夏の鳳凰三山

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2025年6月下旬、南アルプス北部の鳳凰三山に、1泊2日のテント泊で登ってきました。

南アルプスの中でも初心者向けとして紹介される事が多い鳳凰三山ですが、確かに要所要所に山小屋があり、登りもおおむね緩やかで、2日間を通して歩きやすかったです。そして南アルプスらしい、無間樹林帯歩きも健在で、下山時には長いし暑いしで、心身ともに削られた登山でした。

鳳凰三山の巨岩やオベリスク、南アルプスの大展望はもちろん、涼しく吹き抜ける風、粛々と響き渡る蝉の鳴き声などなど、夏の始まりを全身で感じた、思い出深い登山になりました。

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今回の鳳凰三山登山で辿ったルート

今回の鳳凰三山縦走登山で辿ったルートはこんな感じ。

鳳凰三山縦走登山のコース
  • 6/27 10:30
    夜叉神峠登山口

    登山開始

  • 6/27 14:00
    南御室小屋

    テント泊

  • 6/28 03:00
    南御室小屋

    2日目の行動開始

  • 6/28 04:00
    薬師岳登頂

  • 6/28 4ː15
    観音岳登頂

    日の出待機

  • 6/28 06:00
    鳳凰小屋

  • 6/28 10:00
    青木鉱泉

    下山。青木鉱泉にて入浴

初夏の鳳凰三山 / クレさんの地蔵ヶ岳(地蔵岳)薬師岳(山梨県)砂払岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

鳳凰三山1日目:夜叉神峠から南御室小屋へ。

勝手知ったる夜行バスで大阪から甲府へ。甲府から夜叉神峠までのバスまではかなり時間があったので、駅前のモスバーガーで腹拵え。

この日から運行を開始したバスを待つ長蛇の列に驚愕しつつ、甲府駅から揺られること1時間30分ほど。鳳凰三山の玄関口、夜叉神峠に到着しました。この日は南御室小屋でテント泊の予定。南御室小屋までは殆どが登り。途中、夜叉神小屋を過ぎた辺りからは急登もあったけれど、先週の筑波山登山の甲斐あってか、さほど辛く感じることもなく、時折西側に広がる盆地の展望やら、蝉の声やら、暑いながらも涼し気な風を受けつつ、あっという間に(美化されているかも)南御室小屋に到着。

購入した時よりも、かなりエッジが出てきたmikikurotaのelemental1が今回のお宿。

コンディションによっては、インナーネットにひっつく感じになってしまって少し気になります。テントも張り終わり、一通りこの日の南御室小屋への往来が落ち着いてからは、久々にテント場での談笑。話に没頭するあまり、どん兵衛が出汁を吸った油そばのようになっていましたが、あれはあれで忘れ難い味となるんでしょう。

束の間ガスに包まれる時間もあったものの、雨に降られることもなく、夕方には青空が広がっていて、心地よく1日目は終了。

鳳凰三山2日目:観音岳でモルゲンロートを満喫し、青木鉱泉へ下山

心地よい1日目の終わりと裏腹に、夜中はふくらはぎの痛みと、それについて回る震えと冷えに苦心しました。痛み止めを飲んでからはスッカリ良くなったので、日の出を見るために3時頃に南御室小屋を発ちます。日の出はできる限り山頂で楽しみたい派としては、夏至近くの登山は自ずと早起きにならざるを得ないので、少々身に応えます。

ただそれを差し置いても、山頂で迎える日の出には価値があると思うのです。

真っ暗な樹林帯の中、南御室小屋から偶然一緒になった2人(途中から1人に。もう一人はどこへ)と何を話すでもなく、静まり返って少々不気味な薬師岳小屋へ。

自ずと産まれる、ちょっとした仲間感。

薬師岳小屋からは鳳凰三山らしい、巨大な花崗岩が特徴的な砂地の登山道に変化。今回の登山のメインディッシュの稜線歩きは、アップダウンをしつつ薬師岳、観音岳、地蔵岳と続きます。

こちらの心配を他所に、見事なモルゲンロートでした。左手側には昨日見損ねた白峰三山や南アルプス南部の山々、右手側には八ヶ岳や金峰山、向かう先には甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳、そして北アルプスの峰々。背後にはどっしりと富士山。

下山するのがもったいなく感じられる、申し分ない展望でした。

このまま早川尾根を辿りたい気持ちに駆られつつ、計画通りに鳳凰小屋方面へ下山を開始。

鳳凰小屋では親切な小屋番の方や女性に珍しい花(キバナノアツモリソウ)などを教えていただき、本格的に標高を下げていきます。南アルプスらしい、ながーい樹林帯の下山です。

序盤こそ八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳が見え飽くことは少なかったものの、後半は流石に膝に震えを覚えました。

ちなみにですが、地蔵岳付近から見る甲斐駒ヶ岳の佇まいが一番好みかもしれません。

そんなこんなで御座石温泉(長らく休業中)まで下山しました。犬が吠え、それを否す女性の声が聞こえたので、誰かは常にいるのかもしれません。コロナ禍あたりから休業しているようですが、このまま廃業になるような気がしてなりません。

御座石温泉で入浴できたら一番良いのですが・・。

目当ての青木鉱泉は更にもう一山先。もともと破線ルートだった、御座石温泉から青木鉱泉のルートの登りはきつく、そしてフレッシュなクマの糞がある、精神的にも落ち着かない登山道でした。

そんなこんなで無事に青木鉱泉に下山。歴史を感じる青木鉱泉に入浴して人心地を取り戻しバスを待っていると(バス停が野ざらし過ぎて驚愕)、健脚の男性が偶然通りかかって、韮崎駅まで送ってくださることに。

予定よりもかなり早く韮崎に戻ってこれたので、がっつり腹ごしらえをして、帰阪の途につきました。

楽しかった久々のテント泊登山。次回の鳳凰三山は紅葉の時期に

麓からも甲斐駒ヶ岳からもその姿は見えていましたが、色々と億劫で先延ばしにしていた鳳凰三山。ようやくオベリスクの近くまで登ることができ、天気も良く、本当に登って良かったです。

テント泊も久々でしたが、山で一晩を過ごすワクワク感と言いましょうか、非日常的な感覚も久々で楽しかったです。

喜ばしいことに子が産まれる予定なので当面は難しいかもしれませんが、季節を変え、改めて訪れたい山でした。

秋もまた綺麗でしょうねぇ(なんか見た)。

ではでは。

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山行記録
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