2022年3月17日、妹と共に京都で人気のある山、愛宕山(標高924m)へ登ってきました!
京都の観光地として有名な嵐山も近く、下山後の温泉や観光も楽しめた満足度の高い登山でした。日帰り登山としては丁度よいコースタイムですし、ルート的にも初心者の方にもオススメの山です。
京都で愛される愛宕山
良き山だった愛宕山 / クレさんの愛宕山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
愛宕山の標高は924mで京都市最高峰。
山頂には全国に約900社ある愛宕神社の総本山であり、火伏せの神様が祀られた愛宕神社があります。地元では「あたごさん」の愛称で親しまれています。
なお毎年7月31日から8月1日に行われる千日通夜祭(千日詣り)の時には多くの人で賑わうそう。
愛宕神社の歴史はかなり古く、概ね1300年前に修験道の祖である役行者と泰澄(白山の開祖)が愛宕神社の前身となる神廟を建立したそうです。
オススメの季節は紅葉に染まる秋か、雪で真っ白に染まる冬。下山後に嵐山で湯豆腐を食べるもよし、寺社巡りをするも良し。
阪急嵐山駅前には日帰り温泉があるので、下山後にさっぱりしてから観光もおすすめです。
愛宕山登山の始まりは清滝から
珍しく妹からの提案により、前日の夜に急遽愛宕山への登山が決定。
以前から愛宕山へは登ってみたいと思っていたけれど、バスの時刻を調べるのがそれはそれは面倒で・・。
いざ本腰を入れて調べてみると、阪急嵐山駅ー清滝間のバスが最も便数があり便利だということが簡単に判明。
というわけで、今回の愛宕山登山は最もポピュラーな清滝から登ることに。
阪急嵐山から清滝までのバス乗車時間は10分程度。部署の後輩に遭遇するという、なんとも気まずいハプニングに遭遇しつつバスを下車し、愛宕神社表参道の看板に沿って進むと、朱色の大きな鳥居。ここから先は神社の参道かつ登山道ということだろうが、終始妹との会話では職場の愚痴だったり家族関係のあれやこれやを話し続けた。
不敬も良いところだった。
道中100mごとに設置された看板を目印に(スポンサードバイ嵯峨分団)登山口から山頂までの約4kmを登るけれど、看板の内容はユニークなものが目立った。因みに看板の数は40プラスα色々と思うところはあるけれど、きっと男が書いたんだろうな。と思う内容だった。愛宕神社は火伏・防火に霊件のある神社だけれど、こっちの火遊びに関してはきっと守ってくれないでしょう。
登っていた時はてっきり昔の参道だと思っていた登山口近くにある石畳。これは約75年前に廃業となった愛宕ケーブルの名残だそう。山上には愛宕駅や愛宕ホテル跡や遊園地跡があるらしく、このあたりを散策したブログが非常に面白かった。
登山開始から怒涛のスピードで木を降りる猿に遭遇した。ほかの記録では鹿を見かけることもあるらしく、案外近くにいるんだなーと思ったのが、今回の愛宕山登山での収穫だった。
妹は久々の登山(実質昨年の表銀座縦走以降久々らしい)なのに容赦ない傾斜の登山道に不安がっていたけれど、登るにつれて身体も慣れ、傾斜も緩やかになったので(ならなかったり)、愛宕山は「良い山」認定となったらしい。特に水尾分かれまで登るといくらか勾配はマシになるし、登山道も整備されているので初心者でも安心。
道中昔の茶屋跡などが散見され、隆盛ぶりが伺えた。
愛宕山山頂まではほかの低山と同様、杉の植林が目立った。「いくらかマシになったのでは、治ったのでは。」と勘違いしていた花粉症は見事本領発揮。杉を見るだけで鼻粘膜がざわついた。
ここで愛宕山登山道の看板シリーズ。個人的に一番印象深いのは「谷間に見とれて堕ちるなよ」の看板。きっと山の谷間と、胸の谷間を掛けているんだろうと思う。「堕ちる」の部分を「おちる」に、「見とれて」の部分を「見惚れて」にすれば、なお良かったのでは(?)。
というわけでハナ売り場(愛宕神社でのお土産として花を売っていたらしい)を超え、少しすると黒門に到着。この黒門は愛宕神社の前身(表現は正しいのだろうか)である白雲寺時代からあるんだそう。ここからいかにも愛宕山神社の境内!という雰囲気で、トイレだったり自販機、ちょっとした休憩所がある。
最後に容赦ない石段を登り終えると、ようやく愛宕山山上の愛宕神社へ到着。ちょうど御朱印が埋まっていたので、こちらで新しいものを新調した。記念すべき2冊目の御朱印。さてさて寒いし下山しようかとしたところで愛宕神社神職の方からTwitterに載せたいので写真を撮っても良いかと。
もちろん快諾した後、改めて下山を開始。
後輩は少し遅れて山頂にたどり着いたようだった。
下山は保津峡のトロッコ駅へ
愛宕山から保津峡へは緩やかな尾根道を進む。表参道に比べると少し荒れているけれど、全体的に緩やかな傾斜で歩きやすい登山道。愛宕山の見晴らしもよく、愛宕山に登るのであればぜひこちらの登山道もオススメ。
舗装路に出てようやく下山、目の前に見えたJR保津峡駅を目指したけれど、嵐山に戻る場合はトロッコ保津峡駅を目指す必要があることが判明し、たどった道を逆戻り。トロッコの運行間隔はだいたい1時間に1本で、40分程度待つことになったけれど、定期的にやってくる川下りの方々に手を降るという皇族ごっこを楽しんでいたらあっと言う間に乗車時刻になった。
トロッコには初めて乗ったけれど、一気に京都観光感がでて楽しかった。
トロッコ嵐山駅に到着後は渡月橋付近でお土産を買ったり、お風呂に入ったり、ご飯を食べたり。行動時間としては短い方だったけれど、花粉症も相まって丁度よい疲労感だった。
四季を通じて楽しめそうな愛宕山
登山道各所に歴史が感じられ、トロッコにも乗り、下山後には嵐山観光も楽しめ、とても満足度の高い登山でした。
登山道は倒木・崩落している箇所もありますが、全体的に整備されていて初心者にもオススメ。春の桜だったり、紅葉に染まる時期に再訪したい山。その際は過去の遺物探索も楽しんでみたいですねー。
ではまた。