ちょっと前の話。
祖母の墓参りを兼ねた、秋の霧ヶ峰への家族旅行。
日本100名山に名を連ねる霧ヶ峰。小さい時から親しんだ山だったけれど、いつもリフトを使っていたから、ちゃんと登山道然とした道を通るのは何気に初めて。
山頂から少し歩けば、かの有名なコロボックルヒュッテが近くにあるのを知ったのも、車山山頂以降にだだっ広い湿地が広がっていることを実感したのも、今回が初めて。
山こそ当時のままに見えるけれど、車山高原を管轄していた会社は今や買収され、施設は少しずつ寂れ感が見え隠れ。思い出の中ではオンシーズンでも降雪量に恵まれていなかった車山高原。
子どもながらに心配していたのが懐かしい。
見知ったスタッフも残りわずか。父が退職した今、霧ヶ峰はどこかおセンチな気持ちになる場所になった。
あちらの祖父母が去ってしまった今、父に会うことも、この山に来ることも、めっきり減っていくんだろうなーと、なんとも虚しい気持ちに。
そんな取るに足らない気持ちとは裏腹に、霧ヶ峰と名付けられた山も、八ケ岳と名付けられた山々も、、ただそこにあるだけだった。
それでは聞いてください。
美空ひばりで、川の流れのように。
この時カメラで撮影した写真はこちら
ではまた。