ワイドショーを賑わすスキャンダラスなニュースにも、あまり興味が湧かなくなってきた今日このごろ。加齢に伴って、テレビに求める情報の種類は、娯楽からニュースに切り替わりつつあるような気がしています。
親世代がテレビを見てなぜ笑わなかったのか、今となっては分かる気がします。
単に興味が湧かない。
世間の情報は知りたいけれど、ネットニュースを能動的に入手するのも面倒なので、テレビを点けっぱなしにすることが多いです。そこでそれなりに情報が入ってくるのがNHK。
色々と話題になることの多い日本放送協会です。
NHKはコマーシャルが入らないので、集中力を削がれることがありません。特にNHKで放送されるドキュメンタリーが、最近のお気に入り。
自分は何を憎んでいたのか。
1月30日に放送されていたNHKスペシャル「“夜の街”で生きる~歌舞伎町 試練の冬~」
日本を代表する「夜の街」、新宿歌舞伎町で働く人々がコロナ禍で抱く葛藤だったりを取材したドキュメンタリーでした。
コロナ第3波に揺れる日本。感染者の急増で医療崩壊が叫ばれる一方、倒産や失業が相次ぎ、自殺者も急増している。これ以上の感染拡大は何としても食い止めねばならない。だが、経済がこれ以上痛めば、人々の暮らしが押しつぶされる。どちらも“生命”に関わる問題。果たして試練の冬を乗り越えられるか…。世界中の国々が突き付けられている容易に答えの見いだせないこの命題を、新宿・歌舞伎町の人々の苦闘を通して見つめる。(引用:NHK)
コロナが蔓延し、1回目の緊急事態宣言が発令された4月頃、メディアでは歌舞伎町を「夜の街」と称し、連日様々な議論が飛び交っていたように思います。
なぜ自粛要請に従わず営業を続けるのか
そもそも3密に陥りやすい環境、感染リスクが高いのに。
などの報道を受け、ホストクラブやキャバクラなどの水商売に対して世間が抱いていた印象は、更に悪いものへ変わってしまったように思います。
自分ももれなくその1人でして、元々水商売に対して抱いていた悪いイメージは更に悪くなり、このコロナを機に、いっそどの店も潰れてしまえば良いのに。とまで思っていたクチです。水商売へのイメージの悪さは単に社会悪とされているから嫌いといった単純な理由からで、別に水商売を営む方々には何の恨みもありません。
しかし今回のドキュメンタリーを見てみると、水商売を営んでいる人々でも、このコロナの影響で営業を自粛するか否か、相当の葛藤があったこと。店が営業を続けることで、救われる人がいることを改めて認識できたように思います。
もちろん、全ての店舗がコロナ対策を遵守していたとは言い切れないけれど、逆にコロナに全くの無策であったとも、また言い切れないでしょう。
非難は続くよどこまでも。
SNSでは無闇矢鱈に、反射的に、盲目的に非難や否定をする方々が多いように思うけれど、あなたが馬鹿の一つ覚えで非難している業界や人物にも「非難されると分かっていても、する理由があったのではないか。」という可能性について、一度考えを巡らせる必要があるのだろうと思います。
明らかに私利私欲に負けたな。と思う場合は、また別として。ですけれど。
SNSでは何故か非難ばかりが目に付きます。そして見かけるたび「みんな人生に余裕無いのかな。」なんて思います。非難する時間を自分の好きなことに使えば良いのに。とも。
日頃の鬱憤のはけ口なのでしょうか。それとも単に非難が好きなんでしょうか。
自分には理解不能ですが、こうした人種は理解しようとしても無駄でしょう(これも偏見)。最近は疲れるので、SNSを開く機会がめっきり減りました。
物事を多角的に捉えられるよう、精進したいですね。
ではまた。