3月末、九州にある日本百名山のうち、阿蘇山と祖母山に登ってきました。
年々雪山から遠ざかっている(というかめっきり登ってない)自分としては、3〜5月は少々悩ましい時期。山には登りたいものの、雪山は気が向かないし、かといって山はまだ冬の様相だし、何より花粉が辛いし・・。
ということで、毎年九州にしようか!という流れになっていて、春先は九州の山に登りに行くのが恒例となっています。
大阪から阿蘇山まで
まずは大阪伊丹空港から始発の飛行機で熊本空港へ降り立ち、バスを乗り継いで阿蘇山へ。と思ったものの、バスの遅延があり、結局阿蘇駅からは数名のインバウンド(from香港)を募り、タクシーを配車することにしました。
阿蘇駅周辺にコンビニはありませんが、道の駅があり、軽食や飲料、お土産が揃っています。



阿蘇駅前にはクマモンに侵食され微動だにしない人間の他、かの有名なONE PIECEのウソップ像が輝いていましたが、神島?編から追うのをやめた自分としてはあまり魅力を感じられず、背後に佇む阿蘇山の方に心が躍ってました。しかも阿蘇駅は以前九重山に登った際にバスで通ったことがあったようで、今更衝撃が走るという。
30分ほど待って、ようやくタクシーも到着。
運転手の方いわく、休み中なのに応援要請がしょっちゅう掛かるようで、タクシーの台数にはかなり限りがあるようです。
車内では昨今のインバウンドに対する憂いの話になり、同乗している2名が日本語を理解できないことを願うばかりでした。

阿蘇駅から阿蘇山上Tまではだいたい5000円くらい。
4人で乗り合いができれば、バスとさほど変わらない金額になります(阿蘇駅‐山上BTまでバスだと1000円)。
どこにいても日本語以外の言語が聞こえて、賑わっていると思いきや、山上ターミナルを離れるとバブル期の遺産がぽつんと建っていたりでなんともノスタルジックな気持ちになりつつ登山開始です。
阿蘇山山上
公共交通機関で行く、3月末の阿蘇山 / クレさんの中岳(阿蘇山)・高岳(阿蘇山)・南岳(阿蘇山)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
阿蘇山上BTに着いてからは、とりあえず最高峰の高岳(1592m)を目指して登り始めます。距離にして大体5kmほど。




砂千里は火山らしい荒涼とした風景、遠くに見える中岳などの山肌にむき出しになっている地層を見ると、どうしたって豚の角煮を思い出さずにはいられない。北海道は大雪山系の最高峰、旭岳に登ったときもそうでしたが、火口で見られる地層を見ると毎回どうしても角煮が想起されます。



阿蘇山の登り始めは曇っていたけれども、登るにつれて天候は回復。最高峰の高岳につく頃には青空が広がり、遠くの雲仙岳や、九重の山並みも見渡すことができました。
登山というか旅行自体から足が遠のいていたこともあって、久々に登山は新鮮に感じられて、日頃のストレスもスッキリ。
だがしかし公共交通機関の民としては帰りのバスの時間が気になる。いつも急いている気がしてならない。
ということで復路も足早に下山。今回のプランだと、阿蘇駅から豊後竹田駅までの電車乗り継ぎが上手く行くか否かで、旅の満足度が大きく変わってしまうので阿蘇駅に到着するまでは時間を気にしつつ行動せざるを得ませんでした。
火口付近まで行ける余裕もあったのですが、ちょうど向かい始めた途中で風向きが変わり火口付近への立ち入りは禁止に・・。
諦めて阿蘇駅に向かうバスに乗り込むのでした。
阿蘇駅から豊後竹田駅へ




無事に阿蘇駅に到着後は少し時間があったので、道の駅でおにぎりと電車内で食べるお菓子を購入。
豊後竹田駅までは概ね1時間程度の電車旅。よく揺れる車内から阿蘇山の山並みを楽しみつつ、豊後竹田駅まで一眠り。
このあとは翌日の祖母山登山に続きます。
結局九州の百名山は全て、野焼き前後のオフシーズンの時期に山頂を踏む形となりました。
どうしてもグリーンシーズン、いわゆる夏場はアルプスだったり大阪以東に目が向きがち。
九重や阿蘇山などはぜひ緑やミヤマキリシマ、紅葉が美しい時期に温泉と絡めてのんびり再訪したいと思います。
ではまた。