秋の気配を感じる、初秋の裏銀座縦走【2日目】

この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

残暑厳しい2024年の9月中旬、北アルプスの裏銀座を2泊3日のテント泊で縦走してきました。

北アルプスの裏銀座縦走路は、高瀬ダムのブナ立尾根登山口から烏帽子小屋まで登り、烏帽子岳や野口五郎岳、日本百名山の水晶岳や鷲羽岳、槍ヶ岳に登ることができるコース。「裏」と名付けられている通り、「表」銀座縦走路(中房温泉〜槍ヶ岳)と比べ人通りが少なく、幾分静かな登山が楽しめます。

表裏共々縦走のフィナーレは北アルプスの象徴槍ヶ岳ですけれど、槍ヶ岳にはここ数年の内に2〜3回登っていたので、今回は裏銀座縦走のゴールを笠ヶ岳としました。

裏銀座縦走0日目および1日目の記事は以下。

今回は2日目の記録です。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

今回の裏銀座縦走の行程概要

笠ヶ岳をゴールに据えた、2泊3日の裏銀座縦走。 / クレさんの野口五郎岳弓折岳大ノマ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

裏銀座縦走概要
  • 9/10
    七倉山荘から烏帽子小屋へ

    ブナ立尾根を経て烏帽子岳に登頂

  • 9/11
    烏帽子小屋から双六小屋へ(今回の記事)

    野口五郎岳/水晶岳に登頂。黒部源流碑に来訪

  • 9/12
    双六小屋から笠ヶ岳を経て新穂高温泉へ下山

    笠ヶ岳に登頂。笠新道で心を折る。

烏帽子小屋から裏銀座縦走路を経て野口五郎岳と水晶岳に登頂

2時間毎に中途覚醒を繰り返して割に、何故か熟眠感のあった裏銀座2日目の朝。

若干の寝坊で慌ただしい撤収になったものの、予定通り4時頃に烏帽子小屋のテント場を後にしました。ちなみに、テントはいつもどおり結露で濡れそぼっていました。

気にしない気にしない。

まずは三ツ岳までの標高を上げますが、寝起きの登りが一番心身に応える・・。ヘッデンのライトを頼りに特段危険箇所のない登山道を進んでいると、右の谷側からグエーッとライチョウの鳴き声。

事情は分からないけれど、どうやら朝からご多忙のようです。

日の出は三ッ岳と野口五郎岳に続く稜線でお迎え。いつになっても日の出は良き。

この日の予報では朝から富山方面は曇りとのことでしたが、概ねその予報通り。立山や薬師岳方面には既に厚い雲が覆いかぶさっていて、昨日登頂した烏帽子岳も早々とガスの中へ消えていきました。

気を取り直して野口五郎岳方面へ進んでいると、北アルプスの象徴的存在の槍ヶ岳も見えるように。ここから見る槍は幾分傾いて見えます。

ゴールとする槍ヶ岳をはじめ北アルプスの稜線を見つつ歩く、裏銀座縦走路の名に相応しい展望の良さを体感していたものの、縦走路を代表する山岳である野口五郎岳だけは何故かずっと薄いガスの中。

恥ずかしがり屋ということにしておきました。

野口五郎小屋にてコーラとステッカーを購入し、しばし休憩。

野口五郎小屋は野口五郎岳の窪地にあります。テント場でもあると裏銀座縦走の日程にある程度ゆとりが生まれるんですが・・。いかんせん風の影響で小屋が飛んだりしたことがあるそうです。

人の不在に関わらず、テントなんて容易に谷底へ吸い込まれそうですね。

裏銀座縦走路の問題は東沢乗越からでした。

先程までの歩きやすい登山道は一変して岩場と急登が続くようになります。2024年はこの界隈で滑落による死亡事故も発生している地点。特に鎖場などは無く、難所と感じるシーンも無いんですけれど、なんせ左側に切れ落ちている箇所が多い。

そんなこんなで水晶小屋に到着。北アルプスの風に乗り薫るアンモニア臭が印象的でした。但しトイレはめちゃくちゃキレイで面食らいました。

すでにガスに巻かれていたので、恐らく景色は見えないだろうと思い、荷物はデポし水晶岳へはiphoneだけでアタック。

こういうときに限って何故かガスが晴れる。なんでぇ。

雲の平方面の展望が抜群。個人的に雲の平は水晶岳近辺からの展望が一番好みかもしれません。

黒部源流の碑を見て、三俣山荘にてお昼休憩

水晶岳に戻ってからは一路岩苔乗越へ。数年前この山域を訪れた時はワリモ岳・鷲羽岳のルートを辿っていたけれど、今回は黒部源流の碑を見たかった&天候が不安だったので早めに双六小屋でゆっくりしたいということで登頂はパス。

急いでいる割に黒部源流から三俣山荘への登りはペースが上がらない。そして三俣山荘では無性にうどんが食べたくなったということで、三俣山荘で暫く休憩。8月の山の日あたりに来た時に比べると、だいぶ静かで寂しげ。

混んでいても騒々しく感じるし、静かだとさみしく感じるし忙しい輩です。

ちなみに小屋前の蛇口は水量不足ということで既に閉鎖。小屋内のトイレ前の手洗い場もいくつかは閉鎖されていました。

テント場の水場は結構出ていたので、暫くは安心でしょうか。

三俣蓮華岳と双六岳を巻いて双六小屋へ

ここからは双六小屋を目指すだけ。

三俣山荘から双六小屋間には三俣蓮華岳と双六岳の2座ありますが、両方先月に登っていて、今回は展望無さそうと考え、使ったことが無かった巻道を使い双六小屋へ向かうことに。

巻道と言えどそれなりに登って辛い限りでした。結局双六小屋には14時30分頃に到着。

休憩時間込で約10時間の行程はハードだったようで、テントを張ってからは暫し無の時間が流れました。色々と整えた後は、夕飯前に双六小屋にてカレーとハイボールを摂取。

小屋泊の方は夕飯に天ぷらなどが提供されるんですねぇ・・。今度は小屋泊で訪れたいものです。

夕方になっても雲は湧き続けていて、予報にあった夕立が心配でしたが、心配を他所に夜にはまたも満天の星空。

疲れているのに眠れない。気がついたら1〜2時間過ぎている。というサイクルを繰り返し、いつものように夜は更けていくのでした。

3日目に続きます・・。

タイトルとURLをコピーしました