2024年のGW前半に挑んだ六甲全山縦走。
結局歩けたのは西半分(摩耶山まで)。あまり期間が空くのも良くないと思い、まずは東半分を歩こうじゃないの。ということで、今回は摩耶山から終着点の宝塚までを歩いてきました。
六甲全山縦走路とは
六甲全山縦走路は、ここ須磨浦公園駅を起点とし、六甲山系の主要ピークを踏破し、宝塚に抜ける公称56kmの登山道です。六甲山を代表する登山道で、市民やハイカーにも親しまれ、毎年、これを踏破する大会も行われています。
神戸市
兵庫県浜坂町(現在の新温泉町)出身の登山家、加藤文太郎(1905〜1936年)が登山のトレーニングのために通ったルートに由来すると言われています。
加藤文太郎の生涯を描いた小説「孤高の人」(新田次郎著)には、神戸の会社に就職した加藤が、朝、和田岬(神戸市兵庫区)の家を出て、塩屋(神戸市垂水区)から山に入り、宝塚を抜け、そのまま歩いて家に帰り、翌朝普通に出社したという話が出てきます。
六甲全山縦走路の公称は56kmだけれど、記録を見てみると実際の距離は45km程度。
神戸市曰くコースタイムは15時間程度(KOBE六甲全山縦走大会の標準タイム)だけれど、YAMAPでは19時間程度と・・。どちらにしろ長時間の登山なので、まずは分割して歩いてみることをオススメ。エスケープルートは多数あり、道中に自販機やトイレがそれなりに。
ただ菊水山手前から再度山公園まで自販機もトイレも無いから注意。
六甲全山縦走路は登山道半分、舗装路半分といった感じで登山靴というよりはトレランシューズなどの方が歩きやすい。道中は整備された登山道が続き、危険箇所は馬の背くらい。摩耶山以降は特に舗装路が多くなる印象。
六甲全山縦走(東半分)の記録
春、初めての六甲半縦走(東) / クレさんの水無山(兵庫県西宮市)・後鉢巻山・六甲山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
事前の下調べでは「六甲全山縦走は摩耶山以降は消化試合」らしかったので、気持ち遅めの出発。
のんびりの結果、摩耶山を11時30分頃に出発。我ながらのんびり過ぎませんかね。摩耶山からはトレイルを登ったり下ったりを繰り返しつつ、少しずつ標高を上げる。先日の西半分よりはるかにコンディションが良く、息は上がれど辛さは想定内。
どうやら今年の暑熱順化は済んだみたいですな。
六甲山牧場やゴルフ場を後にしてたどり着いたのは六甲ガーデンテラス。時間的にはだいぶ余裕があったし、ソフトクリームでも食べたかったのだけれど、なんせこの日はGW後半真っ只中。お土産店もレストランもどこもかしこも混んでいたのでソフトクリームは断念し、一路六甲最高峰を目指すことに。
ちなみにこの日の六甲ガーデンテラスはかなりの混雑だったようで、駐車場待機の車列は六甲最高峰方面まで延々と伸びていて、悲惨な状況だった。かといって周辺の公共交通機関(ケーブルカー・ロープウェイ・バス)のキャパシティは随時オーバー気味というこちらも悲惨な状況だった。
コロナ明けからずっとオーバーツーリズムのような気がするけれど、コロナ前もこんな感じだったっけ。休日分散の件は雲散霧消ということで世の中変わりませんね。
閑話休題
六甲最高峰までは車道を横切る事が多く、気を使う。六甲最高峰まで木段を登る場面も増え、幾度となく登った六甲山最高峰に到着したのは13時30分。多くのハイカーで賑わっていた。ここでようやく宝塚駅の名が現れるようになって、個人的には感無量だった。
後は多少のアップダウンはあれど、基本的には下り調子で宝塚駅まで。展望こそないけれど、尾根歩きが気持ちよかった。
塩尾寺(えんぺいじ)からは舗装路歩き。実質はここが六甲全山縦走路の終点らしく、宝塚駅まではかなりの勾配がある住宅街を抜けていった。というわけで16時30分頃に念願の宝塚駅到着!駅到着後は少し引き返して地元の温泉へ。金泉・銀泉があって良い湯でした。
今回の六甲全縦走のまとめと自分の課題
というわけで六甲全山縦走路の東半分も終わり、実質全山縦走は無事完遂。やはり下調べ通り、東半分の方が易しいですね。ボスは西半分の菊水山と摩耶山・・。
あまりスパンを明けずに登っても楽しめないので、今年度内を目標に全山縦走に再トライしたいと思います。
ではでは〜。