一人旅も兼ねて、冬の美ヶ原を堪能してきました。

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やっと2019年の登り初め。記念すべき一発目のお山は、日本100名山に名を連ねる美ヶ原へ行ってきました!
どこまでも続く、雪原と展望の地でした!!

 

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美ヶ原のあれこれ。

美ヶ原は八ヶ岳中信高原国定公園の北西部に位置。松本市、上田市、小県郡長門町に連なる高原です。
最高峰は王ヶ頭(2034m)、周囲には茶臼山牛伏山などのピークがあります。王ヶ頭に至る広大な土地は美ヶ原牧場と呼ばれ、夏季は牛が約500頭も放牧されています。元禄時代から放牧地として利用されていたという文献もあるそうです。

美ヶ原は地理的に周囲に高い山が無く、北アルプスから御嶽山、中央アルプスに南アルプス、富士山、八ヶ岳連峰、浅間山、妙高山、火打山と名だたる山々を見渡すことができます。日本100名山のうち約1/3が見渡せるというのだから驚き!

6〜9月はニッコウキスゲなど様々な高山植物が咲き乱れ、1981年に開通となったビーナスラインの影響もあり、登山だけで無く一般の観光客にも愛される観光地となりました。

スノートレッキングにオススメの冬の美ヶ原

冬の美ヶ原といえば、スノーシューを履いて楽しむスノートレッキングが有名でしょう。美ヶ原周辺のお宿ではスノーシューをレンタルできます。登山をしない人でも悪天候で無い限り、美しの塔や美ヶ原最高峰の王ヶ頭(おうがとう)までどこまでも広がる雪原歩きが楽しめます。

ふる里館の場合、1日2000円でスノーシューをレンタルすることができました。

雪は少なめだけれど、綺麗だった美ヶ原

ふる里館の送迎バスを利用し、美ヶ原へ到着したのは15時頃。普段の登山であれば手遅れもいいとこですね。日が長くなってきたとはいえ、未だ季節は冬。16時にもなると少し薄暗くなってきます。この時間の美ヶ原はスノーシューを満喫した登山者とのすれ違いが多かったです。

ふる里館から、まずは美ヶ原のシンボル的存在である「美しの塔」を目指すことにしました。
美ヶ原には今回宿泊したふる里館の他に山本小屋、王ヶ頭ホテルなどのがありますが(あくまで山頂付近)、ふる里館が一番美しの塔、そして王ヶ頭から遠いところにありました。笑

「美しの塔」は美ヶ原で濃霧時に遭難者が多発したことを受けて設置されたケルン的な存在でその高さはなんと6m。当時は鐘を鳴らすことができたようです(鳴らし方が分からなかった・・)。

余談ですが、この美しの塔建築の時代は未だヘリコプターといったものがなく、資材はすべて人力で担ぎ上げていたのだとか。塔の台座には山本俊一翁(山本小屋創設者且つ美ヶ原の開発者)の金の入れ歯が埋められた記録があり、美しの塔北側にはレリーフがあります。

美しの塔でやっと体感的には王ヶ頭までの1/3程度まで来たかなといった具合。どこまでも広がる雪原と、王ヶ頭まで通じる道。その先には明らかに異彩を放っていた電波塔群。その立地から電波塔を設けるにはとても好都合だったらしく、各TV局から国絡みのものもあるのだとか。

電波塔がなかった姿もぜひ見てみたかったものです。

そして迎えたアーベントロート。

美ヶ原の最高峰である王ヶ頭までは歩いて来たのですが、その先の王ヶ鼻までは1km程度あることが分かり、王ヶ頭から先はふる里館からの雪上車に乗せていただくことにしました。(王ヶ頭の写真忘れました・・・。)

雪上車に揺られること数分、美ヶ原の尾根の西端である王ヶ鼻へ到着しました。王ヶ鼻からはスパッと切れ落ちた岩壁を眺めることができます。時間はちょうど17時過ぎ。太陽は乗鞍岳あたりに沈みかけ、アーベントロートが始まりかけていました。

王ヶ鼻にあるお地蔵様。皆が皆御嶽山の方向を向いています。どうやら御嶽信仰に関わりのあるものだそうです。夕焼けも相まって神々しい。刻々と沈んでいく夕日にお地蔵様だけではなくカメラマンを始め雪上車に乗ってきた方々も、皆御嶽山方面を眺めていたのがこれまた印象的でした。

雪上車に同情していた方を気遣って、夕日が沈みかける前に雪上車でふる里館まで帰ることになりました。ふる里館に戻ってからは、一人ではとても食べきるのが大変な量の夕食が楽しめました。笑

さぁ星空撮影だ!のつもりが・・。月が頑張りすぎていた件

ふる里館では毎晩無料の天体観測講座が実施されていました。この日は雲ひとつない晴天。月が煌々と輝いていましたが、北斗七星をはじめオリオン座などを見ることができました。

さて今回の美ヶ原では星空撮影の練習も兼ねて三脚を持って行ったのですが、2019年最初で最後の2/20のスーパーフルムーンを控え、お月さまは煌々と輝いていました。明るすぎて夜中のふる里館から美しの塔までの道中、ヘッドライドは不要でした。

休みに合わせて来たらなんて体たらくだい!こんにゃろう!

と思いながらも、とりあえず月光に照らされた雪原を一人で歩くという背徳感もあったので美しの塔までは行くことに。風はそこまでありませんでしたが、ここは2000m近い標高。流石に寒かったですね。

色々とカメラの設定をいじってシャッターを切るものの、自分の力量不足もありどれもこれもまるで昼間のような写真を量産。笑

信じられない月の輝き具合。人生諦めも肝心。早めに見切りをつけ、ふる里館へ戻ってきました。夕食の後にもらった夜食と、飲み放題のコーヒーやココアが身にしみました・・。

何もかも見通せたモルゲンロート。

寝ぼけ眼のまま美しの塔、ついで王ヶ頭まで行くのは少々骨が折れるということで、この日は素直にふる里館からの雪上車を利用させてもらいました。ありがてぇことです。

お天気は予報通りの快晴。昨夜は見えなかった富士山の姿もご覧の通りくっきりと見ることができました。日本100名山のうち約1/3が見渡せる美ヶ原。さすがです。

 

雪上車は6時30分にふる里館を出発したのですが、この日の日の出時刻は6時32分。美しの塔に到着するより前に、浅間山方面から日の出となりました。2019年初の山で見るご来光。いつ見ても太陽の偉大さを感じずにはいられない瞬間です。

ふる里館の社長さんショット。とても楽しい方でした!

冬の美ヶ原は文字通り美しい場所だった。

この一言に付きます。美しさは正義だったわけです。

美ヶ原も、そこから見える景色もすべてが綺麗でした。山で無いながらも日本100名山に名を連ねる理由が分かりますね。冬であればふる里館でもお一人様の予約が可能です。これを利用しない手はない!笑

真夏は更に多くの家族連れやインバウンドで賑わうようで、宿泊を予定している方は早めのご予約が必須なようです。更に美ヶ原は日本でも稀なロングトレイルである「中央分水嶺トレイル」の一部です。軽量化はすでに済ませてありますし、無雪期にのんびりスルーハイクなども楽しみたいですねー。

最後まで読んて頂きありがとうございました!

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