2025年7月18日から19日の1泊2日の行程で、岐阜県と長野県にまたがる日本百名山、御嶽山に登ってきました。
今回も公共交通機関利用。木曽福島駅周辺に前泊しました。
御嶽山は「きそのおんたけさん」の愛称で古くから信仰を集めていた山で、今でも白装束で登る行者を見かけ、最高峰の剣ヶ峰に至る登山道の随所に信仰が感じられました。
日帰りでも登ることができる御嶽山ですが、今回はかの有名な五の池小屋に宿泊して、のんびり楽しんできました。
御嶽山は今なお活火山であることに注意が必要ですが、危険箇所も少なく、五の池小屋のほか、周辺にも山小屋がたくさんあり、初心者にもお勧めの山でした。
御嶽山への登山ルート
御嶽山の主要な登山ルートは以下の4つ。今回は黒沢口ルートを選びました。
①王滝口ルート
②黒沢口ルート
③開田口ルート
④小坂口ルート
①王滝口(田の原)ルート。七合目付近まで車でアクセスでき、比較的短時間で山頂を目指せるため、御嶽山登山の定番ルートとなっています。
②黒沢口(飯森高原)ルート:御岳ロープウェイを利用し飯森高原駅から剣ヶ峰を目指すルート。唯一ロープウェイで標高を稼げるルートです。今回はこのルートで登りました。
③開田口ルート:開田口登山口(4号目)から二の池山荘を経て剣ヶ峰を目指すコース。他のルートよりも距離が長く日帰りは難しい(1泊2日を推奨)ですが、御嶽山の裾野の広がりを感じられるルート。
④小坂口(濁川温泉)ルート:他3つのルートと違い、小坂口ルートは唯一岐阜県側から御嶽山を目指すルート。濁河温泉が登山口となります。
どのルートを選ぶにせよ御嶽山は活火山であることには注意が必要で、それ相応の準備が必要です。
また独立峰としては富士山に次いで二番目の高さを誇り、気象条件の変化が非常に早く、夏でも低温・強風になることがあるため、防寒・雨天対策は必須となります。
今回辿った黒沢口ルートと登山口までのアクセス
今回の御嶽山登山では木曽福島駅からアクセスしやすい(御岳ロープウェイまでバスがある)、黒沢口ルートから登りました。ロープウェイで標高を稼げることはもちろんですが、行場山荘や女人堂など、御嶽山に古くから根付いている山岳信仰を垣間見ることができるルートだったように思います。
そんな黒沢口ルートまでのアクセスですが、今回は木曽福島駅にて前泊し、翌朝木曽福島駅から御岳ロープウェイまでのバスを利用しました(所要時間は約1時間)。
木曽福島駅から御岳ロープウェイまでの運賃は片道1500円ですが、フリー切符(2日間有効で2500円)が木曽福島駅前のおんたけバスセンターで購入可能なのでぜひ。
御嶽山にて五の池小屋泊 / クレさんの摩利支天山・御嶽山・飛騨頂上の活動データ | YAMAP / ヤマップ
当初は御岳ロープウェイを起点として剣ヶ峰に登頂後、五の池小屋泊。翌日に池を巡って御岳ロープウェイまで下山する予定でしたが、悪天候だったので、剣ヶ峰登頂を2日目に回す結果となりました。
山行記録
1日目:飯森高原駅から五の池小屋まで



御岳ロープウェイの終着点、飯森高原駅から行場山荘までは、ウッドチップが敷き詰められた登山道から始まります。程なくすると剣ヶ峰まで続く、長い登りの始まり。
とりあえず中継点の行場山荘まではのんびり歩きます。
登り一辺倒ですが、緩やかなので登りやすいです。肝心のお天気は登り始めは晴れて遠く中央アルプスまで見渡せていましたが、行場山荘に到着したあたりからは曇り模様。その先の八号目の女人堂に到着した頃には雨まで降ってくる始末。女人堂から樹林帯を抜けるので、この辺でカメラをバックパックに忍ばせて、レインウェアを着込みました。周囲を楽しむ気にもなれず黙々と登るのみ。
女人堂から次の石室山荘までは、割と大きい岩場の登りが出てきます。
結局この日の御嶽山周辺は昼過ぎまで雨模様。
女人堂からの登りですっかり心身ともに冷えていたので、石室山荘でホットココアを頂いてしばらく暖を取りました。風と雨で思いの外冷え込んだので、他の方はラーメンだったりお汁粉を注文していたのが印象に残っています。夏だというのにさすが山。
この時点ではまだ天候の回復を願って先を目指していたものの、二の池山荘、二の池ヒュッテと歩く内にそんな希望も潰えて、悪天候にも慣れてトボトボと歩くのみ。






展望の全く見えない、まさしく虚無が広がった賽の河原については無心で歩きました。天候が回復してきたのは飛騨頂上に到着したあたりで、ちょうどこの辺から、今日宿泊する五の池小屋が見える程度には天候が回復。
五の池小屋に到着しチェックイン。しばらくは濡れたウェア類を乾燥室に干しつつ、談話室でシフォンケーキとホットココアを頂きました。ソファのクッション性と談話室の居心地の良さは、きっと山小屋界でトップクラス。身も心も温まったので、しばらく仮眠。




仮眠後は天候が回復したので、四の池を見つつ、散歩がてら継子岳まで登ってきました。
特段難所もなく、気持ちが良い道でした。継子岳までの火口の荒々しさだったり岩の感じは、まさに火山のそれ。歳をとったせいか、花だったり石だったりにも興味が湧くようになってきました。
戻ってしばらくすると、夕食の時間に。



山の上とは思えない夕食。豚肉と柚子胡椒の組み合わせが美味しすぎて米が溶けました。そして食後のピザ(!)をテラスで食べつつ、写真を撮影しつつ、のんびり過ごして1日目は終了。この日の宿泊者はそこまで多くなく、のんびり過ごすことができました。
2日目:五の池小屋を発ち、摩利支天・剣ヶ峰に登頂し下山



まだまだ日の出は山頂で迎えたい性質なので、五の池小屋前でサクッと持ってきたパンを頬張って出発。朝ごはんは今回はパスとしました。飛騨を超え、摩利支天に到着したくらいで、日の出を迎えました。飛騨から摩利支天までは左側に切れ落ちているので少々危険。この辺が昨日見逃した賽の河原です。
それにしても日の出はいつ見たって、どこで見たって良いものです。





昨日は見えなかった御嶽山の主峰や賽の河原や二の池を楽しみつつ、朝の清々しい登山を楽しんでいると、剣ヶ峰への最後の登り。今回の登山で最も辛い登りに感じました。ロープウェイのおかげで実感が湧きづらいですが、標高的には3000m近く。否応無しに息が上がります。
登山とは一歩一歩の総和である(うろ覚え)。
的なことを山の絵本で書いていたっけなどと考えつつ、無事に剣ヶ峰に登頂しました。達成感はもちろんあるけれども、慰霊碑や頭がなく埋まりかけた石像などをみると、数年前に起きた噴火が想起されてなんとも神妙な気持ちに。
山頂からは遠く富士山や南・中央・北アルプスなどの山々が見え、圧巻。ただ一番感動したのは、目下の一の池のスケールの大きさでした。
一通り景色を満喫したのち、御朱印をいただいて下山を始めました。昨日には分からなかった、石室山荘のロケーションの良さにはびっくり。




ちょうどこの日から営業を開始していた行場山荘にて、少し塩味の強いちからもちを食べ、今回の御嶽山登山は無事に終了。
木曽福島駅に戻り、駅前の食堂にて改めてお腹を満たして帰宅の途につきました。
御嶽山には日帰りでも登れるけれど
御嶽山に限らず、せっかく遠くまで来たのなら、足早に帰らず1泊したいなぁと、この頃から思うようになりました。「また来よう」と思っても、いろいろな制約で来れなくなったりします。なんせ交通費も安くないので、存分に土地土地を満喫したい所存ではあります。
そんな中での五の池小屋泊。昼夜を山で過ごすことも久々だったので、良い気分転換になりました。また、五の池小屋では、とにかく山小屋とは思えない時間を過ごすことができました。予約確保が難しいようですが、ルートを変えて、季節を変えて、また訪れたい小屋です。

ではまた。

