2024年5月11日、滋賀県は比良山系の最高峰である武奈ヶ岳(1214m)に登って、前々から気になっていた比良山地にある八雲ヶ原に訪れた。
今回の武奈ヶ岳と八雲ヶ原周遊のコースについて
今回の軌跡詳細はYAMAPを参照。
新緑の武奈ヶ岳と八雲ヶ原へ日帰り登山 / クレさんの前山(滋賀県)・武奈ヶ岳・コヤマノ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
そういえば最近YAMAPのプレミアム会員になって、今回の武奈ヶ岳登山がプレミアム契約後初の登山だった。到着予想時刻がわかり、自分の登るペースが分かるというだけでかなり便利。
登山回数が多ければ多いほど恩恵があるし、とりあえず年払いで継続しようかと!
ちなみに今回辿ったコースの大綱は、YAMAPにモデルコースとして掲載されているので気になればご参考に。
登山の始まりはイン谷口から
本当は前日の金曜日に登りたかったんだけれど、寝坊(早起きの前日ほど寝れない恒例)のおかげで結局翌日の土曜日に登ることにした。
結局あんまり寝れないことに変わりはなかった。
蓬莱駅・志賀駅で降りていく他の登山者を見送りつつ、電車を乗り継いで比良駅に到着。今回の登山口のイン谷口までは土日ならバス(江若バス)があり、寝坊続きの枯れきった自尊心が幾らか潤った気がした。
人でごった返す中、イン谷口までは大体15分程度の乗車。イン谷口からは沢沿いに金糞峠を目指す。
序盤は緩やかな登り。地味に結構長いのと、登り始めにあるいつもの腰の違和感が辛かった。天気はまごうことなく晴れ。周囲の新緑と沢の水音も相まって、涼し気な登山の始まり。ただ登り続けると体温は上がるから、持ってきていた手ぬぐい(ようよう見ればバンダナだった)を水に浸けて涼を取った。
緩やかだった登りは徐々に傾斜を増していき、青ガレというガレ場を起点に一気に急登に。登り慣れていないとこの辺で一気にペースダウンしそう。ところで涼しさの主因だった沢もいつしかどこかへいってしまって、途中で見かけた鹿の死骸と大量のハエで陰鬱な気持ちに。登りは延々と続くような気もしたし、金糞峠まで何糞だった。
なに・くそ【何・糞】
引用:コトバンク
[感]困難な事態に出あったときに、くじけそうな気持ちを奮いたたせるために発する語。「何糞負けるものか」
賑やかな金糞峠と新緑の武奈ヶ岳
金糞峠に到着したのは10時30分くらい。
振り返ると琵琶湖の眺望が良好だった。琵琶湖を眺めつつ束の間休憩して、峠を一路武奈ヶ岳方面へ。ここで休憩していた方々も向かう方面は一緒だった。金糞峠から少し下るとまたも沢。名前はわからないけれど、ここら辺の雰囲気がとても良く、歩いていて気持ちが良かった。
赤マークはあるものの、道に積もった杉の枯れ枝のおかげで登山道を見失いやすかった。やや引き返すこともあって、コヤマノ岳の取り付きに到着。ここからコヤマノ岳まではひたすら登り。傾斜的には先述の金糞峠までの道に比べると些か易しかった。
まぁそれでも何糞。
この辺も道が2手に分かれていたりして、登山に慣れていないと心細くなりそうな登山道だった。コヤマノ岳を少し過ぎたあたりから眺望が開けて、しばしの下り。この辺まで来ると登りも下りも身体が慣れてきたようで、足取りも心も軽やかだった。
コヤマノ岳から武奈ヶ岳までは少し下って、少し登るだけ。
というわけで、遂に武奈ヶ岳山頂に到着したのは11時30分頃の事。山頂は360度の大パノラマ。多少霞んではいたけれど、先月登った蓬莱山方面もはっきり見ることができた。山頂は風が強かったけれど、日差しもあって少し肌寒い程度。持ってきていたお湯でカップラーメンを食べるなどして暫しの休憩。
武奈ヶ岳から八雲ヶ原へ
武奈ヶ岳から八雲ヶ原まではもと来た道をコヤマノ岳中腹まで戻り、分岐を八雲ヶ原方面へ。
一気に下って少し歩くと眺望が広がって芝生広場のような場所に出る。いわゆるテント泊適地というやつで、テント泊後っぽい跡も見受けられた。
目的地の八雲ヶ原まではここから更に下ること20分程度。登山で一番苦手な砂利の下りだった。八雲ヶ原は関西では珍しい高層湿原で標高は900m。一部スキー場跡のような感じがあったけれど、どうやら1960年代初頭から比良スキー場として営業されていたよう(2004年廃止、2006年にはスキー場施設は全て撤去)。
予想以上に良い場所で、まさにテント泊適地。この日見た感じだと10組程度がテントを張っていた。
前山・北比良峠を経て下山
八雲ヶ原からは北比良峠を経て下山。時刻は昼過ぎ。気温が上がり、日差しが強烈になってきたけれど、北比良峠までは遮るものが少なく照り焼きの気分に。
北比良峠の標識は新しかったけれど低予算の居酒屋みたいななりで、今まで見てきた寂れた標識の方が良かった。何なら近くに朽ちかけている看板があってこちらの方がノスタルジックで良い。
前山までは少し登る。このへんはシャクナゲが咲くみたいだけれどこの時はもう終わりで、見渡す限り新芽だらけだった。
イン谷口のバス停に戻ってきたのは14時30分頃。次のバスまでは1時間もあったから、やむなく比良駅まで歩くことにした(徒歩30分)。気が向けば比良とぴあで身を清めるのも良いかと思っていたけれど、人が多そうだったから汗ふきシートにて身を清めた。
水田に映る山並みがきれいだった。
武奈ヶ岳登山のまとめ
やっぱり比良山系は適度に自然が濃く、登山中もその後も満足感が高め。六甲山の手軽さも良いけれど、個人的な好みは比良山系。
比良比叡トレイル主脈縦走などもいつか・・。
では〜。