10月初旬、ある映像クリエイターが手掛けた動画内での闇テンが問題となり、SNS上では軽いボヤ騒ぎに。
Twitterやyoutube上でのコメントを受けて、ようやく事の重大性を察したのか、件のクリエイターは動画公開を取り下げ。
現在この動画を見ることはできません。
10/13追記 「不適切箇所を修正した」と再投稿されました。修正を受け、思うところを追記しています。
登山界隈における永遠のテーマ。ビバークor闇テンor・・・。
昨今の登山人口の増加やヤマレコ・YAMAPなどのルートアプリの発達に伴って、幕営指定区域以外でのテント設営が露見するように。
日本国内の国立公園ではテント指定地以外でのテント泊は禁止となっているものの、緊急時はやむなし。
ということで、ビバークはしゃーなしでokとなっているようです。
自然公園内では、キャンプ場以外で許可なくテントを張ることは自然公園法・条例違反になります。これは、法律上はテントが「仮工作物」にあたり、設置には許可または届け出が必要になるからです。
自然保護指導員の手引より
正直この問題については、今までいろんな場で、いろんな人が、様々な意見をしているので、詳細は下記のリンクを参照するのが良いと思います。
一個人としては、ビバークありきの縦走計画などはやはり気になります。
それビバークちゃう、ただの闇テンや。
と。
ただどんな規制・規律にもグレーゾーンはあって良いとも思っていて、「ステルスキャンプ」という言葉があるように、登山者各々がマナーや環境への配慮を忘れずゴミ処理等を確実に実践できるのであれば、すべての闇テン問題に目くじらを立てる必要もないのでは。
とも思います。
まぁ闇テンをする人の大半はそんなこと考えずに、好き勝手やっているんだろうと思っています。
このクリエイターも然り。
赤岳での闇テンの動画で気になることは以下。
- 本当に幕営指定地の存在を知らなかったのか(道中にテント場あり)
- 行者小屋から約1時間の場所でのテント設営はビバークじゃないでしょ。
- トイレどうした
- ドローン許可どうした(大多数がそうであるように)
などなど。
非難のコメントが多数寄せられている中での動画非公開。
本当に幕営指定地の存在を知らなかったのであれば、その旨を動画でもSNS上にでも公表すれば良かったのに、だんまりを決め込んでいるご様子。
どうするつもりなんでしょうね。
今となっては、知っていたけれどやったんだろう。
と思わざるを得ません。
10/13追記
結果として、動画概要欄に今回の経緯と謝罪文を掲載し、終止符を打つことにしたようです。
謝罪を求めている層に向けてなのでしょうが、概要欄に留めているあたりが気になるのは、きっと自分が疲れているから。
ただ「細心の注意を払う」などと明言している割に、指摘が入っているであろうドローンの使用については尚もだんまり。
メッキが剥がれた、残念な一部始終を垣間見たような気がします。
足りない倫理観と尊敬
今回の赤岳鉱泉での一件には、ゴミを持ち帰らない人種に抱く感情と同じものを感じます。
自然保護とか、自然への畏敬の念は小中学校の道徳で学んでこなかったか、どこかで落としてきたんでしょう。
残っているのは自己顕示欲だけでしょうか。
一個人の取るに足らない自己顕示欲が自然を台無しにしていると思うと、どうしようもなく腹立たしい限り。
まぁ誰しも失敗はあります。この一件から学ぶべきことを学んで、これからもcinematicな動画撮影に勤しんでほしいもんです。
ではまた。