今回は夏休みの東京観光のスタートとして登った、高尾山の記録です。
山中の食事処や登山者の多さはさすがといったところ。何もかも新鮮で、良い日帰り登山でした。
アバウト高尾山
高尾山は東京都八王子市にある標高599mの山。
高尾山山頂に至るには幾つかのルートがあるらしく(9?)、ほとんど土を踏まないものから登山道然としたものまで様々。高尾山山頂からは、晴れていれば富士山が見えるらしく、関東の富士見100景に選出されているらしい。
因みに今回は上りにリフト、下りには一号路を使った。リフトがあると何故か乗りたくなるのが人の性。結果論として一号路(舗装路)の傾斜を登るのは気乗りしなかったので、良かったと思う。
高尾山山頂まで至る一号路に関しては要所要所に飲食店やトイレがあって、老若男女国籍を問わず登りやすいと思った。団子が美味しそうだった・・。
はじめての高尾山 / クレさんの高尾山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
雨予報で目指す高尾山
数日前から各社が声を揃えて高尾山の雨を報せていたけれど、とりあえずデイハイクができるくらいの準備と、この日から始まる東京観光の数日分の荷物を背負って、着きましては東京駅。道中の富士山は黒黒としていて、まさしく水墨画だった。
大阪から始発の新幹線に乗り込んだはいいけれど、結局高尾山までの乗り換えを間違え、どうにか高尾山口に到着したのは10時30分頃だった。さすが日曜日、雨予報だというのに人が多い。
高尾山口駅周辺はまさに観光地だった。駅には靴洗い場のみならず飲食店、そして登山帰りに立ち寄りたいお風呂があった。高尾山口からケーブルカー乗り場までは緩やかな上り。
気になっていた空模様が気にならない位に人が多かった。
眼前にセンチメンタルを覚えたリフトを降り、ここからが本格的な高尾山登山。
案内に依ると山頂までは約45分とのこと。道中で空腹感を増強する団子を絶対食べると心に近い、見どころとされているたこ杉や浄心門、高尾山薬王院を見て回った。本来なら涼し気な風鈴の音は、鳴りすぎるとやかましいというか、用法用量を遵守する必要性を感じた。
高尾山は低山にありがちな杉林だけではなく、広葉樹も至るところにあって、これはどうやらこの山域の「殺生禁断」という教え?の結果だそう。きっと高尾山山域に修験道が根付いていなければ、今頃は杉林に覆われた、春先には登りたくない山と化していたんだろう。
今回の登山で久々に寺にある常香炉で煙を浴びた。最近は新型コロナの影響でその姿が見えなかったけれど、久々に線香の煙を浴びて身を清める感じが懐かしかった。
山頂は思っていたよりもずっと広く、本当に多くの人がいた。
富士山はどうやら心の清い人にしか見えないようだった。
ここでおやつ(柿ピー・ナッツ)を食べたのだけれど、このおかげで道中あれだけ魅力的に感じていた団子には何の魅力も感じなくなっていた。
どんな恋も、いつかは覚めるのである。
なんてしょうもない事を覚えながら、あとはもと来た道を戻るだけの至ってシンプルな日帰り登山。
一号路はなんというか、林道然とした、なかなかの傾斜で走り出そうものならそのまま転げ落ちそうな道。歩きやすさに全振りしたような道だった。端的に言うと面白みはあんまり。
というわけでケーブルカー駅まで下山してきたわけだけれど、昼過ぎだというのにこれから登りだす登山者の多いこと多いこと。
下山後には高尾山周辺で評価の高かった蕎麦屋「高橋家」にて天ぷらそばを食べた。
今思えば、なぜ暑い日に、熱いそばを食べているんでしょうこの男は。
それはともかく、斜め向かいに座っていた男女の、なんとも言えない絶妙な距離感の会話と、女性が醸し出す不思議な雰囲気が印象的だった。どうせなら終始聞いていたかったけれど、流石に気持ち悪いぞ自分。ということで店を後にした。
結局、雨は降らなかった。
高尾山登山のまとめ
総じて目新しかったので、良い登山でした。
次来るなら平日かつ紅葉の時期かなーと思います。そして1号路以外の登山道を使って、時間があれば高尾山の先まで軽い縦走でも楽しみたいところです。
オススメのコースや食事処があればぜひお声掛けください。
ではまた。