ウサギは寂しいと死んでしまう。
なんて根拠も知らないのに満足気にそうだと思っていた時代が僕にもありました。
今回は広島県にあるうさぎ島として知られる大久野島で文字通りウサギと戯れてきました。大人でもとても楽しかったのでその素晴らしさを紹介します。
うさぎ島として有名な大久野島とは
広島県は瀬戸内海に浮かび、芸予(げいよ)諸島に属する小さな島です。「猫島」ならぬ「うさぎ島」として有名で、島には休暇村の施設があるので日帰りだけではなく宿泊することも可能です。
ウサギだけではなく、瀬戸内海の海の幸を楽しむも良し(タコが美味でした)、狭すぎず広すぎない島なので、サイクリングや釣り・散歩などに勤しむも良しですね。島自体は徒歩1〜2時間程度で回ることができます。
戦時中は毒ガス製造がされていた島
大正時代にはチラホラと民家があったそうですが、第2次世界大戦に伴い住民は強制退去となったようです。現在は国の管轄となっており民家はひとつもありません。また第2次世界大戦の最中、終戦の1945年までこの大久野島は毒ガス製造工場でした。今でも毒ガスを製造していた頃の建物が現存しています。ウサギと共にこの島の歴史を巡るのも良いかもしれません。
どこからうさぎはきたのか。
戦時中からウサギは生息していたようですが、当時は毒ガスなどの実験や食料用として飼育されていたそうです。終戦に伴いこの時代の子孫のウサギは現在生息していません。
今現在この島を「うさぎ島」たらしめているウサギ達は、1971年当時に大久野島にあった小学校で飼育していたウサギ8羽が逃げ出し、それが野生化した子孫だという説が濃厚らしいです。
ちなみにですが、ウサギは元々狩猟動物で、世界の侵略的外来種ワースト100にランクインするほど繁殖力が強く、かの有名なプレイボーイのエンブレムマークになる程度にオスの性欲が強いんだそう。確かに訪れた時も行為に及んでいるウサギを見かけることがしばしばありました。
大久野島へのアクセス方法はフェリーか高速船で
海に浮かぶ小島であり、車の乗り入れはできません。前もって港近くのパーキングに駐車する必要があるのでご注意を。大久野島へのフェリーが発着しているのは広島県の忠海港と愛媛県の盛港。高速船が発着しているのは広島県の三原港です。メジャーなのはフェリーの本数が多い忠海港からです。
三原港からの高速船ですが、大久野島への便は土日祝限定となっています(2019年現在)。土日祝限定ということもあり非常に混雑することもみられるようです。事前の予約をおすすめします。
大久野島。そこはウサギの楽園。
ということで大久野島へ到着したのは午前中。この日はgw最終日でした。午前中こそ人もまばらでしたが、昼過ぎからはフェリーで訪れる観光客で島も賑わっていました。島で静かに暮すウサギを観に行くのであれば平日が良いと思います。
天敵が少ないのかいないのか、真相は分かりませんが大久野島のウサギは近づいてもあまり逃げようとしません。くるもの拒まず。去る者追わず精神の体現者といったところ。餌を持っている場合(休暇村で購入可能)は寄ってきてくれます。とりあえず可愛いやつらです。
道中は毒ガスの保管庫だったり、昔の発電所だったりを見ることができます。荒廃したレンガ造りの建物というのもどことなくノスタルジックでした。
時期にも依るのでしょうが、子ウサギにも遭遇することができます。毛並みの美しさやサイズですぐ分かると思いますが、他の観光客もこぞって子ウサギに寄ってたかるので、基本競争率が高いです。
最後に。是非一度行ってみてください。
ウサギの他にも釣りをしながらぼーっとすることもできます。小さい魚でしたが、2時間で2匹釣れました!
瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めながらちょっとした散歩。そしてウサギ。とりあえず疲れた時に訪れれば、癒やされること間違いなしの素晴らしい島です。ぜひ次は宿泊してみたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!