はじめに
登山を始めるきっかけとなった、とある関西の登山サークル。
きっかけを与えてくれた友人および、そのサークルにはとても感謝しています(カラビナ関西さん)。
今ではもう山の虜です。その後参加したのは友人に誘われた、大学生達に交じっての弾丸富士登山。これは不注意だとか、山を舐めているだとか、怒られるかもしれませんね。
ともあれ。僕はこの富士登山を機に登山用品を買うようになり、徐々に登山の楽しみを知るようになっていきました。
それからというもの、年に何回か友人と共に関西圏の山に登る以外は、めっきりぼっち一人登山です。
自分が何故一人登山を選ぶのか、ソロ登山の魅力や注意点等についてこの際まとめてみようと思います。
自分の中での、ソロ登山の位置づけ
世間一般の人々は、いったいどの程度まで一人で遊べるのでしょうか?
一人焼肉や一人ファミレス、カラオケなど今や一人○○といった造語は跳梁跋扈している状況です。
いつからか一人で何かをすること・遊ぶことに関して、世間は敏感になった気がします。
皆で行動すること。所謂集団行動が正義とされている気がします。(笑)
元々友達がいない少ない自分としては、例えば映画や買い物に行くことにわざわざ友人を巻き込んで行こうという考えがそもそも浮かんできませんでした。
どうして誰かを誘おうと思うのだろうか・・。
冗談とか、皮肉ではなく素直な疑問として浮かんできます。
確かに皆で何かをすることは楽しいでしょうし、思い出の共有といった観点ではやはり誰かと一緒に楽しむことがベターというのも分かります。
とはいえ今一度考え直して、理解したつもりになっても
やはり誰かと一緒に何かをするという思考過程にはどうしたって行きつかないですね。人の考えの違いは面白いものです。
つまり自分にとっては、登山に関しても
他人を巻き込んで行くほどの事でもない
といった位置づけです。勿論登山サークルや大学生と交じっての登山は、道中や頂上での会話・感動を共有できとても楽しかったです。
それにリスク管理の一面から見ても、やはりソロ・単独山行と言うのは、グループでの山行と比較すると、より多くのリスクが付き纏うものです。
安全面の確保やら、感動の共有といった観点から考えてもやはり山行はグループの方がよさげな気がしてきます。
とはいえ、不定休である自分としてはやはりソロ・単独登山の方が何かと気が楽なことが多いのも事実でして・・。
結果今のソロ登山が98%を占めることとなっています。
ソロ登山者は以外に多い。ソロ登山の魅力・メリットとは
関西を中心に北アルプスや八ケ岳等を登ってきましたが、自分の予想以上に、老若男女問わソロ登山をされている方は結構多いです。
ソロ登山の魅力・メリットとしては
山行中に物思いに耽ることができる。
大自然の中での一人の時間ができる。
山行中や山小屋・テント場での他の登山者との触れ合いがしやすい。
自分のペースで登ることができる。写真撮影ができる。
などが多いようです(山行中自分調べ)
生きている以上、多かれ少なかれ他人と関わることが必ずあります。しかし山行中は面倒くさい人間関係やらを忘れて、自然に没頭することができます。
SNS等で他人や自分の評価を気にする事に躍起になっている傾向もある今日この頃、そういった煩わしさを忘れることができることも醍醐味だと思います。まぁ山行中にふと脳裏をよぎることも少なくありませんが。
上でも挙げているように、ソロ登山者同士での謎の仲間意識的な何かが作用して、よく色んな話をするようになることが度々あります。
勿論毎回の山行でそういった関係になるといったこともないのですけれど、今までの山行では、素敵な出会いが多く、今でも時折交流にある方はいらっしゃいます。
見も知らぬ人と、偶然同じ時間を山の上で過ごし、交流するというのは、どこか不思議な気がします。とても幸せなことだと感じます。
また、自分の体調や気分・その日の天候等でスケジュールを柔軟に変更できることもメリットの一つに挙げられますネ。
グループでの山行となると、やはり各々のスケジュールを鑑み、意見をすり合わせる必要がありますので。毎回山行の度に既読・送信をするのはちょっと面倒に感じてしまいます。
何にせよ、上のメリットを大まかにまとめると、柔軟性に富んだ自由なスケジューリング・気ままな山行ができることがメリットでしょうか。
ソロ登山のデメリット(リスク)に関して
何事にも2面性があるのが世の常でして、表があれば裏があり、始まりには終わりがつきものです。
ただでさえリスクの多いスポーツである登山。ソロ登山はグループでの山行にはない、以下のようなリスク・注意点が付き纏います。
怪我や滑落の際、一人で対処しなければならない
時折どうしようもない寂しさが心を蝕む
何かと迷ったときに自分一人で決断する必要がある
荷物を一人で背負う必要がある
怪我や滑落の際、身近に誰かしらいれば対処のしようもあるのでしょうが、ソロ登山の場合そんなif理論は甘ったるいです。平日の山行では、誰ともすれ違わないこともしばしばです。
また、先にあんなに一人でいれる!とか言っていましたが、やはり時折一人でいることが、とても寂しくなることがあります。以前の針ノ木岳登山口でみかけた看板。流石です。
人も山も恋しくなりますよ、やっぱり。(笑)
ともかく、ソロ登山をするには事前・中の体調管理やスケジューリング・決断力、困った時には山小屋や他の登山者への情報収集ができることが絶対必要条件であると考えます。
最後に
色々と考えてみましたが、僕はやっぱりソロ登山が好きです。登山中くらい、自由に何も考えずに歩いていたいと思います。
その反面、色んな人と話したりして、今後も素敵な出会いがあるといいなーなんて思ってもいます。
ソロ登山に必要な条件とか銘打っていますが、自分も全部が全部ちゃんと出来ているかと言えば決してそんなことはないです。なんたってまだ登山歴は3~4年くらいです。ペーペーです。
ただ、
帰りを待ってくれている人に心配を掛けない事。
登山を今後も続けられるよう安全に家へ帰る事。
世間に「登山する人は頭がおかしい」的な考えをさせない
等を念頭にリスクヘッジをしています。
生きていれば、また登る機会はいくらでもあります。
いずれ誰かと登りたいと思うこともあるのでしょう。
その時には、ソロ登山で培った知識を活用できるよう、これからの山行を楽しみたいと思います。
ソロ登山に行こうか迷っている方。是非一度してみてください。相変わらず山は素敵に佇んでいますよ。